【マッチレビュー】レスター対アーセナル~アーセナル加入後最高の…~

ELベンフィカ戦劇的な逆転勝利から中2日でプレミアリーグ第26節レスター戦を迎えました。

レスターは24節ではリヴァプール相手に勝利するなど、ダークホースの枠にとどまらない成績を昨シーズンから続けて残してきています。

しかし、ELではスラヴィア・プラハ相手に敗退、そしてけが人続出で選手のやりくりに苦労していますね。

レスター相手にはリーグ戦では直近5試合で1勝1分3敗と苦戦を強いられてる相手なのでここで勝利をおさめて勢いに乗りたいところです。

本記事の内容・両チームのボール保持・非保持時の解説
・ぺぺの躍動の理由を分析

・ウィリアン復活の理由は何なのか

レスター1-3アーセナル

試合のハイライト

動画概要欄のArsenalPlayerのリンク(https://arsn.al/arsenalplayer)に飛ぶとさらに長いハイライトなども見れるので是非

両チームのスタメン

両チームのスタメン

レスターはELスラヴィア・プラハ戦からは4人のスタメン変更です。

プラハ戦はスタメンだったアマーティ、チョウドリ―、ウンデル、オルブライトンに代わりカスターニュ、イヘアナチョ、バーンズ、ウンデルを先発起用してきました。

2戦とも万全のメンバーとは言い難い状況で、ELからは中2日でなおかつ、ナイトゲームの後のデイゲームなのでコンディション管理にはかなり苦戦したでしょう。

リカルド・ペレイラが右SHで起用された理由は、単純に選手がいないから、そしてティアニーを止めたいからの2つの理由が予想されます。

アーセナルはELベンフィカ戦からは6人を入れ替えてきました。

マガリャンイス、ベジェリン、セバージョス、サカ、ウーデゴール、オーバメヤンに代わりパブロ・マリ、セドリック、エルネニー、ぺぺ、ウィリアン、ラカゼットがスタメン起用されています。

最近はエース級の活躍を見せ、試合に出続けてきたサカは久しぶりにお休みです。

代わりに、試合に出れば活躍していたものの最近出場機会が減っていたセドリック、ペペ、ラカゼットに期待です。

そして、ウィリアンはリーグ戦はエヴァートン戦以来のスタメン起用になっています。

ーバメヤンとラカゼットでは同じCFでも求められること、できることはだいぶ変わってきますのでそこにも要注目ですね。

両チームの二次配置

アーセナルのボール保持時

アーセナルのボール保持時の配置

アーセナルのボール保持

・ジャカのクロースロール
・幅取り役は左はティアニー、右はぺぺ
・ウィリアンは中に絞り少し低い位置に

左はティアニーが大外で幅を取りつつ、裏を狙い、ウィリアンは序盤こそ大外に張りがちでしたが時間とともに中に絞り低い位置で組み立てに加われるようになりました。

右はぺぺを中心に、スミスロウは内側セドリックは外側で動き直して連携からの崩しを狙っていました。

レスターの守備は4-4-2でセットした形から、ティ―レマンスが前に出ることでジャカを監視する意図があったのでしょう。

序盤は2トップが前の守備を担当していましたが、その脇をジャカが持ち上がり使う頻度が多く、ティ―レマンスがそこに出てきた印象です。

ただ、その背後のスペースをラカゼットが下りてきてポストプレーで有効活用していました。

レスターのボール保持時

レスターのボール保持時の配置

レスターは攻撃時でも両SBが高い位置を取らず、4バックのままビルドアップをしており基本的にアーセナルのWGの背後よりもWGの視野の中にいる時間の方が多かった印象です。そのため、アーセナルの陣形を押し下げられず、アタッキングサードへの侵入回数も少なかったです。

スミスロウはCBからエンディディへのパスコースを抑えながらラカゼットと前にプレスをかけ、ボールを引き出しに降りてくるティ―レマンスにはジャカがマンマーク気味に前に出てきていました。

この時、バイタルエリアイヘアナチョをマークするエルネニー1人でカバーするしかない状況でして、イヘアナチョがバイタルエリアでフリーになるために動き直しながらパスを引き出す動きをしていれば、展開は変わっていたかもしれませんが、イヘアナチョにそれはできないらしいので(笑)

ヴァーディの対応は2CBが上手く対応していました。

単純なスピードではダビド・ルイスもマリもヴァーディに勝てませんが動き出しを封じたり、体を当てて抜け出させなかったり、やれることをやり、仕事をさせていませんでした。

ヴァーディの存在感

レスターの先制点

レスターの先制点は試合開始から6分ティ―レマンスがジャカらかウィリアンへのパスをインターセプトしたところからドリブルでエリア内まで持ち上がり右足でのシュートを決めたショートカウンターで生まれました。

奪ったところから1人で完結させたティ―レマンスがすごいのは間違いないですが、ヴァーディの見えない貢献も大きかったです。

ティ―レマンスが奪ってドリブルを開始した瞬間にヴァーディが走りだし、マリはそれに引っ張られるようにゴールの方に走って行ったことでティ―レマンスがドリブルで持ち上がるスペースが生まれてしまいました。

また、エルネニーもヴァーディへのパスコースを警戒してティ―レマンスの方に出ていけていませんでしたし、結果としてヴァーディが2人を釣ったことでティ―レマンスが後追いのジャカを抑えながらドリブルすることがかのうになってしまいました。

