【マッチレビュー】アーセナル対マンチェスター・シティ~新たな時代の予感~

 みなさんおはこんばんにちは。新しいパソコンの1発目のブログは会心の勝利となったFA杯準決勝シティ戦となったわけで幸先いいですね(笑)。この試合は個人的には今期のベストゲームに選んでもいいレベルの試合でした…てか個人的には文句なしのベストゲームですわ。ただ、そこにエジルがいないのは一抹の悲しさもありますね。

 前回対戦のときと比較すると面白いかもなのでそちらもどうぞ。

アーセナル2‐0マンチェスター・シティ

スターティングメンバー

【得点者】

【ARS】19’71’オーバメヤン

【途中交代】

【ARS】72’ウィロックinペペout78’トレイラinラカゼットout87’ホールディングinムスタフィoutコラシナツinセバージョスout

【MCI】66’ロドリinギュンドアンoutフォーデンinマフレズout87’フェルナンジーニョinダビド・シルバout

・前半-1 アーセナルの見事な可変システム

・守備時3-4-3

アーセナルの前プレス

 アーセナルはこの日も3-4-3でスタートし、前プレスには3トップが行く形でした。前回のシティ戦も両WGがCBにSBへのコースをケアしながら寄せていきその試合ではアンカーだったギュンドアンはラカゼットがケアする形でした。この試合でもそこまでは前回対戦と同様でした。

 しかし、この日のシティの入りは4-2-3-1でギュンドアンの横にはダブルボランチを組むデブライネが下りてきました。それに対してこの日のアーセナルの前回との相違点は、アーセナルはジャカがそのまま前にスライドして前プレス対に加わり圧力を強めたことと、3バックなのでWBが相手SBにもプレッシングに行けるということです。

 さて、前からプレスをほぼ完ぺきにはめられてしまったシティ。その前にアーセナルと対戦したリヴァプールはこの前からの圧力に屈してミスが出てそこから失点しアーセナルに敗れ去りました。しかし、シティは一筋縄ではいきませんでした。

シティの前プレス回避策1

 まずプレス回避の1つ目の策はこの厳しいプレス網を高いキック精度で凌駕することです。図のラポルテに加えてGKのエデルソンが精密機械のごとく針の穴を通すようなパスを繰り出してきます。特にラポルテは逆サイドのマフレズまでピンポイントでロングフィードを通したり、左足のキック精度を遺憾なく発揮。また、右利きでは通すのが難しいコースでメンディにもパスを出していました。こりゃ、アルテタも左利きの左CBが欲しい訳ですよ。

プレス成功シーン

それでもこんな感じにプレスがはめ切れたシーンもあったのは確実に大きな成長です。このシーン、オーバメヤンにボールが入った時点で普通のGKなら飛び込んでますよ。それで倒してPK献上かかわされるかなのにエデルソンはここ我慢して待ち構えてるからオーバメヤンはペペへのパスを選択、それは奇しくもカットされてしまいました。エデルソンのメンタルほんとにどうなってるんでしょうか…(笑)

シティのプレス回避策2

 次はこの先制点の起点になるアーセナルのつなぎの前のシーン。このシーンは文字通りダビドシルバにしてやられたって感じのはがされ方でした。まず、CBとGKとボランチ2枚でボールを回してますが、アーセナルのタイトなマークに遭いボランチの2人は戻すだけで精一杯でした。しかし、ラポルテが持った際ペペはメンディへのコースを切りながら寄せるコースかっとプレスでプレッシャーをかけます。しかし、ラポルテは縦パスを入れます。さっきまで空白と言って差し支えないスペースに颯爽と現れてダビドシルバがパスを引き出しました。それにセバージョスとベジェリンが寄せますが、タッチライン際に流れたスターリングにパスを出し、そこにムスタフィは付いていかざるを得ず、ハーフレーンが今度はぽっかりと空いてしまい、そこにデブライネが走りこんでスターリングからのパスを引き出して駆け上がり、クロスを入れました。そのクロスはアーセナルがカットし、そこからのパス回しから先制点が生まれたわけです。

 ちなみにこのシーンのアーセナルの帰陣の速さは武器の一つでありアルテタの成果の一つでもありますが。

 前回対戦の際にもプレスがはまった状態からダビドシルバがパスを引き出し攻撃を加速させるシーンはいくつもありました。この日もピッチを退くまでシルバのボールを引き出す動きには苦しめられました。Sofascoreはじめ、各種データサイトでの採点は高くありませんでしたが間違いなく最もアーセナルの脅威になった選手の1人です。

・攻撃時4-2-3-1

攻撃時4-2-3-1

 さて、リヴァプール戦に引き続きボール保持時はティアニーが左ストッパーから左SBに姿を変え4-2-3-1になるこのシステムです(リヴァプール戦ではほとんど披露する機会がありませんでしたが…)。この試合でも披露する回数はそれほど多くありませんでしたが間違いなく機能性を証明していました。このボール保持時4-2-3-1は少々いびつで1トップ気味のオーバメヤンは左寄りに位置しています。左のコンビネーションで崩したり、先制点のシーンのように左で引き付けてラカゼット経由でスペースのできた右サイドに展開し、そこをスピードのあるベジェリンとペペで一気に攻略するのが狙いでしょう。なんにせよ最重要ポジションは疑似トップ下の位置に入るラカゼットです。

