【マッチレビュー】アーセナル対シェフィールド・U~取り戻した”らしさ”

2020年10月8日

 皆さんこんにちは。試合の前日にアウアー獲得交渉打ち切りが明言され、しかもプランBとして名前に上がるのはジョルジーニョ(それも無理だろ…)でしかもその後にゲンドゥージもヘルタ・ベルリンへの買い取りop無しのレンタルが確定的というもう何もかもがそうじゃねぇよと言いたくなるようなここ数日の移籍市場でした。

そんなさなかに行われたプレミアリーグ第4節ブレイズ(シェフィールド・Uの愛称)戦です。

ブレイズは開幕3連敗でしかもリーグ戦無得点という状況で迎えた第4節です。昨年の躍進からまるで魔法が解けたかのように別チームになってしまった感じです。

ユナイテッドにローンバックしたディーン・ヘンダーソンの穴がそれほどまでに大きかったということでしょうか…?

さて、前置きが長くなってしまいましたが、マッチレビューの方に移りましょう。

アーセナル2-1シェフィールド・U

スタメン

 アーセナルは直近のカラバオ杯リバプール戦からは6人、リーグ戦前節のリバプール戦からは4人を変更してきました(分かりにくいw)。3戦連続でのスタメン出場はレノのみですね。

 一応、Sofascore、Whoscored、プレミアリーグ公式はどこも4-3-3の表記だったので、4-3-3にしましたが、守備時のメインは普段通りの3-4-3の方が近いと思います。

 ブレイズは前節のリーズ戦からは1人の変更ですね。3バックの中央が前節はイーガンが2節のヴィラ戦で1発退場したためチェルシーからのレンタルで加入しているアンパドゥでしたが、この試合ではイーガンが復帰しています。

前半-1 慎重な入りのブレイズ

 3連敗中なこともありブレイズはかなり慎重な入りで、前半のアーセナルのボール保持率は73%にも昇りましたが、かなり後ろ重心だったブレイズを相手に効果的なポゼッションではなかったです。

アーセナルのこの試合ファーストシュートは28分のエンケティアのシュートで、ブレイズは34分のマクゴールドリックのシュートがチームのファーストシュートで、結局、アーセナルはエンケティアのファーストシュート、オーバメヤンのロングシュートとバイシクル、サカのブロックされたシュートの4本にとどまり、ブレイズはマクゴールドリックの1本のみに終わる静かな前半でした。

チームのプランとしてそうだったのだと思いますが、この試合の前半はブレイズの代名詞ともいえるCBのオーバーラップも鳴りを潜めていました。

 ブレイズの守備は基本的には中央封鎖してのブロック守備がメインで、時折バークが前プレスに行く以外にはCBへのプレッシャーは軽めで、最終ラインの前にいるセバージョスへのコースは2トップで常に警戒している印象でした。

前半-2 ジャカ不在時のアンサー?

 アルテタが就任後初戦にジャカをビルドアップ時に3バックの左に降りてくる形を披露しグーナーに衝撃を与えてから約10ヶ月。そして今度はエルネニーに似たようなタスクを与えました

 エルネニーは縦パスを出さない(出せない?)といった批判もありました。実際後ろ向きで受けてターンして前方に大きく展開したりできる選手ではありませんし、中盤の位置でのプレーではバックパスや横パスなど無難な選択肢に終始していました。

 特にそれでリーグ戦前節ではエルネニーに批判が集まっていました。

そこで、この試合ではビルドアップ時にエルネニーを最終ラインに加えて最初から前を向いて受けられるようにしています。

 また、アーセナルの攻撃は左編重でしたが、それは今やっている3-4-3、4-3-3可変では左に人数が増えますし、どうしても右サイドはハーフレーンから組み立てられる選手がいなかったです。

ですが、この試合で用いたやり方なら最終ラインにマガリャンイス、ダビルイス、エルネニーがいてマガリャンイスとエルネニーが左右のハーフレーンから球出しをできるため右からも崩せるようになりました

