【マッチレビュー】アーセナル対マンチェスター・シティ 師弟対決はまさかの展開に…

 みなさんおはこんにちは。さて、テンションマックスで試合を観始めた訳ですが開始早々怪我人怪我人で交代枠2枠使わされるところに始まり、試合を通じて踏んだり蹴ったりな1戦でしたね…

アーセナル0-3マンチェスター・シティ(H)

スタメン

・得点
マンチェスター・シティ:スターリング(45’+2)デブライネ(51′(PK))フォーデン(90’+1)
アーセナル:

・途中交代
マンチェスター・シティ:65’B.シルバinD.シルバoutフォーデンinマフレズout70’ロドリinデブライネoutフェルナンジーニョinラポルテout80’アグエロinジェズスout
アーセナル:8’セバージョスinジャカout24’パブロ・マリinD.ルイスout67’ラカゼットinエンケティアoutナイルズinゲンドゥージoutネルソンinウィロックout

・前半-1 負傷交代によりプラン変更を余儀なくされるアルテタ

 サプライズの多いスターティングメンバーで、配置も試合開始まで読み切れない形で中の人的にはサカ左IHでウィロックトップ下の4-3-1-2を予想するが敢え無く外れ、サカが右に入る4-2-3-1で試合開始を迎えた。ダビドルイスがベンチスタートでパブロ・マリが代わりにスタメン出場。これは練習試合のプレーを見ていれば納得のチョイスである。そして、エジルがまさかのベンチ外に…負傷が理由ではなく、それは試合後に明らかにするとのこと

 さて、蓋を開けてみればいきなりジャカが開始5分程で足首をひねり負傷交代、セバージョスがスクランブルで出場することになり、布陣も4-2-3-1から4-1-2-3のような形になり、中盤はセバージョスとウィロックのIHにゲンドゥージがアンカーで構成される3センター、正直に言って不安でしたね。

 そして、不幸は重なり、20分過ぎにはパブロ・マリも筋肉系の怪我で負傷交代、ダビドルイス投入。

・前半-2 お互い少し奇策っぽい前プレス

アーセナル

アーセナルの前プレス

 アーセナルは普段はトップ下が前に出て2トップでプレスをかけてサイドに追い込むとWGも連動する形でプレスをかける形だったのが、この試合では3トップで前からはめる形でした。特にWGはSBへのコースを切りながら外から内に寄せる形はリヴァプールのそれでしたが、CFのCB間を切る動きは少し違いました。

 もう一つ注目すべきはアンカーのギュンドアンへの対応です。4-1-2-3の形になり、誰が対応するのかと思ったら、アンカーのゲンドゥージがマンマーク気味についていく形で、その後ろでできるスペースは最終ラインを押し上げたり、ムスタフィが出て行ったり、縦のスライドで対応していました。

 とはいえ、この守備はかなり前から行くので、中盤がはがされると一気に危険な状態につながります。11分のデブライネが持ち上がって最後スターリングのシュートがブロックされたシーンなんかは、間延びした状態で中盤がはがされて一気にシティ側にゴールのにおいが漂ったシーンでした。

マンチェスター・シティ

シティの前プレス

 対するシティの前3枚はよりリヴァプールっぽいプレスのかけ方をしていました。WGはアーセナル同様SBへのコースを切りながら寄せる感じで、シティはジェズスがアンカーのゲンドゥージへのコースを意識した寄せ方をしていて、コースを切り切れない時にギュンドアンがアンカーの位置から出てくる感じになっていました。

・アーセナルのリトリート守備

 アーセナルはリトリート守備の際は4-5-1のブロックを作る形で、特にサイドで人に対して強い意識を持った守備をしているように感じました。ハーフスペースに走りこむIHにはアーセナルもIHがついていき、WGにはSB、SBにはSHがマンマーク気味に守備をしていました。4-5-1でハーフスペースに走りこむ選手にマンマーク気味に守るやり方は昨季のレスターやパレスも用いていた方法でシティを苦しめたやり方ですのでその有効性を身をもって知っていたアルテタが同じことをしてくるのは頷けるものでした。