 個人的に思うのはこのボール保持時4-2-3-1はエジルを中心に据えたアルテタ就任から中断までの4-2-3-1のミラーのように映りました。というのも、エジルのいる4-2-3-1はエジルがハーフスペースに流れ、その付近にはペペやセバージョスもいてそこの細かい崩しでボールを進め、反対に左ではオーバメヤンがスペースを狙い、左SBサカが大外を駆け上がるという形でした。

 では今回のボール保持時4-2-3-1の分析をしていきましょう。まず、再開後のアーセナルの攻撃はここ数試合こそ前プレスからの得点というパターンを得ましたが、どうしても足りないものがありました。それはアタッキングサードでの創造性です。エジルが出場していた時はエジルを中心に見ていて楽しい、引き込まれるサッカーをしていました。そこにはもちろんジャカ、セバージョスによる3列目からの配球と支援もありましたが、なによりもエジルがバイタルエリアで時間とスペースを作っていました。しかし、再開後はエジルがいないことでどうしても直線的な印象があります。それはいかに3列目からジャカ、セバージョスが素晴らしい選手でもそのパスを受けてアタッキングサードでリズムを変える選手がいなかったからだと考えます。

 それがこの試合ではラカゼットが最終ラインとのバトルを繰り広げながらボールを収めるのではなくライン間でボールを引き出し、がっちりキープし、そこで時間が作れることでほかの選手が上がる時間も生まれますし、ラカゼット周辺に相手も集まり他選手にはスペースも提供されます。そこからボランチに落として大きく展開するもいいですし、自分で再度に展開することも可能です。先制点のシーンはティアニーからの強いパスをうまく収めてベジェリンに展開し一気にチャンスになりました。

先制点につながったシーン

 エジルのような華麗さこそありませんが、味方に時間とスペースを提供するという結果を見れば似たものを感じました。

・前半-2 プレスに食いつかせたところからの美しきゴール

 Optaによればデブライネのクロスをカットしたところからゴールまで10人で18本のぱすをつないでいたようです。

 まず第一段階で相手にプレスをかなりかけられながらも冷静につなぎ、プレスをはがし、左SBのティアニーにいつなぐとそこから一気にラカゼットに通し、ラカゼットがこれを収めると少ないタッチでギュンドアンを外して右サイドのベジェリンに展開し攻撃が加速、最後はエリア付近で持ったペペから大外へのインスイングのクロスを入れるとここにオーバメヤンが合わせて先制点。プレスを外す第一段階、攻撃を加速させ、一気に相手陣内に切り込む第二段階、そして、難しいボールでしたがうまくペペのクロスにオーバメヤンが最後は押し込んだ第三段階。

・後半-1 攻めるペップとそれをいなすアルテタ

・ペップの修正

 後半に入ってからペップは4-2-3-1から4-1-2-3に変更し、両WGが中に絞り、右はデブライネ、左はメンディが大外の高い位置をとるようになりました。そして、メンディが高い位置を取るようになったことで必然的にペペが押し下げられてアーセナルにとっては守備面で穴を抱える感じになりました。

・アルテタの修正返し

 ペップの配置転換により苦しくなってきたアーセナルにアルテタが授けた策はペペを下げてウィロックの投入です。ウィロックを投入して5-3-2に変化、メンディに付き合ってのアップダウンではなく5-3-2による中央封鎖に切り替えてきました。

 これにより中央から崩すことはより困難になり、クロスが主体の攻撃になり、後半のみで29本のクロスを放り込んできました。ですが、5-3-2で完全に引いて守っているためデブライネの得意のスピードのある低い弾道のアーリークロスはなかなか出せず、全体的に浮いたクロスがメインの印象でした。そうなれば、シティの前線はそれほど空中戦で脅威というわけでもなく逆にアーセナルには空中戦にはかなり強いムスタフィとルイスが待ち構えているわけでそのことごとくをはじき返していました。

・後半-2 ティアニーの成長

 アーセナルの2点目はティアニーが持ち上がりペペへパス、ペペが貯めてティアニーに戻したところティアニーは裏へ抜け出すオーバメヤンを今回は見逃さず即座にパスを出し、これをオーバメヤンが決めて試合を決定づける2点目でした。

 というのも、前回、リーグ最下位初戦のシティ戦では裏へ抜け出す動きを見せたオーバメヤンにパスを出せなかったのがティアニー含めチーム全体としてそうでした。

 それが今回は文字通りワンチャンスをものにしました。この成長もアーセナルが最高のチームたるゆえんのひとつですね!

・あとがき

 ここまで読んでいただきありがとうございました。今回は本当にベストゲームでしたね。そしてただベストゲームなだけではなく戦術的にも満腹な試合で生地のボリュームも膨れ上がりました。そんな今回でしたがよければ拡散、乾燥をいただけるとモチベーションにつながりますので何卒!

それでは次回会いましょう!

 あ、あとアルテタにあと望むのは今期もう一回でいいから我らが王(エジル)のプレイが見たいです(切実)

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