【マッチレビュー】マンチェスター・ユナイテッド対アーセナル~14年ぶりの勝利~

2020年11月3日

 みなさんこんにちは。今回はマン・ユナイテッド対アーセナル、OTでの1戦です

アーセナルはOTで14年間勝ちがありません。また、対Big6相手のアウェイゲームでは5年9か月勝ちがありません。

最後に勝ったのはたしかエディハドでカソルラが1G1Aの大活躍した時だったかな。

とはいえ、リーグ戦2連敗中のアーセナルとしては上位争いを続けるためにも勝ち点3をOTから持ち帰りたいところです。

マンチェスター・ユナイテッド0-1アーセナル

スタメン

 アーセナルは前節レスター戦からは3選手を入れ替えてきました。

前節負傷交代のダビドルイスに代わりホールディングが右CBに入り、逆に負傷離脱から戻ってきたウィリアンが右WGに入り、オーバメヤンは左WG、サカは左WB、ティアニーが左CBに入る一番うまくいっていた形に戻すことができました。

注目のトーマスの相方にはジャカでもセバージョスでもなくELダンドーク戦でキャプテンマークもまいたえるねにーが選ばれました。

 対するマン・ユナイテッドはスコアレスドローに終わった前節チェルシー戦からはマタ、ダニエル・ジェームスに変えてポグバ、グリーンウッドを起用してきました。(CLライプツィヒ戦からは3人の変更です。)

なおかつ配置を4-2-3-1ではなくCLライプツィヒ戦で採用した4-3-1-2にしてきました。

前半-1 前を向けないMan United

 アーセナルは試合序盤はWGがSBへのコースを抑えながらCBに寄せていたため中央は後ろの選手が上がってきて前プレスに参加する必要がありました。

そうするとシティ戦同様中盤に残る選手のカバー範囲が広くなりすぎるきらいがあり、実際に序盤は後ろからのパスが通っていました。

まぁ、3バックの完璧な対応もあってユナイテッドの2トップは前を向けず事なきを得ていましたが前半途中でこれを修正してきました。

 修正後が図の形で、両WGがボランチへのコースを切ることでボランチの負担が軽減された印象です。

この形だと両SBへのコースが抑えられていませんが、パスの出しどころが両SBしかない状況で、SBにパスが入った瞬間にWBがプレッシャーをかけていました。

これにより強引に中を通そうとすればパスをひっかけますしパスを戻せばWGがプレスに行くのでユナイテッドはどんどん追い詰められていき苦し紛れのロングボールを蹴るしかなくなります。

 また、この形をとれたのはユナイテッドの両SBの特性もあります。

2人ともいい選手ですが、秀でているのは守備時の話で攻撃時は多少見劣りする選手ですので、低い位置でなら持たせてもいいかという判断でしょう。

前半-2 ビルドアップの引き出し

 この試合のアーセナルのビルドアップにおける明確な約束事はファイナルサードに押し込むまでは3バック化するというものでした。

ユナイテッドの前プレスは2トップ+トップ下の3人で3バックだとプレスがはまりそうに見えますが、ダブルボランチのトーマスとエルネニーは3トップの間にそれぞれ立つことでコースを作り、両WB含め3バックからすべてパスコースが引けている状況ですのでユナイテッドと違い容易に敵陣まで侵入することもできました。

 また、ティアニーが高い位置を取っている時はエルネニーかトーマスがCB脇に降りるクロースロールで3バックを形成、ダブルボランチと2CBでひし形を形成していました。

ブレイズ戦でもエルネニーのクロースロールをやっていましたが、この時は右に降りる役割に固定化されていました。

しかし、この試合ではかなり流動的で、右に降りるときもあれば左に降りるときもあり、ポジションチェンジのパターンが豊富だったことも進化といえますし、ユナイテッドの前プレスが機能しなかった原因とも言えます。

 また、ユナイテッドのプレスはブルーノが適時指示を飛ばして動かしている感じで、常に位置を取り直すアーセナルのボランチに対して一時的にはコースを切れてもまたすぐにパスコースの線が引ける状況でした。