また、エルネニーの前に位置するベジェリンが今日はハーフレーンでドリブルで仕掛けていました。このハーフレーンでの仕掛けは最近得点やチャンスにもつながる形でしたし、ウィリアンはこの時いいタイミングでサポートできるサッカーIQを兼ね備えています。

 左からだけでなく右からも崩しの形を示せたのは今後の対戦チームにとっても厄介だと思います。

後半-1 こじ開けるのに必要なのはボランチの動き

 まずは51分のシーン。

セバージョスのダイレクトでのスルーパスにオーバメヤンが裏へ抜け出して飛び出すも触れなかったシーンです。オーバメヤンの少し後ろに戻って抜け出す動きでバシャムを釣ったのもすごいんですが、その一瞬のパスコースを見逃さなかったセバージョスはさすがです。

 61分の先制点のシーン。

 この得点は実にアーセナルらしい得点でした。ウィリアン→ペペ→エルネニー→オーバメヤン→ベジェリンと少ないタッチ数でつないでベジェリンのクロスを最後はサカがヘッドで決めました。注目すべきはやっはりエルネニーです。

後方から一気に走り込んできてぺぺからのパスをオーバにつないでオーバがワンツー気味に折り返したのをする―、その後ろからベジェリンがクロスを入れました。

まず、後ろから飛び出してくる選手に対しては相手のDFラインは誰が行くのか迷いが生じますし、その後もスプリントを止めなかったことでロビンソンはエルネニーに釣られたことでベジェリンはクロスを入れられました。

ウェストハム戦のセバージョス同様、アーセナルのボランチらしいオフザボールの動きでした。

後半-2 右のトライアングル

 先制点からわずか3分後の64分。

 今度はウィリアンが左で粘ってからレーンをまたぐパスでエルネニーに出すと、エルネニーからぺぺ、そこからぺぺとベジェリンのワンツーでペペが抜け出して右斜め45度にエリア内に侵入、イーガンも戻っていましたが針の穴を通すようなシュートで追加点。ここでもエルネニーが得点に関与していました。

 この得点ではいままでは作れていなかった右のトライアングルが得点を生み出したのもポイントです。ここ数試合のアーセナルの右からの攻撃は基本的にベジェリンとウィリアンの2人の入れ替わりくらいしか形がありませんでしたが、エルネニーがその後ろにいることでベジェリンと右WGの2人の受け手を相手DFは警戒する必要が出てきます。

まずエルネニーが持った時フリックはベジェリンへのコースを切りながら寄せるカバーシャドウ(コースカットプレス)できたのでペペに出しました。

ペペに入ったところでWBのスティーブンスが前に出て圧力をかけ、ペペはベジェリンにパス。ベジェリンには左CBのロビンソンがプレスに来たのでベジェリンは前に出てきたスティーブンスの裏へパスを出し、ペペはブレイズの守備陣2人が前に出たことで空いたスペースを一気に前進、エリア内に侵入し得点に結びつけました。

 ペペはドリブルのタイプ的にもスペースのあるところでスピードに乗ってから真価を発揮するタイプで須野で今日みたいなパスの受け方はこれからも意識すればおのずと結果にも結び付くと思います。

後半-3 4-2-3-1のオプション

 そして、ウィリアンは開幕戦からピッチの結構広範囲に顔を出していましたが、ペペとの同時起用でよりそれが際立っていたのでウィリアン加入前にも話に上がっていたウィリアンのトップ下起用はオプションの1つとして形になっているのではないでしょうか。

ウィリアンはこの試合でスタートは右WGペペ投入後は左WG守備時はそのまま左WGですが途中からサカがより高い位置になりウィリアンがより中央にいるようになりました。また、ウィリアンとサカは時折ポジションを入れ替えてました。サカとウィリアンはどちらもポジショニングとかは訳わかってる系の選手で、そういった選手が必要に応じてぺぺの近くに流れてくるのはペペのこれからの活躍にとってもプラスになる材料だと思います。

後半-4 試合雑感

 マクゴールドリックの得点シーンはアーセナルはシュートコースを切り切れてなかったようにも見えましたが、まずあの位置であれだけ余裕を持って持たせた時点で勝負ありだったと思います。

