【マッチレビュー】サウサンプトン対アーセナル~ハイテンポの殴り合い~

2021年2月8日

プレミアリーグ第20節サウサンプトン対アーセナルはFA杯4回戦で顔を合わせてからわずか4日後に同じ・セント・メリーズ・スタジアムで行われました。

リーグ戦は直近5試合で4勝1分で上昇気流に乗っているため、ここでFA杯、リーグ戦で同じ相手に連敗をして勢いを止めたくないところです。

本記事の内容・両チームのボール保持・非保持時の形の解説
・アーセナルの得点シーンと決定機について
・スミスロウ不在時の配置を考える

サウサンプトン1-3アーセナル

両チームのスタメン

両チームのメンバー

セインツは直近のFA杯4回戦からは3人入れ替えてきました。

バートランドは出場停止、カイル・ウォーカー=ピータースは負傷でかわりにヴォキンスとヴァレリーが入っています。

セインツはけが人続出で台所事情が厳しく最近は主力が出突っ張りのようですね。

アーセナルはFA杯4回戦からは5人を入れ替えてきています。

前回の後半からは調子の上がってきたマガリャンイスは結局この試合はベンチスタートになりました。

また、オーバメヤンは個人的な事情で前回の試合前から少しチームを離れています。

ティアニーは右のふくらはぎ負傷の影響で今節は欠場のため、FA杯に続きセドリックが左SBを務めます。

両チームの二次配置

アーセナルのボール保持時

アーセナルのボール保持時

ティアニー不在時のアーセナルのボール保持時は、誰が左の幅を取るのかという問題がありました。

メイトランド=ナイルズが左SBを務めたクリスタル・パレス戦とセドリックが左SBを務めたFA杯4回戦のセインツ戦、このどちらも左の幅を取ることに苦戦、失敗し攻撃が停滞していました。

試合中の攻撃の修正は苦手でも試合を跨いでの修正は得意なアルテタ。

しっかりこの試合では修正をしてきました。

左SBはFA杯4回戦同様にセドリックでしたが、左WGには左利きのぺぺが入りました。

そして、ペペが大外で幅を取り、その内側をセドリックが使い、スミスロウもこの試合では右より左でプレーし、ペペをサポートしました。

右WGだと中に切り込んで狭いスペースでのプレーを要求されたり、内外の使い分けなど与えられたタスクが多く、ペペはサカほどそれをこなせていませんでした。

しかし、左ならセドリックやスミスロウが内側のレーンをうまく使えるためペペの仕事は張って仕掛けることと内側の選手をシンプルに使うことのみになり、右足の重要性が下がったため、この試合でペペは活躍できたと言えます。

そして、セドリックも大外ではなく内側に攻撃時のポジションを移し、右サイドへの展開や、内側でのシュートなど右利き左SBとしての利点をフルに生かした活躍でした。

3点目のシーン

特に、3点目の起点になったサイドチェンジは見事でした。

セインツの4-4-2はかなり同サイドに圧縮してくるので、手薄になる逆サイドに1発で展開し、そこからはサカのダイレクトの折り返しにラカゼットが走り込んで押し込んで決めました。

ペップが「パスより早いドリブルはない」と言ったように人はボールよりは速く動けません。

なので、こういったサイドチェンジはかなり有効になりますね。

サカのダイレクトでの折り返しとそこに走り込んだラカゼットもお見事でした。

セインツのボール保持時

セインツのボール保持時

アーセナルのこの試合での前プレスはいつになくハイインテンシティでした。

ラカゼットとスミスロウはダイレクトにCBへプレスをかけていき、両WGもSBや中に絞るSHへのコースをしっかり抑えて圧力をかけ、前4枚でビルドアップの出所を潰す狙いが見えました。

そして、ダブルボランチもこの日はかなり前がかりで相手の2センターをしっかりと抑え、CBから中盤に入る縦パスをしっかりとインターセプトし、ショートカウンターにつなげていました。