これはシンプルにユナイテッドのFW陣はプレスのやり方とかを仕込まれてないんだろうなと思いますし、この状況なら監督は何らかの修正策を打つべきでしたがそれをしないのがスールシャールでしたね(笑)

前半-3 問題点を飲み込んでの開き直り

 ここ数試合は左編重の攻撃を解消しようと様々な布陣を試していましたが、この試合は左編重であることの問題点を考慮したうえで一番得意な形でいこういった感じでした。

その結果オーバメヤンはここ数試合で一番ゴールに近い位置でプレーでき、前半からシュートにはたどり着かずとも決定機にはかなり顔を出せていました。

 しかし、ただの原点回帰ではありません。それがこちら

・セカンドボールの回収

 この試合、ダブルボランチが攻守にわたって大活躍でした。

特に高い位置でセカンドボールを回収することで二次攻撃三次攻撃につなげられていました。

この試合、エルネニーはインターセプト3回を記録、トーマスはインターセプト2回、タックル成功4回を記録しました。そして驚くべきはトーマスの地上戦13回で9回勝利という見事な数字です。

数字からもわかる通り文字通り中盤を制圧し、ユナイテッドのカウンターの芽を摘みアーセナルの次の攻撃につなげていました。

後半-1 計算されたサイドからの崩し

 PK獲得のシーンはポグバの軽率なタックルもありましたがそこに至るまでは計算しつくされた崩しでした。

大外でボールを受けてSBをつり出し、空いてくるハーフスペースにニアゾーンランしてくる選手にパスを出し、そこから折り返しを狙う形で、この試合ではこの形が左右両サイドから狙えていました。

左はティアニーがつり出してサカがハーフスペースを使い右はウィリアンがつり出してベジェリンがハーフスペースを使う形が機能していました。

 さらに、PKか獲得シーンでは左でユナイテッドを引き付けてからトーマスのサイドチェンジで右に展開し、ウィリアン→ベジェリンの崩しでPKを獲得しました。

後半-2 逃げ切りは潔し

 そして、80分過ぎにはアルテタ得意の逃げ切り策発動で虎の子の1点を守り切り勝利しました。

両WGを下げて守備的な選手を投入し4-5-1で固めて逃げ切りました。

この潔さの半分でも追いかけるときの采配にも使って大胆な策が見たいなとは思いますね。

試合雑感

 この試合はもちろんアルテタの策が的中したこともそうですが、ユナイテッドのFW陣に前を向いてプレーさせなかったCB陣、ひたすらに中盤を制圧し攻撃のスイッチを入れたトーマスとエルネニーのダブルボランチ、終始プレスをかけ続けユナイテッドに楽な組み立てを許さず、ゴールも脅かしたFW陣サイドからの崩しの中核を担った両WB、全員に賞賛を送りたい試合ですね。

まとめ

・WGが中に絞ることで前プレスの問題を解消

 両WGが中に絞ることにより前プレスに行くときにボランチが前プレスに参加する必要がなくなり、前プレスをはがされたとしても後ろでも奪える形を整えることに成功した。

・左編重も覚悟の上

 スカッドのアンバランスさを考慮したうえで得意な形を生かすのが一番相手にとって脅威になれる。

雑記-対照的な両監督の采配と振る舞い

 さて、アルテタもスールシャールも両クラブでは選手として名を刻んだ名選手ですが、監督としてはどうでしょうか…?

 この試合を見れば火を見るより明らかです。

アルテタはというと試合序盤からアーセナル優勢で進む中でもタッチライン際に立ち指示を出し、常に修正を怠りませんでした。

前半途中での前プレスの修正もアルテタの指示でしょう。

さて、その一方、チームが機能していない中でスールシャールはというと…ベンチに座っていましたね(笑)「なぁんかうまくいかねえな~」と言わんばかりの顔でした。

交代も意図がこの上なく明確だったアルテタに対して、ラッシュフォードを右に移したり、マクトミネイ残してグリーンウッド下げたり、ブルーノ下げたり(これは疲労を考慮しての可能性も)、勝ちにいくのかいかないのかわからないですね。

スパシーバ

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