【考察】アーセナルで4-3-3をやるとしたら
こんにちは。
代表ウィークはアーセナル成分が不足していますし、リーグ戦とELがあると過密日程で時間が足りないような考察記事も書く時間ができるので書いてみました。
お題はずばり、「アーセナルで4-3-3をやるとしたら」です。
アルテタは前々から4-3-3をやりたい旨の発言をインタビューなどでもしていました。
なので、今回は今のスカッドで4-3-3をやるとしたらどんな人選、序列になるのか考えていきましょう。
もくじ
選手の人選
序列・役割が明確なポジション
レノはGKなので当然として、マガリャンイスとティアニーはポジションも議論の余地なく固定できるファーストチョイスになる選手です。
マガリャンイスは左利き左CBとしてビルドアップにも貢献、守備時も広いカバーリング範囲を生かし、ティアニーの背中も守れる稀有な存在です。
そして、ティアニーも攻撃時は左の大外で単独での突破も、周囲との連携もできますし、そこから入れられるクロスは引き出し、精度ともに一級品です。
この3人は序列の2番手の存在と言えるライアン、パブロ・マリ、セドリックとの差は明白です。
4-3-3のアンカーを任せるなら現状ではトーマスしかいないでしょう。
ビルドアップの際には中盤に残っても最終ラインに降りても組み立てに貢献、いざとならば単独でプレスも剥がせる、守備時はフィルター役としてCBの前で相手の攻撃にストップをかけられる今のアーセナルにおいて唯一無二の存在と言えます。
役割に明確な差がないポジション
右CBにはビルドアップ時には、相手の2トップの脇からドリブルで持ち上がって対角線に展開したり、縦パスを通す役割で、この役割に関してはダビド・ルイスがホールディングよりも秀でていますが、ホールディングが出場する場合でも求められるものは同じ役割です。
右WGと右IHもスタートはそれぞれ大外とハーフスペースからスタートしてポジションを入れ替えながらライン間の攻略が攻撃時のメインタスクになるでしょう。
スミスロウがライン間で後ろからの縦パスを引き出し、攻撃のスイッチを入れるのに対してウーデゴールは相手の中盤の前まで下りてパスを引き出してドリブルで持ち上がることで攻撃のスイッチを入れる方が得意という違いはあります。
そして、右SBの役割は内外使い分けてWGとIHの崩しにアクセントを加えることが求められます。
そして、左WGはティアニー不在時はペペが幅取り役の役割をやっていましたが、ティアニーがいる中で左WGに求められるのは「よりゴールに直結する動き」です。
そして、それは本来オーバメヤンが最も得意とする役割です。
ぺぺも右足の精度が年明け以降改善が見られ、ウェストハム戦でのアシストは右WGでしたが右足でした。
クロスへの入って行き方といい、ぺぺにもフィニッシャーとしての役割の適正があると思います。
マルティネッリのCF魔改造の噂が流れている中、もしかしたら左WGでのオーバメヤンの後継者はマルティネッリではなくぺぺかもしれませんね。
選手によって役割が明確に違うポジション
CFに関しては4-2-3-1の今でもラカゼットとオーバメヤンでチームの在り方がかなり変わってしまうのは普段から試合を見ているグーナーの皆さんもよくわかっていると思います。
オーバメヤンがCFの場合はベンフィカ戦の2nd legやリーズ戦のようにビルドアップで空気のようになっていても、裏のスペースを使ったり、左サイドに流れる動きからゴールを狙うこともできる選手です。
攻撃に割けるリソースを100としたらオーバメヤンは80くらいをゴールを狙う動きに割く選手だと思います。
一方、ラカゼットがCFの場合はレスター戦やスパーズ戦のように、ライン間での連携やポストプレーでビルドアップに加わることで,チーム全体として子気味のいいパスワークを展開することができます。
そして、昨シーズンは守備やビルドアップにエネルギーを使いすぎてゴール前に顔を出せない、もしくは質を維持できないことでゴールから遠ざかっていました。
しかし、今シーズンはビルドアップや崩しに絡みつつゴール前でも存在感を発揮できており、リーグ戦ではチームトップの11ゴールをマークしています。
ラカゼットは攻撃に割けるリソースを100としたら50~60をゴールを狙う動きに割き、その中で数字を残せる選手だと思います。
ラカゼットに関しては正直、契約延長すべきだと思います。
チームとして上手く回るのはラカゼットが1トップの時だと言えるでしょう。
左IHに関しては次の記事で個別で考察していきたいと思うので、そちらを楽しみにお待ちください。
スパスィーバ
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。