【考察】ゲンドゥージが序列を下げた理由をピッチ上の観点で考えてみよう

 みなさんおはこんばんにちは。大学の課題に追われてそれどころではない気もしますがこれは書生きたいと思い、急いで執筆なうな中の人です。それはゲンドゥージの件です。ブライトン戦の後はベンチ外が続きどうやら全体練習すら許されない状況らしいです。

 何やら想像以上にやばい様子ですね…(苦笑)

 さて、大前提としてゲンドゥージが序列を下げたことの大きな要因はピッチ外での出来事ですし、それは筆者も重々わかっていますし、その辺りのことは猿さんや山中さんら有名ブロガーの方々のブログでも分かります。でも本当にそれだけなのか?という事でここではゲンドゥージが序列を下げた鯨飲をピッチ上で求めていこうじゃないかという趣旨の記事です。

・本編

 ゲンドゥージの主戦場は中盤で3センターならアンカー、左IH、ダブルボランチなら左右どちらもできるといったところですが、最近のアーセナルはジャカがチームの心臓として機能しておりその相方となるダブルボランチの右に入るのがメインで、そこを争うライバルはセバージョス、ウィロック(最近は途中出場は右WGがメイン)、トレイラ(怪我明けかつ選手としてのタイプが違う)ですので、セバージョスとの比較をしてみましょう。最近あれだけ異彩を放つセバージョスとの比較はかわいそうじゃないかとも思いますが、この2人の比較は切っても切れない関係だと思います。ポジションもですが、ウィンターブレイクでもチーム内の衝突でメンバー外になったゲンドゥージ、そしてそこでチャンスを得て活躍したのがセバージョスでした。

 まず、前提としてゲンドゥージも活躍した試合はありました。しかしシーズンを通して波がありました。

 中の人の独断と偏見でゲンドゥージの素晴らしかった試合2試合とイマイチだった試合を2試合ずつピックアップし、その試合のパスマップ?(正式名称は知らない)を見ていきましょう。ここから紹介する図はArsenal.com のMATCHのRESULTSのCHALKBOARDからご覧になれます。

https://www.arsenal.com/results ←ここから見に行けます

左:19/9/2スパーズ戦 右:19/9/22アストンヴィラ戦

 まずは活躍した試合を2試合ピックしてみました。左は9月のノースロンドンダービー。この試合のゲンドゥージは輝いていましたね。もう1試合になかの人がチョイスしたのはナイルズが退場になったとこからの逆転勝利を収めたアストンヴィラ戦です。

左:20/2/2バーンリー戦 右:19/12/29チェルシー戦

 左はウィンターブレイク前のバーンリー戦、右は審判がちゃんとジョルジーニョ退場にしてれば買ってたはずのチェルシー戦。チェルシー戦はこの図だけでも目に見えてパス本数が少ないのがわかりますね。バーンリー戦も良かった2試合と比べると少ないです。パス本数もですがここで言及したいのは少し別のところです。

 ゲンドゥージのいい時と悪い時の決定的な違いは縦や斜めのパスの数の違いです。上の2試合では多い斜めや縦のパスが下2試合ではほとんどありません。下の記事は昨年見かけたfootballistaの記事です。(中の人はスポナビのニュースをあさるのが好きでその時見つけました)

 この記事にもある通り、ゲンドゥージの長所は敵陣を破壊するパスにあります。1本のパスで急所を突くという点は髪形も似ているルイスにも似たものを感じます。そして、スパーズ戦などは特にこれが出てた試合でした。

 では次にセバージョスのパスマップを見ていきましょう。

左:20/2/16ニューカッスル戦 右:7月7日レスター戦

 ウィンターブレイク明け1発目のニューカッスル戦と直近のレスター戦をチョイスしました。こちらも中の人の印象によるチョイスです。

 レスター戦は途中交代でしたのでパス本数こそ少ないですが縦や斜めのパスが多いのは明らかです。

・データ比較

 ※ここからのデータはsofascoreさんからの引用です。

 ゲンドゥージはスパーズ戦のゲンドゥージはロングパス7本(内4本成功)、アストンヴィラ戦はロングパス10本(9本成功)の驚異の数字を記録。対して、チェルシー戦ではロングパス1本(成功1本)、バーンリー戦はロングパス3本(3本成功)でした。

 セバージョスはニューカッスル戦ではロングパス8本(7本成功)、レスター戦はロングパス11本(成功4本)でした。

 シーズン通してのデータを見ると、1試合あたりのロングパスの成功本数ゲンドゥージが2.9本セバージョスが3.0本でした。上記の試合でも良かった試合のゲンドゥージとセバージョスのロングパスの本数にもそれほど差は見られませんでした。パス数でも同5位で42.4回(88%)のゲンドゥージと同4位で43.1%(88%)のセバージョスでこちらも大差はありませんでした。

 次は同じパスでもキーパスに目を向けていきましょう。ロングパス、パス本数では差がほとんどなかった両者ですが、キーパスはそうでもないようです。ゲンドゥージが11位の0.5回なのに対して、セバージョスは同3位の1.2回を記録しておりここにきてデータに大きな開きが見られました。1位は中の人も大好きなメスト・エジルの2.2回で2位のペペの1.3回に大きな差をつけての記録で流石の一言ですね!

