【マッチレビュー】アーセナル対クリスタル・パレス~押し込んだだけになってしまった理由~

2021年2月8日

プレミアリーグ第18節アーセナル対クリスタル・パレスのロンドン・ダービー。

前回対戦は同じ1月、先制し優位に試合をすすめながらもオーバメヤンの退場などもありドローに終わりました。

ここはしっかりと勝ち切ってTop4に圧力をかけていきたいところです。

本記事の内容・両チームのボール保持・非保持時の形の解説
・押し込んでるのに点が取れない理由の考察
・ティアニー不在時の布陣を考えてみる

アーセナル0-0クリスタル・パレス

両チームのスタメン

アーセナルのスタメンは直近のFA杯からは8人、前節WBA戦からは2人の変更です。

ティアニー・・・筋肉の緊張のため、大事を取って欠場。
パブロ・マリ・・・ふくらはぎの張りのため欠場

マリとティアニーに代わりダビド・ルイスとメイトランド=ナイルズがスタメン復帰。

2人共リーグ戦は14節エヴァートン戦以来のスタメン出場です。

また、コロナ陽性での自己隔離から戻ってきたマガリャンイスと負傷から復帰したトーマスはそれぞれベンチスタートとなってます。

クリスタル・パレスは直近のFA杯からは8人、前節ブレイズ戦からは1人のみの変更で、負傷交代したシュルップに代わりエゼがこの試合ではスタメン出場しています。

注目はやはりチームの全22ゴールのうち10ゴールに絡む(8G2A)活躍のウィルフレッド・ザハです。

今シーズンはポジションを4-5-1の左WGから2トップの一角にポジションを増やしゴール数も増やしています。

両チームの二次配置

アーセナルのボール保持時

この試合のアーセナルはティアニーが欠場で代役をメイトランド=ナイルズが務めましたが、利き足が右なため、高い位置を取ったとしてもそこから有効なクロスを入れられず、そもそもうまく高い位置が取れていません。

代わりにオーバメヤンが大外をスピードで突破したり、左まで流れてきたスミスロウがオーバメヤンやメイトランド=ナイルズを使おうとしていました。

右は普段のスミスロウとサカの連携は盤石でパス交換の質も高く、内外の使い合いも見事でした。

しかし、左にスミスロウが流れる時間があり、その時は代わりにサカが中に絞りベジェリンが外を使うパターンを使っていました。

前半はサイドからクロスを入れる形は作れていましたし、エリア内に人もいました。

しかし、そこに届くクロスの質は落ちてしまい、決定的な形にはなりませんでした。

後ろからの組み立ては2CBと2ボランチ、が主軸になり、ジャカがクロースロールで左SB裏に降りて3バック化するかセバージョスが2トップの前でボールを引き出しドリブルで切り込むパターンの2つがメインでした。

ジャカはしっかりと前を向いてからボールを引き出して持ち上がるかパスを出すかの選択肢をしていたので良かったですが、セバージョスは後ろ向きでボールを引き出す回数が多く、これは少し危ういです。

ザハ、ベンテケの2トップはボランチへのコースは抑えますが、そこまでタイトにマークにはついていませんでした。

そのため、後ろ向きで受けても潰されなかったし、セバージョスも足元の技術は"巧い"ですからこのレベルなら独力でかわしたりできます。

しかし、仮に相手がスパーズとかならここでつぶされてショートカウンターを食らうリスクが高まるので、ここは改善してほしいところです。

また、クリスタル・パレスはジャカが最終ラインに降りる時はタウンゼントが前にスライドして数的同数を維持しようとする動きも見せていたが、これもパスの出し所をケアするくらいで奪うために強めに圧力をかけるようには見えませんでした。