 前からの守備の際もそうでしたが、中盤は特に人に対しての意識の強い守り方をしている印象を受けました。

・シティに有ってアーセナルになかったもの

 どちらも前からの守備は機能していましたが、シティの方がボールを前にうまく運べている印象がありました。お互い似た形でプレスをはめていましたが、シティはそれをかいくぐるすべを持ち合わせていました。それが図のようなIHの降りていき方です。特にD.シルバです。プレスがはめられている状況でマークに付いているウィロックをすっと追い越してラポルテからのパスを引き出し、シンプルにさばくことでボールを前進させていました。

 アーセナルにはこの動きが足りない印象を受けました。時折そういうシーンもありましたが、回数も少なくあまり有効打にはなりえませんでした。

・前半-3 アーセナルの攻撃の型

アーセナルの連動した攻めはやはり左サイドからでした。特にセバージョスが低い位置に下り、ティアニーが高い位置を取るり、オーバが中に入る見慣れた形。特に、ティアニーとセバージョスの縦の関係とそこからのボールの引き出しは良いように感じました。

 レノからゲンドゥージがボールを引き出し、ベジェリンに繋ぎ、ベジェリンが中に少し切り込んだところからセバージョス→ティアニーとつないだ15分のシーン。右に人を引き付けた所から逆サイドまでつなぎ、そこから一気に持ち上がるこの形は前半の中でもかなり自然にボールを前進させられたシーンのように感じました。

・前半-4 運のカラクリ

スターリングの先制弾

 デブライネの長い距離のパスに対して、ダビドルイスが対応しようとしますが、ボールがこぼれ、そこにフリーで走りこんだスターリングがレノの肩口を打ち抜く見事なシュートで先制。このシーン、運が悪かったと言ってしまえばそれまでなんですがそれで片付けてはいけない気もします。

 少し「ブルーロック」のネタバレを含みます。

 絵心の話は、例えば、鳥の糞に当たった人は不運だと感じますが、足元をよく見ると鳥の糞が大量に落ちており、頭上には鳥の群れが止まってたりします。運が悪かったと思っていたことは実は避けられたことだったと。

 つまりは運は落ちる場所にいるものしか落ちないと、そう話します。

 このシーンに当てはめると、デブライネのパスに対してスターリング、マフレズ、ジェズスも動き出しを見せていました。しかし、パスはダビドルイスの下に渡り、ジェズスとマフレズはそこで足を止めていました。が、スターリングだけは斜めに走りこんでおり、ダビドルイスがコントロールを誤ったボールはスターリングが走りこんだ元にやってきました。そしてそれを冷静に決めるスターリング。最初はベジェリンがマークに付いていましたが最後はフリーでした、しかし、ベジェリンがあそこまで追うべきかは微妙なラインでムスタフィに引き継ぐべきだったのかもしれません。しかし、スターリングの位置は完全にムスタフィの背後でムスタフィはスターリングにボールが入ってから懸命に戻りますが間に合いません。つまるところ、ベジェリンもこのシーンで運が落ちてくるところにいなかったと言えます。

 前半をスコアレスのまま折り返していれば正直この試合どうなったのかはわかりません。このわずかな差が勝敗を大きく分けたと言えると個人的には思っています。

・後半-1 PK献上

 エデルソンからのロングフィードをタッチライン際でウォーカーがヘッドで落とし、マフレズが走りこんでエリア内まで持ち込み、ダビドルイスが手を使ってしまいPK献上&レッドカードの2重罰となってしまいました。ダビドルイスはエリア内で手を使って倒してのPK献上は3回目、2重罰は2回目という事になってしまいます。1回はムスタフィのやらかしの尻拭い的な感じなので仕方ないですが、他はいただけませんね。

