【マッチレビュー】ウルヴァーハンプトン対アーセナル~内容は勝ってた~

2021年2月8日

プレミアリーグ第22節ウルヴァーハンプトン対アーセナルのマッチレビューです。

リーグ戦8戦未勝利のウルブスのホーム、モリニュー・スタジアムにリーグ戦直近7戦負けなしのアーセナルが乗り込んで迎えた1戦です。

是が非でも勝ち点3が欲しいカードです。

本記事の内容・アーセナルの攻撃が機能した理由
・ウルブスの攻撃の欠陥
・D.ルイスの退場シーンについて考える

ウルヴァーハンプトン2-1アーセナル

両チームのスタメン

ウルブスは前節のクリスタル・パレス戦からは2人を変更してシステムも3バックから4バックに変更してきました。

直近2試合は3バック、その前は4バックとヒメネス離脱以降の得点力の低下を改善しようと試みて悪循環にはまっている印象です。

対するアーセナルは前節のユナイテッド戦から1人変更してきました。

前節は腰の痛みで欠場し、今節の出場も危ぶまれたサカがスタメン復帰を果たし、それに伴いペペは左にポジションを移しています。

この試合の前に全体練習に復帰したオーバメヤンはベンチから出場機会をうかがいます。

最近のチームの原動力になっているスミスロウとサカに加えて、調子を上げてきているぺぺとオフザボールで活力を与えてくれるマルティネッリ、帰ってきたオーバメヤン、さらには新加入のウーデゴーアと豊富な2列目の人材にアルテタは頭を悩ませていることでしょう。

両チームの二次配置

アーセナルのボール保持時

アーセナルのボール保持時の配置

アーセナルはいつもの攻撃時3-1-5-1がベースでビルドアップは2CB+クロースロールで降りてくるジャカで形成する3バックとその前にいるトーマスで構成されるひし形ビルドアップでスタート。

対するウルブスの守備は4-4-2のリトリートがベースで、さらに、ダブルボランチの一角(主にモウチーニョ)が前目に出てきてトーマスの周囲を固める守り方を敷いてきました。

また、ウルブスの4-4のブロックはダブルボランチの一角が前に出る影響で中央が少し手薄になる印象も受けました。

この試合の前半、アーセナルの攻撃が機能した理由は楔のパスが通りやすいこととサイドでの質的優位が保てた事の2つだと考えられます。

 ・楔のパスが刺さりやすい

この試合では3バックの左右からハーフレーンへの楔のパスが有効で、スミスロウとラカゼットがそこに上手く顔を出して楔のパスを引き出せていました。

ウルブスのダブルボランチは1人がトーマスを警戒して前気味になるため、ライン間へのコースを封じきれず、そこをラカゼットやスミスロウに使われ、そこからの展開で守り切れておらず、フィニッシュまでもって以下らる展開も多かったです。

 ・サイドでの質的優位が保てる

サカとキルマン、ペペとセメドの対面でアーセナルは質的優位に立てていました。

特に、左サイドのぺぺはセメドを完全に手玉に取っていました。

サイドで1枚はがして切り込めることで相手の準備が整わないところにクロスを入れたり直接シュートを狙うことができていました。

先制点のシーンもペペがセメドとネヴェスをかわしてからの右足での見事なシュートから生まれたものでした。

ウルブスのボール保持時

ウルブスのボール保持時のアーセナルの前プレス

ウルブスのボール保持に対してアーセナルの前プレスは両WGはボランチとSBの中間ポジションに立ち、SBにパスが入ると圧力をかけ、SBは対面のWGを抑え、全体的に近い位置と中央を使わせずアバウトに蹴らせるという狙いを感じました。

