【考察】アーセナル開幕直前21/22シーズン展望
8月14日4時(13日28時)ブレントフォード戦でいよいよアーセナルの21/22シーズンが開幕します。
20数年ぶりに欧州カップ戦のないシーズンとなっており、今季のアーセナルは他のライバルチームと比べて日程も有利ということTop4フィニッシュはマスト、そうでなければ内容が良くてもアルテタは首が飛んでも文句は言えない状況です。
移籍市場評価、スカッド評価、順位予想の3点から書いていこうと思います。
もくじ
移籍市場評価
夏の移籍市場は8月末まで開いているため、完全な評価を下すことはできませんが、移籍市場が閉まるまでにプレミアリーグは3試合あるので、ここで暫定評価をしたいと思います。
10点中5点(補強7点、放出3点で平均5点)
まず、ベン・ホワイトとサンビ・ロコンガ、ヌーノ・タヴァレスを獲得して、ルイスの穴を埋めるボールを持てる右CB、セバージョスの穴を埋める運べるボランチ、ティアニーの控えの左SBを獲得できたのは素直に評価できます。
特に、ホワイトは5000万ポンドの移籍金に見合うのか懐疑的な目もありましたが、その値段に見合う選手なのは断言できますし、PSMですでにその価値を証明してくれました。
ロコンガ、タヴァレスの2人は控えでの獲得と見られていましたが、2人ともそれ以上のポテンシャルを披露、ロコンガはトーマスの負傷も相まって開幕スタメンが濃厚となっています。
一方、左WG(兼トップ下の控え)や右SBの主力と言った補強ポイントは新選手を獲得できずに開幕を迎えることが濃厚になっています。
特に、左WGはPSMの期間中サカがEURO後の休暇、マルティネッリがオリンピックに参戦していたという事情もありましたが、エンケティア、バログン、オーバメヤン(後半途中にナイルズも)が務めていたことから、人材不足感が否めません。
昨シーズンは出場したラスト3試合で5ゴールを固め打ちしスコアラーとしての覚醒を予感させてくれたため、左WGにはゴールスコアラータイプよりもクリエイティブなトップ下寄りの選手を起用したいと思っているため、左WGはぜひとも補強してほしいです。
右SBはチェンバース、ベジェリン、セドリック、(ナイルズ)と一見人材はそろっているように見えますが、4人中2人は売却候補なうえに、クオリティもTop4フィニッシュを目指すならもう少し求めたいです。
今のアーセナルの右SBで1番安定していいプレーを披露してくれそうなのはチェンバースですが、ボール保持時は右CBのホワイトのキャリーを活かすのなら、右SBには偽SBでも攻撃的なSBでも1列前でのプレーをもとめられ、チェンバースの最適解ではなくなります。
ホワイト、ロコンガ、タヴァレスの起用法考察やアワールを獲得した場合の起用法考察、右SBの補強案は過去記事で書いているので、そちらを読んでみてください。
また、アーセナル側の出せる移籍金とシェフィールド・Uの要求する移籍金に隔たりがあり、ラムズデールの獲得交渉は決裂した雰囲気もあり、ルナルソンも放出濃厚ということで2nd GKはユース育ちのオコンクォが務める可能性があり、ここも補強ポイントです。
それから、放出についてですが、全然進んでませんね(泣)
ゲンドゥージはマルセイユで決まりましたが、ウィリアン、ウィロック、ベジェリン、コラシナツetc…
売却候補はたくさんいる中、話がまとまりそうなのがウィロックの25m£でのニューカッスル行きですが、これも破談になる可能性が十分にある状況です。
欧州カップ戦が無い今季はスカッドをスリムにしたいですが、現実はなかなかうまく進みませんね。
スカッド解説
前線の4つのポジションはラカゼット以外の選手は2つ以上のポジションをこなすことができる選手たちです。
また、右SBもチェンバースは右CBとの兼任、ナイルズは残留した場合にはボランチとの兼任となることが想定されます。
右WGはペペとサカの熾烈なポジション争いが予想されますが、その一方で、トップ下はスミスロウとウィリアンの間には実力差があり、左WGは本職左WGはマルティネッリのみ、マルティネッリも持ち味とこのポジションに今求めたい能力には少しずれがあるように感じます。
そのため、補強が無ければペペとサカが両WGのレギュラーを務めるという線が濃厚になるかもしれません。
そして、PSMを見る限り、今季のアーセナルはDFラインを高く設定しようとしているため、そのためには現在負傷離脱中のトーマスとガブリエウの復帰が急がれます。
順位予想
4位
PSMの内容を見ると高望みのようにも見えます。
たしかに、昨シーズンからの上積みは現状少ないですが、ルイス→ホワイトとセバージョス→ロコンガは間違いなく昨シーズンの良さを引き継ぎ弱点もカバーできる補強だと考えています。
しかし、昨シーズン忘れてはいけないのは誤審の山に見舞われなければ4位フィニッシュだったこと、そして何よりラスト23試合(スミスロウが出始めてから)の成績は2位であったという事実です。
マンチェスター・シティ、チェルシーの2チームは頭1つ抜けている印象です。
さらに、リヴァプールはファンダイクも帰ってきて、チアゴも2年目で万全なことを考えると3位フィニッシュはリヴァプールでしょう。
その次、4位争いは混とんとするでしょう。
選手のコンディションへの依存度の高いマンチェスター・ユナイテッドと2年連続の終盤線の失速に泣かされたレスターとの争いになることが予想され、この争いには勝てるのではないかと予想しています。
ただ、そのためには不調のベテランにどれだけ早く見切りを付けられるかというアルテタの決断の速さにかかってきます。
昨シーズンはウィリアンに固執し、オーバメヤンに固執した結果、序盤戦は勝ち点を取りこぼし続け、シーズン後半も好調のラカゼットとペペが思うように出番を得られない時期がありました。
あとは、ガブリエウ、トーマスの復帰や新選手獲得までの試合でいかに取りこぼしをせずに乗り切れるかが今季の順位に直結するでしょう。
おわりに
いよいよ、待ちに待った新シーズンです。
不安半分期待半分といったところでしょうかね。
ポジれるところはポジって冷静に分析するところは冷静に分析して今季もマッチレビューを書いていこうと思うのでどうぞお付き合いください(就活があるため3月以降はどれだけかけるかわかりませんが可能な限り全試合書こうと思います)。
スパスィーバ
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。