【マッチレビュー】アーセナル対ウルヴァーハンプトン~後ろが重すぎる~

2021年2月8日

みなさんこんにちは。ELでバログンが2試合目にして初ゴールを記録(しかもアシストはスミス・ロウ!)でグループステージ4連勝で突破を決めてテンション高めでウルヴス戦に望めそうですね。

プレミアリーグでは直近5試合で1ゴール(PKでの1ゴールのみ)で流れからのゴールとなると10月4日のブレイズ戦までさかのぼるという状況で、そろそろ流れからの得点が欲しい中でのウルブス戦となります。

本記事の内容✅両チームの二次配置
両チームのボール保持・非保持時の陣形の考察
✅アクシデントを乗り越えて
急遽出場となったファビオ・シルバのすごさ
✅迷子のウィロックとその弊害
ウィロックのポジショニングの悪さとその弊害について
✅少し機能したけど遅かった交代
ジャカ→ラカゼットの交代について

アーセナル1-2ウルヴァーハンプトン

スタメン

アーセナルは前節リーズ戦から2人スタメン変更

1発退場で出場停止のペペに代わりサカがスタメン復帰、並びはウィリアンが右、サカが左に入りました。

CBはホールディングに代わりこの試合ではダヴィド・ルイスがスタメン復帰しました。

対するウルヴスも前節セインツ戦から2人スタメン変更

左SBのヌーリからマルサウ、中盤の核であるルベン・ネヴェスからWGのネトに変更しています。

また、前節同様代名詞の5バックでなく4バックを用いてきました。

両チームの二次配置

アーセナルのボール保持時

アーセナルはボール保持時は4-2-3-1から中盤の選手が下りていき3バックを形成することでビルドアップを助ける形を取っています。

中盤3人はそれぞれ、セバージョスはベジェリンの裏、ジャカはCB間、ウィロックは左に降りてパスをさばいたり自分で持ち上がったりしていました。

基本的にはセバージョスが下りる時はジャカは中盤のラインに残り、ひし形でのビルドアップをできるような形を整えられていました。

それから、中盤の選手が下りてきたことで、できたスペースをドリブルでCBが直接持ち上がってからの長いパスは効果的でした。

CBが自分で持ち上がることでシンプルに相手を押し下げられますし、両CBのキック精度もハイレベルなので縦へのパスもサイドチェンジもウルブスが中央を封鎖する4-4-2のブロックを敷いてきたこともあって選択肢としては良いものになっていました。

ウルヴスのボール保持時

ウルブスはビルドアップ時は左SBのマルサウは後ろに残り、右SBのセメドが高い位置を取る右肩上がりの3バックでした。

幅を取る役割は左はWGのネト右は高い位置を取るSBのセメドで、その内側のハーフスペースを左はトップ下から流れてきたポデンス、右はWGのトラオレが侵入していました。

特に、左サイドの崩しは右より厄介でした。

ハーフスペースに入るものの、中より縦、外に突破したがるトラオレと大外のセメドで少しワイドワイド気味になっていた右サイド(失点はそんなトラオレの突破からでしたが…)よりも外にネトがいて内側をポデンスが走る左の方がメカニズムとしては機能していた印象です。

また、ポデンスとネトは時折役割を入れ替えることも可能で、右とは違い内外の役割分担がしっかりしていました

対するアーセナルの守備は、両WGがそれぞれSBの対応をするためこちらも左右非対称のような形になっていました。

左WGのサカはセメドについていくため低い位置まで守備をして、右WGのウィリアンはマルサウを見るため高い位置に残り、3バックの中央からボールサイドに追いかける役割のオーバメヤンと2トップ気味になり、その後ろは降りてくるボランチについていくウィロックがトップ下の守備をします。

敗れはしましたが、全くプレスがはまってなくて好き放題やられてるというわけではないということだけは言わせてもらいます。

アクシデントを乗り越えて

試合開始してすぐ、4分過ぎのCKでダヴィド・ルイスとラウール・ヒメネスが接触、ルイスも頭部から流血、ヒメネスは意識を取り戻せないままヒメネスは交代となりました。

その後、ヒメネスは意識を取り戻し、手術も無事成功したようなので、予断は許しませんが少し安心はしました。

そのヒメネスと交代でピッチに立ったのがウルヴスが今夏クラブレコードの3500万ポンドでポルトから獲得したファビオ・シウバです。

ファビオ・シウバはU-19ポルトガル代表の18歳です。

ほんとにウルヴスのポルトガルコネクション(メンデスコネクション)は強いですね…

この先制点の流れの中でファビオ・シウバは終始良い動きをみせていました。マガリャンイスがファビオ・シウバを見ていたのですが、シウバはマガリャンイスの視野の外に出るように動き直して、ボリーからの縦パスが入るタイミングで降りていきシンプルにワンタッチでポデンスに落としました。

