【考察】4-3-3にジャカの生きる場所はあるのか
こんにちは。
今回はこちらの記事の後編的な立ち位置の記事です。
もくじ
左IHの人選は誰か
サカは間違いなく左IHのファーストチョイスの候補に挙がってきます。
しかし、サカは右WGとしての起用もありますし、なによりもバックアッパー不在で戦い続けるのは厳しいです。
そこで、左IHの候補としてもう1人挙げたいのがグラニト・ジャカです。
アンカーではなく、左IHこそジャカが4-3-3の中で生き残る道だと思います。
ボール保持時
ジャカが左IHに入る場合、ボール保持時は1列降りる動き(クロースロール)で、ビルドアップに加わる形がベストでしょう。
ジャカのこの位置での強みは左足にボールを置き、ボールをさらした状態での持ち上がりと、左足から出される対角線や裏へのパスやライン間で受ける選手につける縦パスです。
マドリーのクロースほど多芸多才ではありませんが、1列降りてからのキックの精度に関しては引けを取らないと思います。
ビルドアップの起点としての能力は高いものを持っている一方、狭いスペースを抜け出すテクニックなどはプレミア水準のIHとしては物足りないところがあるジャカはIHに入る場合もこの動きが適任でしょう。
一方、ビルドアップの起点としては素晴らしいジャカですが、ビルドアップの経由地として中盤で受ける場合はパスを受けた時に左足に置き直してパスを出すため、パスを出すべきタイミングからワンテンポ遅れるシーンがあります。
ジャカがIHでプレーするためには右足にボールを置いたときにチームの攻撃のテンポを落とさないパスのさばき方が求められるでしょう。
それから、最終ラインから1列上がるとジャカは縦パスを出せる状況で、コースが開いている状態で横パスを出すシーンが今の布陣でも見られます。
ジャカがIHに入る場合の強みは最終ラインに降りたところからのパスでの展開とドリブルでの持ち上がり。
一方、懸念点としては、1列上がった所でのボールの置き所と判断です。
守備時
守備時は4-3-3からIHが片方1列上げるシティのやり方でジャカは守備時はダブルボランチに入るのが適任ではないかと思います。
エメリ期にジャカがアンカーとして機能しなかったのは、機動力が低いジャカに中央の広いスペースをカバーさせようとしたからです。
ジャカは広いスペースをカバーするのは得意ではありませんが限定したスペースでの出足の良い守備は得意で、最近ではタックルのクオリティも上がってきています。
守備のやり方は今の4-2-3-1から4-4-2になる形は機能していますし、サッカー界全体としても4-3-3のままプレスをかける形というのはリヴァプールですら難しさを見せている一方で、シティやバイエルンのような守備時は4-4-2になる形が一線を行く以上、4-3-3に移行したとして、守備のやり方を今の状態から帰るというのは考えにくいでしょう。
まとめ
役割をある程度限定する必要もありますが、アルテタのように選手の役割を整備できる監督の下でならジャカはIHとしても絶対的な存在とはいかずともプレイ可能だと考えています。
ですが、個人的には今の4-2-3-1は機能していますし、そもそもアーセナルの選手の適正は4-2-3-1にあると思います。
ですので、アルテタが本気で4-3-3に移行したいのなら確かにもう数人の補強は必要になるでしょう。
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。