【マッチレビュー】アーセナル対アストン・ヴィラ「やればできる。」

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火曜日の早朝に8節のラストで試合したと思ったら同じ週の土曜日早朝に9節のスタートのゲームをやるって何の罰ゲームですかと聞きたくなる日程で迎えたアストン・ヴィラ戦。

リーグ戦の対アストン・ヴィラ戦直近3連敗を喫しているうえに、夏の移籍市場のこともあるので意地でもここで鼻っ柱を折っておきたい相手となっています。

本記事の内容・アーセナルのビルドアップとヴィラのプレスの形から考えるアーセナルの上手くいった理由
・アーセナルのここ数試合を考えてこの試合で上手くいった理由
・アーセナルの前プレスの守備の形

試合のハイライト

アーセナル3-1アストン・ヴィラ

両チームのスタメン

両チームのスタメン+交代選手

アーセナル
クリスタル・パレス戦からのスタメン変更
ティアニー、ウーデゴール、ペペ→タヴァレス、ロコンガ、ラカゼット

クリスタル・パレス戦からは3人のスタメン変更となっています。

ティアニーは左足首の打撲のため欠場、ウーデゴールとペペはベンチスタートとなり、タヴァレスとラカゼットは今季リーグ戦初スタメンです。

アストン・ヴィラ
ウルブス戦からのスタメン変更
無し

後半ATに逆転を許した前節ウルブス戦からのスタメン変更はありません

アーセナルのビルドアップが上手くいった理由

アストン・ヴィラの前プレスとの噛み合わせ

アストン・ヴィラの前プレス

アーセナルの2-3-5ビルドアップとアストン・ヴィラの3-4-1-2からダブルボランチの一角のマッギンが前にスライドして守備時5-3-2

一見するとヴィラのプレスがきれいにはまりアーセナルがビルドアップで苦戦するように見えますが…

アストン・ヴィラの守備は5-3-2ですが3は3センターは逆三角形気味でブエンディアとマッギンがアーセナルのダブルボランチを捕まえに行く形を採用していました。

その結果、アーセナルの2-3の5人のビルドアップに対してアストン・ヴィラは2-2でプレスをかける形になり、冨安が浮きやすい形になり、アーセナルの右からの前進を許す形になっていました。

緩まったビルドアップの枠組み

アーセナルのビルドアップ時の配置

この試合で目立ったのはここのポジショニングがクリスタル・パレス戦ほど固定されていなかった点です。

冨安2トップの手前で受けて運ぶ形と背後にとどまりパスを引き出す形の使い分け、さらにそこからオーバーラップやインナーラップはクリスタル・パレス戦ではやっていなかったことです。

また、サカ幅取り役ですが、ハーフスペースに侵入して縦パスを引き出すシーンもありました。

ラカゼット右ハーフスペースで起点になりつつ、周りに合わせて裏へのランニングも行えていました。

左サイドもスタートはハーフスペースに侵入するスミスロウ大外で幅を取るタヴァレスの関係ですが、状況に応じてタヴァレスが内スミスロウが外に流れるシーン、さらにオーバメヤンが左に流れてくるのようなパターンもありました。

また、ロコンガが低い位置からの組み立てだけではなく、高い位置に顔を出せたという点も見逃せません。

アストン・ヴィラは5バックで5レーンのそれぞれの選手をマークしやすいはずでしたが、サイドのトライアングルの循環とそこに加わるオーバメヤンの影響でマーカーを捕まえきれずにアーセナルの攻撃を抑えきらなかった印象です。

アーセナルの前プレス

アーセナルの前プレス

アストン・ヴィラは3-4-1-2から、ビルドアップ時はマッギンがドウグラス・ルイスより高めの位置にあがり、ブエンディア含めた中盤3人は歪んだ逆三角形のような形になっていました。

3バックからアンカーのような立ち位置のドウグラス・ルイス経由で前線やサイドに供給する狙いだったと考えられますが、それに対して、アーセナルはラカゼットがドウグラス・ルイスをマークWGとオーバメヤンの3人が3バックを監視する前プレスでアストン・ヴィラ陣内からプレッシャーをかけていきます。

前プレスの背後はダブルボランチが中盤の残り2人を捕まえ、SBがWBのところにスライドする形でプレスがきれいにはまっていました。

前プレスの強度が高かったこととプレスのかみ合いが良かったことに加えて、この試合ではラカゼットがいることによって中央でのルーズなボールの回収率が上がり、アーセナルのボール保持が安定した印象です。

中盤を飛ばして前線に届けようとしても、ガブリエウとホワイトがイングスとワトキンスに全く仕事をさせず、見事に前半を被シュート0で折り返すことに成功しました。

後半のヴィラ

トゥアンゼベ→ベイリー

アストン・ヴィラはHT明けにCBのトゥアンゼベを下げてWGのベイリーを投入し、システムを3-4-1-2から4-2-3-1に変更してきました。

しかし、配置に変更があったのは主に守備時の立ち位置で、守備時が4-4-2のような形になる一方、攻撃時の配置は右の大外にベイリーがそのまま収まったこととそれに伴いキャッシュが右WBから右CBに下げたこと以外は変更なしで、あとはブエンディアが前半よりも高い位置に残っていた印象です。

82分ドウグラス・ルイスがスミスロウのプレスをセンターサークル付近ではがして一気に持ち上がり、外から入ってきたベイリーに繋ぐと、ベイリーのタッチが大きくなったところをジェイコブ・ラムジーがダイレクトで強烈なミドルシュートを決めて1点を返しました。

あのシュートはノーチャンスでしたね。

タヴァレスのオーバーラップ

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ティアニーの負傷に伴い、プレミアリーグ初スタメンとなったタヴァレスはスミスロウやオーバメヤンがカットインから仕掛ける際にはWGの対面のDFを迷わせるタイミグの良いオーバーラップを披露。

さらには、左利きのSBとは思えないカットインからの右足で可能性を感じさせるシュートもありました。

ボールを持てば早い段階から内側に視野を取っていることと持ち前の攻撃センスもあり選択肢が多いことも評価できます。

PSMの際は上がったまま帰ってこないこともありましたが、この試合ではそんなことはなく、課された守備タスクも全うしていました。

内側に切り込んだ際の攻撃センスは非凡なものがあり、今後はレギュラー奪取やティアニーとの共存の道も模索して欲しいところです。

おわりに

1点目はCKからトーマスのアーセナル移籍後初ゴール、2点目は前半ATにVARで獲得したPKをエミ・マルティネスに1度は阻まれながらもこぼれ球をオーバメヤンがそのまま押し込んでオーバメヤンの今季3ゴール目、3点目はノース・ロンドン・ダービーの再現のようなロングカウンターでオーバメヤンのフリックからのスミスロウの持ち上がり、ノース・ロンドン・ダービーとの相違点はスミスロウがそのまま自分で決めたことですね。

今夏の移籍市場でちょっかいかけてきたヴィラをここで撃破できたことは大きいです。

ここ数試合の上手くいく時といかない時の比較で、2-3-5では上手くいかず、3-2-5で上手くいくと考えていましたが、この試合は2-3-5が機能しました。

改めて、ここ数試合振り返ると個々の役割が固定されすぎた試合では上手くいかず、逆に、それぞれが複数の役割を試合中にチェンジできるような展開ではアルテタの仕込んだサッカーが機能している印象です。

次節はレスターとのアウェイゲームということで難しくなりそうですが、今日のサッカーをすれば勝てると思います。

スパスィーバ

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