 参考までにドリブル成功率を見ていきましょう。ゲンドゥージはチーム4位の1.0回(56%)、セバージョスはチーム3位の1.2回(77%)でその上にいるのはサカの1.4回(58%)とぺぺが2.4回(54%)です。

・データと試合を観ての印象を合わせた考察

 さて、先ほどなぜドリブル成功率を載せたかと言いますと数字上は似ててもそうとは限らないというはなしです。ドリブルと一口に言っても2種類あってスペイン語では「レガテ」と「コンドゥクシオン」と呼ばれます。簡単に言うと前者は「かわすドリブル」、後者は「運ぶドリブル」です。そして、中の人の印象としてはセバージョスはかわすドリブルに長けた印象です。ブライトン戦の先制ゴールの起点になったプレーやブレイズ戦でのブレイズの中盤を手玉に取るようなプレーぶりは皆さん記憶に新しいでしょう。

 対するゲンドゥージは運ぶドリブルを得意としている印象です。特に横に持ち上がって相手ブロックをずらしてからのパスは一級品ですので運ぶドリブルに長けた印象を持っている方もいらっしゃるでしょう。

 さて、ここでスタッツ上のドリブルの定義をおさらいしましょう。スタッツの定義としてのドリブルは「ボールを一定の距離持ち運んだ回数」ではなく「相手と対面して突破しようとしたプレーの回数」です。こちらは下記のぽーるすたーさんの動画から引用させていただきました。

 ですので、2人ともそれだけ相手と対面して相手をかわしているという事です。成功率で見るとゲンドゥージの56%というのは特段低い様には感じませんが、それはよりプレッシャーの強い位置で仕掛けることの多い前線の選手と比較した場合です。同じ中盤の選手と比較すると前述のセバージョス77%、に加えてエジルは0.9回で73%、0.8回のウィロックも69%、ジャカ、トレイラは0.7回でそれぞれ76%と77%で軒並み70%を超えています。リーグのドリブル回数上位のアタッカーも回数は多いが成功率は60%台が精々(アダマ・トラオレはヤバいですね☆なあれなので)なのはやはりアタッカー陣の方がドリブルで仕掛ける回数も増えますが、プレッシャーの強い位置での仕掛けが増えるために成功率も少し下がるのではと思っています。そんな中で中盤の低い位置でのプレーを主戦場とするゲンドゥージが50%台なのは成功率が低いと言って差し支えないでしょう。そして、それこそが大きな違いではないでしょうか。

 アーセナルのダブルボランチはジャカがパスを駆使しての組み立てを担い、相方はボールの前進も担いますが、そこで縦パスも出せて、ドリブルで持ち上がることもできるセバージョスと後方でのロストのリスクがセバージョスより高いゲンドゥージではセバージョスがチョイスされるのも必然な気がします。

 最後に完全な筆者の所感なのですが、後ろを向いて受けてからの能力はゲンドゥージよりセバージョスの方が長けている印象です。また、ゲンドゥージは前を向いてボールを受けられれば違いを産み出せますが、後ろを向いて受けた際には悪い意味で無難なプレーに終始する凡庸な選手になってしまうという印象です。

・結論

 だからこそ、セバージョスがゲンドゥージより重用されるのはピッチ外の問題がなくとも必然だったのかもしれません。また、両者ともに熱いハートの持ち主なのは確かです。セバージョスはシーズン序盤(たしかNLD)でミドルシュート決まらなかった後に味方をめっちゃ鼓舞するシーンもありましたし、チームメイトのゴールを自分のように、なんなら本人より喜んでるシーンもありましたね。このように持ち前の熱さが見事にチームに還元できたのがセバージョスでそこが悪い方に出てしまったのがゲンドゥージのようにも思えます。

・あとがき

 スペイン方面からの関心があるとのことでアトレティコもそこに含まれてる感じですのでゲンドゥージをパーティ獲得のための交渉にからめることでただ値引くのではなくお互いウィンウィンナ取引になるような感じをアトレティコに持ち掛けられないかなとか思っています。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。今回の考察記事は割といい感じにまとまったのではと思っていますので良ければ拡散してくれたり感想をいただけるとモチベーションも爆上がりしますのでよろしくお願いします。

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