それから、パスは来ませんでしたが最後にファー側に動き直したのも秀逸でした。

彼が年齢を重ねて、エリア内で職人的な仕事ができるゆえんでしょう。

この試合の一番槍はペペ

https://twitter.com/Arsenal/status/1366297655370997760?s=20

レスター戦のMOTMに選出されたのは全得点に絡む(1ゴールに加え同点のFK、勝ち越しのPKも獲得)活躍を披露したニコラ・ぺぺです。

アーセナルに加入して2シーズン目ですが、この試合はおそらくアーセナルで最高のパフォーマンスになったと思います。

ペペが活躍できた理由・コンディション、モチベーションともに最高潮
・ぺぺをサポートできる選手がそろっている

ペペの活躍のための条件がこの試合では綺麗にそろいました。

コンディションは言わずもがな、ですが、やはり、最も重要なのはぺぺをサポートできる選手がそろっている点です。

昨年のリーズ戦のように、ペペは活躍の片鱗を見せても右サイドで孤立していたため輝きを放ち切れませんでしたが、この試合ではセドリックやスミスロウが周りで動くことでDFの意識がぺぺのみに集中するような状況にならなかったことは大きかったでしょう。

同点のFK獲得シーン

37分の同点のFK獲得シーンはジャカがドリブルで持ち上がりティ―レマンスを釣りだしてからの縦パスをラカゼットに通し、その落としをフリーになったウィリアンがラカゼットにはたき、ラカゼットのサイドへの展開からぺぺが仕掛けて獲得したものでした。

この試合では、左の低い位置で組み立てて右のぺぺが1対1を仕掛けられる状況を作るための仕組みが整えられていました。

ぺぺはこの試合、ドリブル3回、グラウンドデュエル9回(勝利5回)のスタッツもこの試合でチーム上位に来ますが、チームうトップの被ファール5回は見事なものでした。

そのうちの2回は得点につながるFKとPKを獲得、もう1回は最初はPKと判定されるもVARでFKに変更になる位置での被ファールでした。

3点目のゴールシーン

そして、2点目のPK獲得シーン、3点目のゴールシーンではセドリックぺぺを助けるオーバーラップが光りました。

特に、3点目のシーンではリカルド・ペレイラに対して1対2ぺぺの突破かセドリックを使うかの選択を迫る構図を作ることに成功。

結果、リカルド・ペレイラはセドリックについていきぺぺの相手をソユンチュに引き継ぎますが、一瞬の空白ペペからウーデゴールにつなぎ、そこからウィリアンまでパスが通りその折り返しをペペが決めました。

ダメな試合では、ペペが1人で2人、3人を抜かないとチャンスにならないようなシーンばかりでしたが、この試合ではセドリックが適切なタイミングでオーバーラップをすることで、2対1が2対2(または1対1)に、1対1が1対2になっており、こらがペペの今日のパフォーマンスにつながったと言えるでしょう。

ウィリアン復活?

2点目のPK獲得シーン

この試合のウィリアンはそれこそ、昨シーズンまでチェルシーで披露していたようなパフォーマンスをようやく見せてくれました。

ドリブルのキレなどは年齢とともに衰えてきて昔のようなキレを期待するのは無理かなと思っていましたが、2点目のPK獲得の起点になったドリブルはお見事でした。

この試合は入りから普段よりは動きが良かったですが、40分以降、つまり、同点ゴールをアシストした後は目に見えてしり上がりに動きもよくなっていた印象です。

3点目のシーンも少し前のウィリアンだったら走りこめていたかわかりません。

彼に足りなかったのは自信でしょう。

それから、プレーエリアも少なからず影響しているでしょう。

ウィリアンのプレーエリア

これまでのウィリアンはどうしてもアタッキングサードでの決定的な仕事が求められて、ライン間や大外の高い位置でのプレーを求められていました。

そのため、右ではベジェリンとの連携が合わなかったり、左右どちらでもドリブルや動き出しのキレのなさを指摘されてきました。

いくら、この試合ではドリブルのキレもよかったとはいえ年齢による衰えはあるでしょう。

そのため、アタッキングサードでの仕上げではなく、アタッキングサードへのおぜん立てが今のウィリアン似合う役割ではないでしょうか。

その場合、他の選手が高い位置を取る必要がありますが、左はティアニーが幅を取れますし、ウーデゴールやスミスロウは左に流れてくることも可能です。

そして、なによりも右WGにはサカやペペといったアタッキングサードで決定的な仕事ができる選手がいます。

まとめ

なによりも、現在3位につけるチーム相手(相手が今季ワーストに近い出来だったとはいえ)に逆転勝利をおさめられたことは大きかったです。

最近の敗戦はヴィラ戦、シティ戦など10分以降なら見劣りしない内容ながらも10分までに先制を許した試合が多かったので、先制を許しても逆転勝利ができたのは大きな収穫です。

(そもそもそんな早い時間帯の失点が続くのはよろしくないですが…)

ここにきてチーム全体としてコンディションが上がっている(数名気がかりな選手はいますが)のはELとプレミアの過密日程を戦う上で大きなプラスです。

後は、スミスロウが前半終了間際に負傷交代し、どうやら腰か臀部のケガとのことでそれだけが心配です。

スパスィーバ

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kakuyasuphone-news.com/premier-league/

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