ウルブスの攻撃の問題点

この試合でのウルブスの崩しはほとんど機能していませんでした。

右サイドは大外で縦に仕掛けるトラオレとサッカーIQが高くないセメドで内外使い分けられたシーンも偶発的にあっただけで、機能していたとは言えません。

それ以上に左サイドです。

ネトが仕掛ける時にキルマンと距離が離れすぎている上に、他の周囲の選手も全くサポートに動こうとしないため、1人で2人、3人をかわさないといけない状況でした。

逆サイドのトラオレならそれも可能な芸当ですし、ネトもドリブルは上手いですが、それではチャンスの数は増えませんし、再現性もありません。

サイドでボールを持った時に周りが静かで単騎で仕掛けるしか選択肢のない状況というのはチーム状況で言うとかなり悪いです。

秋頃のアーセナルもそんな時期がありましたからわかります。

ウルブスの2点目のシーンは4-4-1で守っていて、モウチーニョにパスが入った所で一瞬寄せが緩くなったとこで年1回決まるか決まらないかのようなスーパーミドルが飛び出したものでした。

前回対戦時からの成長

また、以前のアーセナルでは相手がブロックを固めて守られると、中盤の選手までブロックの外に追い出されたままで後ろで回し続けるだけでバイタルエリアから人がいなくなり攻め手を欠くという現象が起きていました。

しかし、今節では一味違いました。

スミスロウの動き出しが機能した崩し

スミスロウは基本的に4-4のブロックの中で何度もポジションを取り直し、楔のパスを受けようと試みますが、24分のシーンでは、スミスロウは一度ブロックの外まで下りてきてトーマスから横パスを受けます。

そこからぺぺ→セドリック→ペペ→スミスロウと子気味のいいパスワークで相手のブロックを崩し、スミスロウがエリア内にドリブルで切り込んでから再びぺぺに戻してペペのシュートでこの攻撃は完結、惜しくもルイ・パトリシオの好セーブに阻まれましたが良い崩しができていました。

守備側の意識がぺぺ、セドリック、ボールに向く中、その意識の外を突くような3人目の動き出しを行えたからこそ、スミスロウはあの位置でしっかりと前を向いてパスを受けられて、そこから中に切り込めたことで攻撃を完結させることができていました。

ダビド・ルイスの退場シーンについて考える

前半ラストプレー、ゴールキックをはじき返したボールをジョゼが胸で落としネヴェスからポデンスに渡り、ポデンスがドリブルで持ち上がりジョゼにラストパスを送り、エリア内でルイスがジョゼと軽く接触し、PK献上でさらに1発退場でした。

この試合の主審は昨シーズンチェルシー戦で本来2枚目のイエローが出されるはずのジョルジーニョをスルーしたクレイグ・ポーソンです。

 ・あそこでジョゼを離したことは批判されるべき

まず、このシーンでジョゼのマークを離し、フリーでエリア内に侵入を許してしまったことはルイスのミスで、ルイスは批判されても仕方ないのが事実です。

問題はその後です。

 ・ルイスは1発レッドだったか否か

はっきり言いましょう。

どう考えても1発レッドは不当だと私は考えます!

ルイスは決定的な得点機会阻止(DOGSO)によってレッドカードを提示されました。

DOGSOが適応される4つの条件1.反則とゴールの距離
2.プレーの方向
3.守備側競技者の位置と数
4.ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性

4つの条件のうち1つでも当てはまらなければDOGSOは適用されませんが、4つの条件をすべて満たしている場合は、ファウルの悪質性を問わずDOGSOと判定されます。

そして、DOGSOでカードが出される基準は一部の例外を除いてレッドカードです。

イエローカードの条件は、

(1)守備者がペナルティーエリア内で意図的ではないファウルを犯した場合

(2)主審がアドバンテージを適用した場合

の2つで、ルイスのファールは1つ目の条件に該当すると考えられます。

件のファールのシーン

裏に抜け出したジョゼがシュートを打とうとした所で戻るのに走ってるルイスの膝と接触したかたちになっています。

そのうえで、この接触は意図的なものではないため、PA内でのDOGSOでの三重罰回避が適応され、イエローカードが妥当ではないかと考えられます。

※あくまでも、個人的な見解であることをご了承ください。

最後に、おこがましいですが、これはグーナー各位心にとどめていてくれると幸いです。

スパシーバ、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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