【マッチレビュー】アーセナル対マンチェスター・ユナイテッド~再現性vs即興~

2021年2月8日

プレミアリーグ第21節、アーセナル対マン・ユナイテッド。

アルテタ政権下ではリーグ戦2連勝中のお得意様であり、スールシャールにとっては就任後リーグ戦では勝利したことのない苦手な相手となっています。

今季初のシーズンダブルを達成し、上位争いに食い込むための足掛かりにしたい所です。

本記事の内容・両チームのボール保持・非保持時の解説
・ぺぺとスミスロウの相性のいい理由の解説
・ぺぺ前残りの意図の考察

アーセナル0-0マンチェスター・ユナイテッド

両チームのスタメン

両チームのメンバー

アーセナルは前節のセインツ戦からは1人を変更してきました。

前節負傷交代したスミスロウとトーマスは問題なくスタメンに戻ってきました。

一方、サカは腰の痛みを訴えて大事を取って欠場、ティアニーも復帰は次節以降にお預けとなりました。

オーバメヤンはお母さんの看病のためチームを離脱、病状が回復したためチームに戻ってきたが、今節はメンバー外。

マン・ユナイテッドは敗北を喫した前節ブレイズ戦から中2日ということもあり5人を入れ替えてきました。

最近、ボールを持てる相手にはポグバがダブルボランチの一角、ボールを持ちにくい相手の時は左SHでの起用になっています。

両チームの二次配置

アーセナルのボール保持時

 デザインされた組織に即興(アドリブ)を加えてプレスをはがす

ユナイテッドの守備はシンプルに4-4-2でくるため、ジャカのクロースロールで3バックを形成し、マン・ユナイテッドの前プレスに対して数的優位を作って前プレスをはがすことに成功していました。

左サイドはセドリックがSBで左利きのペペではなく右利きのマルティネッリだったので大外とハーフスペースをどう使い分けるかと注目していましたが、スタートはセドリックが内側に絞り、外に開いたところでマルティネッリが受けます。

そこから、マルティネッリが中に切り込むとセドリックが内外走り分けて、SBのワンビサカに的を絞らせない狙いを感じました。

それでもマルティネッリとワンビサカが純粋な1対1になる局面ではマルティネッリに仕事をさせないワンビサカの仕事は見事でした。

右はスミスロウとペペのユニットが中心になり崩しにかかります。

マン・ユナイテッドのボール保持時

 即興(アドリブ)に賭けてプレスをはがす

ユナイテッドが4バックのままのビルドアップをしてくるのに対してアーセナルはセインツ戦同様4-4-2のプレスではめに来ました。

この試合ではペペも持てる限りの守備貢献をしていましたし、ただ頑張るだけではなく、コースカットプレスの質も以前より上がっていました。

それもあって、アーセナルの前からのプレスはかなり機能していました。

しかし、セインツ戦のようなショートカウンターの機会が増やせなかったのは、ユナイテッドの個々のクオリティにありました。

特に、マクトミネイが体調不良で前半途中に交代した後は左SHからボランチにポジションを移したポグバですが、そのポグバは見事なパフォーマンスを披露しました。

並大抵の寄せではびくともしないフィジカルとそこで時間を作ってからの長いキックでの展開、finalサードでのアイディアと良い時のポグバは間違いなくワールドクラスの選手です。

そして、前線はブルーノ・フェルナンデスが右ハーフスペースを中心に空いているスペースに顔を出し、攻撃を回していました。

ぺぺとスミス=ロウの相性

この試合、ぺぺが良かった理由は、守備時の動きや縦にえぐって右足を使う局面にも挑もうとする仕掛けなど本人の意識の向上ももちろんありますが、スミスロウと近い距離でプレーできたのは間違いなくペペにとってプラスに働いたでしょう。

ペペと相性良い(良かった)選手:エジル、セドリック
ペペと相性悪い選手:ベジェリン

昨季、ペペが最も一貫して輝いた期間は年明けからウェストハム戦まで、エジルとビジョンを共有してプレーしていた期間でしょう。

そして、今季は出場機会が安定しない中、複数のSB(WB)とサイドで組んでプレーをしましたが、最も相性が良かったのは右でも左でもセドリックでした。

逆に相性が悪かったのはベジェリンです。

どちらが使う側、使われる側になってもパスが合わず、距離感も近すぎたり遠すぎたりでちぐはぐでした。

再びぺぺと同じ画を描けるトップ下のスミスロウが登場しましたが、隣に立っていたのはサカでした。

右WGの序列争いでぺぺはサカの後塵を拝していましたが、今節はサカが腰の痛みで欠場し、またとないアピールの機会が訪れました。

残念ながら、明確な数字を残すことはできませんでしたが、いくつかの決定機とインパクトを残すことに成功しました。

また、5分のシーンではスミスロウとの好連携を披露。

このシーンはスミスロウのオフザボールの真骨頂でもありました。

後ろからボールを引き出すために死角から降りてきてレイオフで落とし、そのリターンをすぐにペペにつなげます。

パスを出してすぐに動き出し、ペペからのレイオフを受けるとドリブルで前進、その間ペペは内側を並走。

マグワイアを引き連れ外に流れながらスミスロウからのパスを引き出したペペは今度は内側に位置するスミスロウに戻すとペペにワンタッチで戻し、それをペペが受けてクロスを入れました。

少ないタッチ数でのパス交換とレイオフでの前進と連続した内外の入れ替わり

特に、3つ目をスムーズに行えたからこその崩しであり、この試合の好連携の象徴だと思います。

ペペ前残りの狙い

サカが出場した試合での球に観られた現象でしたがこの試合では明らかに頻度が増えたのが、リトリートする際にラカゼットが右SHの位置まで下がり右WGのぺぺが前残りして2トップの一角としての守備をしていました。

まず、強度の高いブロックを組むために、フィジカル的な強度で少し劣るサカや、守備を得意としないぺぺではなく高い強度の守備に耐えられるラカゼットが入るのは理にかなっています。

さらに、この試合ではオーバメヤンが欠場することもあり、ロングカウンターの時にこの試合で最も1本槍になれるペペが前残りすることでカウンターの脅威になるのが狙いでしょう。

30分のロングカウンターではスミスロウがフレッジをはがしてドリブルで持ち上がり、ぺぺへのパス。

ペペがドリブルで仕掛けての左足のシュートは惜しくも枠に行きませんでしたが惜しいシーンでした。

スミスロウは動き回ってボールを引き出してシンプルにはたくことで攻撃を加速させるのが上手いですが、自分で持ち上がったり強引に仕掛けるべきシーンでは強引に行くこともできる選手です。

互いにいくつかの決定機を迎えましたが、GKの好セーブに阻まれたり、枠に行かずにスコアレスドローに終わりました。

しかし、久しぶりに見ごたえのあるスコアレスドローの試合でした(正直、勝たなきゃいけない試合でしたが…)。

スパシーバ、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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