 仮に、クリスタル・パレスの2トップが下りてくボランチにしっかりついていった場合の前向きと後ろ向きで受ける時の違い

前向きならパスの選択肢も多い上に、相手が見えてるため冷静な対処が可能です。

一方、後ろ向きだと、後ろから当たられるために冷静な対処が難しいことに加えて、パスのだし先もCB陣に限られてきます。

また、ボランチとCBの距離感が近いと、ほぼノータイムで前プレスのターゲットがCBに移り、プレスの危険に晒されます。

ですので、ボランチは最終ラインからボールを受ける時は前向きで受けるか、前プレスの背後でパスを引き出すべきです。

クリスタル・パレスのボール保持時

クリスタル・パレスは4-4-2というより4-4-1-1気味の並びで最終ラインでベンテケが競り合うのに対してザハはライン間を漂いつつボールを受けようとする感じです。

去年まではWGから低い位置から持ち上がっていたのが高い位置に残ることで、より効果的な仕掛けができるようになった印象です。

ビルドアップは基本後ろ4枚で回しながら楔を狙いつつ、無理ならベンテケをターゲットにロングボールを使い、その落としをザハやMFが狙う形です。

ザハに加えてエゼもいる左サイドからの崩しがメインで割合にして50%に昇る。

アーセナルの守備はラカゼットとスミスロウのタスクはCB間を切る役割と下りてくボランチへのコースを抑える役割でした。

WGは最初からSBへのコースを抑えるより、CBが持ってるときは前線への楔のパスを警戒し、SBにパスが入った段階でSBに圧力をかけに行くようになっていました。

停滞の原因

質とスピードの問題

シンプルに、パスがずれるシーンが目につきました。

疲労からか、配置が少し変わったからか、ワンツーがずれたり、ラストパスが合わないシーンが多々あり、これではいかにいいポジションにいてもとれる点もとれなません。

また、全体的にタッチ数が増え、パス回しのテンポがトーンダウンした感じも否めませんでした。

押し込めるのは良いが、押し込みすぎてスペースがなくなってしまいクリスタル・パレスの守備陣が待ち構えるところに突っ込む形になっていました。

クロスを入れるにしてもサイドに振って1タッチ2タッチ少なく相手の視野が追い付く前にクロスを入れていれば、相手と真っ向から競り合わずにチャンスになったような場面でも少し持ちすぎたが故に相手もボールに視野が追い付き、真っ向から競り合う形になっていました。

幅が取れてない左

左SBのメイトランド=ナイルズがファジーゾーン(SHとSBの間の曖昧な位置)を取れていれば、オーバメヤンは必要以上にサイドに流れる必要もないし、斜めの動きを狙いやすかったが、メイトランド=ナイルズがSHの前あたりで受けるとSBは釣りだせず、代わりに幅を取るためにオーバメヤンが張ったり、スミスロウが流れてきていました。

2人ともこの位置での仕事はこなしていたが、本来もっとも輝ける位置でのプレー回数と時間が減ってしまい、それもこの試合の停滞の原因の1つだと考えられます。

もちろん、メイトランド=ナイルズがずっと悪かったわけではなく、被カウンター時の対応なんかは良いものがあったが、今のシステムの左SBとしては攻撃の貢献度が物足りなかった印象でした。

ティアニー不在時の策を考える

コラシナツをシャルケに放出したことで、現状左SBとして起用可能なのはメイトランド=ナイルズとサカのみです。

とはいえ、サカの左SBは試合通してフルでやるには守備時のリスクが大きいため、メイトランド=ナイルズのみと考えた場合でいきます。

ティアニー不在時はサカスミスロウが2IHの4-3-3が良いのではないかと思います。

サカは右においてスミスロウとのシナジーで力を発揮できるとはいえ、ティアニーを除けばおそらく左からのクロスの精度が高いのもまたサカです。

ですので、左はサカがデブライネのような感じでIHから大外に流れ、オーバメヤンが中に絞り斜めの動きでゴールを狙い、右はペペとスミスロウが内外入れ替えながらの崩しを狙います。

ビルドアップは右SBが3バックの一角になり、その前に左SBから偽SB的な感じで中に絞ったメイトランド=ナイルズとアンカーのトーマスが並び3-2でビルドアップをしつつ被カウンター時はフィルター役になれるような配置です。

追伸

どうやら、ティアニーはMRI検査をするようで、軽症なことを祈るばかりです。

スパシーバ、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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