そこからポデンスがトラオレに出して、トラオレの突破からのクロスをデンドンケルがヘッド、これはクロスバーをたたきましたがこぼれ球をネトが押し込み先制しました。

ポストプレーをした後、ニアにファビオ・シウバは走り込んでいますが、ここでもただ一直線に走り込むのではなく、マガリャンイスの背後や死角を狙うように動き直しながらニアを狙っていました

この動きは誰にでもできるものではありません。ヴァーディとかはこのポジションの取り直しが上手いと思います。

迷子のウィロックとその弊害

前節に引き続きトップ下に入ったウィロックでしたが、この試合では迷子でした。本来バイタルエリアにいて、後方とオーバメヤンをつなげる役割が求められるであろうポジションでした。

ですが、実際は左サイドの低い位置をふわふわしていました。そのことによる弊害も出ていました。

ヒートマップ

これはこの試合のアーセナルの選手のヒートマップです。

ここで浮き彫りな問題が2つあります。

それは「左サイドの渋滞」と「がら空きのバイタルエリア」です。

左サイドの渋滞

ウィロックのヒートマップ

 こちらはウィロックのヒートマップですが、見事に左サイドに寄っています。ただ、それだけならいいのですが、本来このエリアはサカとティアニーが使うエリアでしたが、ウィロックがいることでサカとティアニーのポジショニングまでおかしくなっていたように見えました。

この試合ではウィロックが左のブロックの外まで下りてくることでティアニーが普段より高い位置にいました。

普段は相手の大外のDF-MF間(ファジーゾーン)でCBからのパスが通る位置にいるのですが、この試合ではウィロックがいる分高い位置に行かざるを得ないように見えました。

ウィロックがセバージョスやジャカのように最終ラインまでしっかり下りていれば多少はティアニーもやりやすかったでしょうが、降り切らない中途半端な位置にいたため、ティアニーやサカといったライン間や高い位置で受けたい選手のポジショニングがずれてしまっていました。

また、サカがボールを持った時もウィロックがかなり近い位置にいたため、サカが使うスペースをつぶしてしまっている印象でした。

この試合、一番得点の匂いを感じさせたのはサカのニアゾーンランからの折り返しティアニーのクロスで、ウィロックは左サイドにいるのにほとんど関与できておらず、攻撃時は消えているとも言えました。

がら空きのバイタルエリア

最初のヒートマップを見てわかる通り、敵陣深くの中央にほとんど侵入できていませんでした。

中盤のジャカ、セバージョス、ウィロックの全員がブロックの外まで下りてしまうため、ウルヴスのブロックの中で受ける選手がほとんどおらず、ブロックの外でしかボールを回せない状態が続き、ボールは持つけど効果的な攻めはできず、さらに被カウンターの脆さまで露呈する始末でした。

辛うじて、サカが上手くライン間でマガリャンイスからの縦パスを引き出す機会があったくらいで、ウィリアンも右では鳴りを潜めてしまいますし、後半途中から入ったネルソンもブロックの外で受けてからのドリブルの仕掛けやクロスは良かったですが、ライン間でボールを引き出す動きはほとんど見られませんでした。

それから、バイタルエリアががら空きということは、オーバメヤンが孤立してしまうということです。

結局オーバメヤンと近くでプレーする選手もおらず、外からのクロスをエリア内で受ける人数も少ないため、マークがオーバメヤンに集中していました。

少し機能したけど遅かった交代

アルテタは80分にジャカを下げてラカゼットを投入します。一見、ごり押しファイヤーフォーメーションに見えますが、割と理にかなっていました。

というのも、ウィロックまで下りてきてるから後ろが重すぎるという状況でしたのでそこを削って前と後ろのバランスを整備したのは良かったと思います。

理想的だったのはウィロックに変えてラカゼットを投入する事だったんですが…

それに、ラカゼットがいると、外からのクロスに対して、81分のシーンのようにシンプルにエリア内の人数が増えるだけじゃなくニアにラカゼットが走り込むことでオーバメヤンへのマークが手薄になります。

レビュー

この試合も得点はCKからで結局流れからの得点は生まれませんでした。

被カウンターの脆さも露呈し、マガリャンイスの対人の強さが無ければもう少し失点していた可能性もあります。

ウィロックはトップ下としてはプレミアリーグのレベルにはないなとこの試合で思いました(あくまでもトップ下としての話)。

サカは左でも存分に存在感を発揮していましたが、ウィリアンはどうしても左でのプレーの方がいいように映る一方、サカは右でもハイクオリティなパフォーマンスができます。

ですので、WGの並びは左ウィリアン右サカをやってほしいですね。

改善点はもちろん多いですが、アルテタはこれまでも様々な課題に対してトライアンドエラーを繰り返して克服してきました。

 ですので、エメリ政権末期程悲観するほどでもないと思います。

次節はスパーズとのノース・ロンドン・ダービーです。

ここでなんか上位争いをしている宿敵の鼻っ柱を叩き追って上昇の兆しにしてほしいところです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

スパシーバ

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