・後半-2 ペップのオーバーキルするための交代策

 シティは65分に交代枠2枚を使ってベルナルドシルバとフォーデンを投入し、さらに、左利きのフォーデンを左WGに置き、右利きのスターリングを右WGに置いてきます。真剣勝負ですから全力を尽くすのは当たり前ですが、正直言って、ここまでするか…って思いましたね。オーバーキルにもほどがあるだろと。ただでさえ、4-5-1のブロックで辛うじてシティのハーフスペース攻略に対応していたのが4-4-1のブロックになり対応できなくなったところにさらに利き足WGを置くことでそのメリットを最大限生かしてきます。68分なんかはまさにその典型でした。

 そうして振り回されて足が止まっていく中、90分にダメ押しの3点目をフォーデンが決めるわけですが、その前のアグエロのシュートはレノのファインセーブもありました。そのアグエロにパスが通されたシーンムスタフィは足がもつれて転んでいたのは疲労の度合いの表れでしょう。

・エリック・ガルシア

 エリック・ガルシアはどうやら病院に行く前に意識があり呼びかけにも応じていたようなので最悪の事態は避けられそうなのは一安心です。とにもかくにも、1日も早い復帰を祈っています。

・総評

 試合の入りは悪くなかったですし、ジャカの交代によるプラン変更を余儀なくされましたが、何とか立て直して辛うじて互角には渡り合えていたと思います。ですが、パブロ・マリ交代あたりから暗雲が立ち込め、その後はご存知の通り踏んだり蹴ったりでした。

 ダビドルイスは練習試合でもやらかしてましたし、コンディションがあまりよくなかったのだと思いますし、スタメンを外れたんもそれが原因でしょう。

それでは軽く、他の良かった選手悪かった選手を取り上げていきましょう。

・良かった選手

レノ:言わずもがな。今日も幾度となくチームの危機を救ってくれた。いなかったらもっと早々に決着がついてた。

ベジェリン:まだトップフォームとはいかないが、コンディションはダイブ上がってきている様子。

ティアニー:攻撃面での貢献もさることながら、対人守備での存在感は際立っていた。対面のWGに個で決定的な仕事をさせないのはお見事。

エンケティア:裏への抜け出しを狙うタイミングも良かったが、なによりもプレスバックだ。あれには何度か救われた。

・悪かった選手

ウィロック:守備時の献身性は良かったが、いかんせんアタッキングサードでの貢献が皆無だ。パスを受けてからのアイディアもいまいち感じられないし、走りこむ位置やタイミングもいまいちだ。そのせいで右ではサカが孤立してしまったように映る。

ゲンドゥージ:ギュンドアンによくついていったとは思うが、やはり守備時の軽い印象はぬぐいきれない。そして、ボールを持った時の判断がいささか遅いように感じる。ベジェリンへ繋いだシーンなんかはシンプルにさばけていて、あれくらいの判断がずっとできればいいのだが、判断が遅くなりカウンターに移れなかったりプレスバックの餌食になりかけたりしていた。

ダビド・ルイス:上記の通り。コンディション良くなさそうだったからどうじょうできなくもないがそれでもあれは…

・エジルについて

 どうやらなんか聞きなじみのある「戦術的な理由」とのことです。今回エジルが戦術的な理由でスタメンを外れるとなればそれは正直理解できる。しかし、ベンチ外ともなればいろいろと勘ぐってしまうものだ。とりあえず、ブライトン戦でどうなるのか判断すべきはそれからだろう。

・あとがき

 アルテタは内心「万策尽きたああああ」とか「不幸だあああ」って思っててもいいレベルで今日は踏んだり蹴ったりだった…

 久しぶりにアーセナルの試合のマッチレビューでしたが、なんというか散々な一戦でしたね。そんな試合のマッチレビューをここまで読んでくれる読者さん方には感謝しかないです。ありがとうございます。

 次は週末のブライトン戦ですね。次は快勝して気分よくマッチレビューを書きたいところですが、それは祈るしかないですね(笑)

 それでは次回!

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