昨シーズンのCLラウンド16アトレティコ対リバプール2ndレグでのジョレンテが決めたミドルのシーンと同じようなこと言ってますね(笑)

 ただ、その後はサカに変えてナイルズを投入、逃げ切りに成功できたのは良かったです。

 2アシストのベジェリンはハーフレーンでのドリブルの切れ味もいいですし、2アシストを記録できたのは大きな自信になると思います。

それとマガリャンイスは別格と言っても過言ではないですね。ビルドアップも標準以上ですし、対人守備の強さが際立っています。空中戦地上戦ともにかなりの強さを誇っていてアジリティも問題ないため、最終ラインで無理がきく印象で、これは去年のCB陣ではできなかったことです。

本当はサリバとのコンビも見たいですが、サリバは今は心の傷をいやしてほしいです。

とにもかくにも悪い流れを断ち切ってインターナショナルマッチウィークには入れたのは大きかったです。

まとめ

・ボランチの列移動が崩しのカギ

 得点シーンや、エルネニーのビルドアップ時のクロースロールなど。列移動は数的優位に立ったり、相手の陣形にゆがみをもたらすのに重要な動きになっていました。

・左右のバランス調整

 エルネニーのクロースロールや、ウィリアンとペペ同時起用によって、右からも崩すことができるようになりある程度左編重の布陣にテコ入れが成功。

・再確認したハーフレーンの重要性

 アーセナルの2点はハーフレーン(ハーフスペース)で受けた選手の役割が大きかったです。

1点目はハーフスペースに走り込んだエルネニーがボールを引き出したことで最後の一押しが一気に加速しましたし、2点目もハーフレーンで受けたベジェリンにCBが出ていったことで空いたスペースをうまくペペが使ってのゴールでした。

雑談

 プレミアリーグ全体を見渡すとこの第4節はすごかったですね。シティ対リーズは1-1のドローでしたが、かなりの好ゲームを見せてもらいました。シティ大丈夫かなではなくリーズやばいですね☆リーズはやばいわよが先に来るくらいビエルサリーズのサッカーに魅了されていました。

ちなみにリーズの守護神のメリエは昨シーズン1月にFA杯でアーセナルとの試合が19/20シーズン初出場でしたがそれを全く感じさせない落ち着きとエミのような正確無比なキック精度でグーナーを驚かせてくれた選手でもあります。

 それから、そんなエミマルが今夏移籍しすでに守護神の風格を出してるアストン・ヴィラはリヴァプールを7-2で粉砕、エミマルもセーブ数6を記録する大活躍、攻撃陣は2G3Aのグリーリッシュと3G1Aの新加入のワトキンス筆頭にすさまじい試合を見せていました。

 その直前にはユナイテッドがスパーズに1-6で粉砕されるなんてこともありました(笑)

そんな魔境プレミアリーグは現在首位エヴァートンが4試合消化で勝ち点12でそれに続く2位~5位は勝ち点9で並んでいて得失点差での順位ですがアストン・ヴィラが1試合未消化ながら2位につけています(笑)攻撃陣もいいですが特筆すべきはその堅守です。

3試合で2失点ですが、これはリヴァプール戦の失点でほか2試合はクリーンシートを達成しています。そんな堅守を支えてるのがCBのミングスと守護神エミマルです。誇らしいような怖いような…

我らガナーズはレスターに次ぐ4位につけております!インターナショナルウィーク明けは10月から11月にかけてシティ、レスター、ユナイテッド、ヴィラ、リーズと難敵続きの全く気を抜けない状況となっております。

 さて、今回からはマッチレビュー以外にも試合の中で1人の選手に焦点を当てて戦術的な役割やスタッツも交えての分析を書く記事を書いてみようと思っています。

その記事は単発ではなく継続的にやろうと思うのですがシリーズ名でいいのが有ったらツイートのリププ蘭過去このコメント欄にお願いします。

 今回もありがとうございました。よければ拡散してくれたり感想をいただけると嬉しいです。

スパスィーバ

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