4-2のプレスで相手のビルドアップの息を詰まらせて奪いショートカウンターにつなげる頻度を増やすことに成功したアーセナルですが、1つ問題がありました。

それはボランチの背後のスペースです。

ホールディングとダビド・ルイスという決して機動力に長けたコンビではないため、このボランチの背後のスペースを抑えるために無闇に前には出にくい状況でした。

そして、セインツはアダムスが上手くこのMF-DFの間のスペースに顔を出して最終ラインからのボールを引き出して前を向き、チャンスを創出していました。

このアダムスの下りていく動きにホールディングはうまくついていけずアダムスをフリーにしてしまうシーンがいくつかありました。

正確無比なセットプレー

前半3分のCKのキッカーはウォード=プラウズ、右からアウトスイングのボールを入れてそれを後ろから走り込んだアームストロングが冷静に決めて先制。

3人がゴール前に向かって走り込んだことで生まれたスペースにピンポイントに届くボールとそれに合わせたアームストロングどちらも見事でした。

今季はブレントフォードからセットプレー専門コーチのアンドリース・ゲオルグソンを招聘したこともあり、セットプレーからの失点が総失点の半分近くを占めていた昨季から比べてセットプレーからの失点は激減しました。

今季、ここまで綺麗にセットプレイでやられたのは初めてでは?というくらい綺麗にやられました。

その後もFKでピンポイントに合わせてきたり直接FKで壁のない方を狙ってレノの好セーブに阻まれたりとセットプレーにおいて終始ウォード=プラウズは存在感を放ち続けていました。

ワンテンポ早く縦に刺す意識と裏への意識

同点ゴール

同点ゴールはサカのインターセプトからトーマス、ジャカとつないで、ジャカのスルーパスに抜け出したペペが左足で隅を打ち抜いて決めました。

CBのステファンが持ち上がった時にアダムスが下りてきているので、そこに通したかったのでしょうがサカが上手くここでカットしました。

この得点シーンや、その前の開始1分でのジャカがインターセプトしてすぐにラカゼットにスルーパスを送ったシーンの2つはジャカの縦パスがシュートやゴールにつながっていました。

少し前のジャカはカウンターに移れるところで前の選手を見ても横パスを出してトーンダウンさせてしまっていたのが、この試合では躊躇なく縦パスを刺せていたのでテンポを落とすことなく、カウンターに移れていたのは大きなポイントでした。

逆転ゴール

逆転ゴールはゴールキックのこぼれがジャカからラカゼットにつながり、ラカゼットのワンタッチでのスルーパスで裏に抜け出したサカが最後はGKをかわして無人のゴールに流し込みました。

このシーンも手数をかけずに裏を狙えたからこそ生まれたゴールだと言えます。

人に依拠しすぎないやり方を考える

この試合で、スミスロウとトーマスが負傷交代しました。

この2人はこの試合も格別な存在感を放っていただけに仮に次節のマン・ユナイテッド戦で不在となればかなりの痛手です。

ティアニー不在時のアンサーはこの試合で、ペペを左WGに使って代わりに幅を取らせるというものを示してくれました。

トーマスもですが、それほど深刻な怪我ではない様子なのでそれほど心配はいらないのと、現状いなくなったらきついのは間違いなくスミスロウです。

ライン間では何度もポジションを取り直して楔のパスを引き出して、WGが中に入るtと入れ替わるように左右どちらのサイドでも幅を取れるスミスロウの存在は今のアーセナルの流動的な崩しにおいて欠かせません。

とはいえ、20歳におんぶにだっこじゃこの先の過密日程も乗り越えられません。

そこで、スミスロウ抜きの時のやり方を考えてみたいと思います。

2列目左からオーバメヤン、サカ、ペペにして、サカにスミスロウの役割、ペペにサカの役割をやってもらう形が一番実現可能だと思います。

ティアニーも不在なら左SBセドリック、左WGをペペでこの試合の関係性を維持し、右にウィリアンをいれて使うレーンを5レーンで分けた時に左からペペ、セドリック、ラカゼット、サカ、ウィリアンになる形にするしかないでしょう。

ウーデゴールの半年間のレンタルが決まりました。

https://twitter.com/Arsenal/status/1354392486291140609?s=20

ウーデゴール加入によって、トップ下と右WGの2つのポジションを3人で回せるようになる可能性もあるのは今後のプラス材料です。

次節のマン・ユナイテッド戦でいきなりベンチ入り、もしくはデビューもあり得るのか楽しみですね。

スパシーバ、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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