【マッチレビュー】アーセナル対ニューカッスル「出し手を潰すか受け手を潰すか」

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アーセナル0-0ニューカッスル

両チームのスタメン

両チームのスタメン+控え選手

アーセナルは撃ち合いを制し4-2で勝利を挙げた前節ブライトン戦から中2日だがスタメンの変更は0人となっている。

ニューカッスルはスコアレスドローに終わった前節リーズ戦から同じく中2日でスタメン変更は1人でクリス・ウッドに代わりカラム・ウィルソンがスタメン出場となっている。

リーグ戦5連勝中の首位アーセナルと前節の引き分けで連勝が6でストップしたものの直近5試合を4勝1分の3位ニューカッスルの上位対決だ。

4-4-2ではなく4-5-1の理由

ニューカッスルの守り方

試合開始からニューカッスルも前からの圧力強めにスタートしたが、アーセナルも同様に前からの圧力強めにスタートし、序盤の攻防は得点こそ生まれなかったもののアーセナル優位に進んだ。

時間経過とともに試合が落ち着くとアーセナルがボールを保持してニューカッスルが引いて守る構図が出来上がる。

ニューカッスルの守備陣形は4-5-1、トーマスからの展開を嫌いCBがボールを持った時に4-4-2で2トップの間を狭めたり、2トップ+トップ下に可変したりあの手この手でアーセナルと対戦するチームはトーマスを起点にさせないようにしてきた。

その点、ニューカッスルはアーセナルのCB陣がボールを持つ時は1トップのカラム・ウィルソンはトーマスにべた付きするわけでは無くトーマスが浮いている構図になっていた。

しかし、ただ好き勝手やらせるわけでは無く4-5-1を組んだ時に1アンカーというより3センターの中央に位置取るギマランイスが鋭い出足でトーマスにプレスに行くことで前を向いての展開を阻害していた。

4-4-2の場合ボランチが前に出ていくと後ろは4-3の形になり縦パスを通されやすくなるため、出て行きにくいが4-5-1のニューカッスルはギマランイスが前に出ても後ろは4-4を組めるため自信を持って出て行けるということだろう。

結果、前半トーマスにパスが入るとギマランイスが寄せてきてトーマスは1タッチでジンチェンコに落とすシーンが多く、そこから左サイドに固執してしまいニューカッスルの守備も圧縮されて決定的な場面を作れずに終わった印象だ。

また、ニューカッスルはサカ、マルティネッリにボールが入るシーンでは常に1対2の対応を徹底し、基本はWGとSBの2人での対応になるが、左はロングスタッフがWGのアルミロンの代わりに対応に当たることもあった。

サカは2人が来てもかまわず突破を決めていたが、マルティネッリがかなり苦戦を強いられた

WGに対して2人がついてくるとハーフスペースが手薄になりやすいが、ニューカッスルは両IHがここをカバーすることで使われないようにしており、特にウィロックはライン間でウーデゴールをマークし対応していた印象だ。

アーセナル側は全くの手詰まりだったかというとそういうわけでは無く、右のサカが1対2の場面でも突破したところからのチャンスを作る他にもガブリエウとジンチェンコは前を向いてゆとりのある状態でボールを持てるため、ロングスタッフの脇に降りてくるエンケティアが楔のパスを引き出して起点として機能し、そこからの狭いスペースの打開に繋げることができた。

しかし、前述の通り左サイドに固執した前半はトーマスとジンチェンコとガブリエウでパスを回してもそこから縦パスを狙ってもニューカッスル川からするとすべて視野の中で起きていることで縦パスを通されてもシェアとボットマンが強気に潰しに行けるため、そこで奪ってのカウンターに繋げていた。

前半よりオープンな展開になった後半ジャカが縦パスを引き出して外のマルティネッリに素早く展開するか中の狭いスペースに入れることで攻撃のスイッチを入れる役割を果たしていた。

後半は左サイドに固執した前半と違い右から左、左から右に横断しながら手早く前進したこともありニューカッスルもスライドしながらの対応になり、守備ブロックにズレが生まれたことで突破からのマイナスの折り返しや縦パスを起点にした狭いスペースの崩しでフィニッシュにたどり着く回数が増加したことでチャンスの増加と併せて被カウンターのリスクも減らすことに成功した。

おわりに

しかし、決定機はことごとくポープに防がれてスコアレスドローに終わった。

ポープはこの試合4本のセーブを記録し、そのうち3本はエリア内からのシュートを防いでいる

特に、86分のガブリエウの縦パスをジャカがフリックして裏に抜け出したエンケティアのシュートを足で弾いたセーブは見事だった。

ニューカッスルはリーグ戦13戦無敗アーセナルも11戦無敗を継続し共にリーグ戦1敗を維持して痛み分けに終わった。

過密日程の年末年始の3連戦を2勝1分で乗り切れたのだから御の字の結果と言える。

ただ、ジェズスとネルソンが負傷離脱中でスミスロウも復帰目前とはいえコンディションがどこまで戻っているか未知数、この試合に切った交代カードは冨安のみと前線の起爆剤が不足しているため、ムドリクの獲得は急ぐべきだ。

また、次のリーグ戦までは少し間が空くのでこの連戦の疲れを癒して次節に迎えるノースロンドン・ダービーに挑んで欲しい。

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