【マッチレビュー】アーセナル対ウルヴァ―ハンプトン~狼狩り~

 みなさんおはこんばんにちは。今年の梅雨は梅雨らしく雨が降ってますね(執筆時も雨降ってる)。と、そんな雑談はさておき、ついにCL出場へ最後の望みをつなぐために絶対落とせない6ポインターの連続、ウルブズ、レスター、スパーズ3連戦とその後にリヴァプール戦の4連戦でその後にFA杯準決勝シティ戦の地獄の日程の幕開けです。その口火を切る初戦は別格のリヴァプール、シティを除いたら1番厄介ともいえるウルブズ戦です。では見ていきましょう。

ウルヴァ―ハンプトン(H)0-2アーセナル

スターティングメンバー

【得点者】43’サカ(ARS)、86’ラカゼット(ARS)

【途中交代】

【アーセナル】56’ティアニー→メイトランド‐ナイルズ 76’サカ→ウィロック、セドリック→ベジェリン 83’セバージョス→トレイラ、エンケティア→ラカゼット

【ウルブズ】55’デンドンケル→ジョッタ 71’ドハティ→ネト 89’モウチーニョ→ホワイト

・前半-1 ウルブズの意図

5-3-2の中央崩させないマンなウルブズの守備

 まずはウルブズの守り方の紹介。ウルブズは初期配置は3-5-2(3-3-2-2)で守備時はWBが1列スライドしてそのまま5-3-2になっていました。ウルブズはいけるって時には前からはめに来るシーンもありましたが、

前線の守備のプライオリティは高い位置でのボール奪取<中央を使わせない

なように感じました。特に、アーセナルの3バックからダブルボランチへのパスコースはかなり意識して封鎖しているように感じました。手順としては2トップがパスコースを切りIHがセバージョスとジャカを視野の中に捉える2段構えのように感じました。ですので仮にボールが2人に入っても前を向けずに戻す状態でした。

 「ブロックの中は使わせへんで」といった感じでしたが、ブロックの外を使われることに対してはそこまで圧力が強くないように感じました。特に3バックの左右、コラシナツとムスタフィの持ち上がりに対してはそこからのボランチへのパスコースは変わらず閉鎖していますがそれだけでした。もちろん、ルイスには縦パスを出させないような寄せ方を見せてはいましたが。ルイスは最終ラインから1本で相手の急所を突くパスを出せる選手ですし、前線にはそのパスに反応できるオーバメヤンがいますからそこの警戒は当然でしょう。

 また、アーセナルはWGが降りてきてボールを引き出す動きを見せていましたがそれに対しては3トップ+WBのアーセナルに対して5バックのウルブズはマンマーク気味の対応を見せて、そこにアンカーのネヴェスも来る感じでした。結構厄介ですこれが。

 次にウルブズのビルドアップ。ウルブズは攻撃時3-3-2-2で、それに対してアーセナルは守備時5-4-1です。アーセナルのWGがWBへのコースを切りながらプレスをかけようにも厄介なのがアンカーのルベン・ネヴェスです。上手い具合にボールを引き出し、ウルブズの前進を手助けします。

 ヒートマップでも分かる通り後方からのビルドアップ時は幅広く顔を出し、前線での崩しにも絡んでいっていました。

 ウルブズの何が怖いか、開始早々にありありと思い知らされましたね。アバウトなrんぐボールだったんですが、それをきれいに収めて裏へ走るトラオレにパスを通しあっという間に決定機、このシーンはエミマルの交判断による飛び出しによって事なきを得ましたが冷や冷やものでしたね。

・前半-2 アーセナルの崩し

 5-3-2で中央を封鎖されたアーセナル。前半はボールを持っているというより持たされているという印象がありました。そこで、両WG、特にサカが降りてきてボールを引き出す動きを見せていました。

 これにより、最終ライン以外に出しどころができました。惜しむべきはこの時にセドリックが縦に行くのではなくサカの空けたスペースに斜めに走りこむ動き、レーンをまたぐ移動を見せて欲しかったなという印象です。サカのやっていた列をまたぐ移動に他選手も連動してくればよりスムーズに攻められると思います。

 赤:パスミス 緑:成功したパス 黄:キーパス

 そしてこの試合も異彩を放ったセバージョス。ブレイズ戦程狭いスペースでくるくるかわすシーンはありませんでしたが、相手のブロックの脇に流れてボールを受けてドリブルやパスでアーセナルの前進を大きく助けた印象でした。試合通じてのパス成功率も94%と高い数値を記録。

得点シーンGIF

 ジャカのパスが相手に当たりエンケティアがそれをシュートに持ち込んだシーン等チャンスは徐々に生まれ始めるもまだゴールが遠いなという印象でしたが、前半終了間際、セドリックのクロスをオーバメヤンがティアニーに流し、それをティアニーがダイレクトで折り返すと、相手に当たってサカのもとにボールが入り、これをサカがボレーで沈め先制ゴール。サカはこのゴールがプレミアリーグ初得点となりました。ELで決めてて年明け以降も決めてなかったっけ?って思いましたがそれはFA杯でした。

・前半-3 アーセナルの守備の進歩

 次に触れるのはアーセナルの守備の進歩です。3バックにしたことで工法は安定感が出始めてきましたし、アルテタが就任してからは前線の選手もハードワークをしていて前プレスや切り替えの強度も出てきました。ですが、イマイチプレスがはまり切りません。なぜはまらないか、わかりやすいのはサイドです。まず、中断前の4-2-3-1の際はラカゼットがサイドに追い詰めてWGがSBを見ていました。エジルも中盤へのコースを切ったりCBへ寄せる動きも見せていましたが、基本的に連動してプレスをかけるのは2人でした。

 次に再開して3バックにしてからです。3-4-3の際はWGが寄せて、前から行くときはWBがSB(WB)に寄せる動きをします。しかし、この時ボランチが連動していないと中央へのパスが通されるとそこから展開されてしまいます。ですが、この試合ではボランチが3人目のプレスとして連動して動くことでプレスが効果的になっていた印象です。

・後半-1 ヌーノ・サントの修正策

 後半開始から前半に比べてトラオレが大外に貼った位置にいるなぁという印象を受けました。そしたら55分にIHのデンドンケルを下げてより前目の選手のディエゴ・ジョッタが投入され、3-4-2-1のような形になります。2シャドウのジョッタとトラオレですが、ジョッタは中央をメインにし、トラオレが右の大外に張り出す役割になっていました。ジョッタの中央でのドリブルとトラオレのシドでの突破力でチャンスを作ろうといった意図でしょう。1トップで残るヒメネスは足元も上手く、ヘディングも打点の高い所から打てるのでエリア内に1人いれば脅威ですから、そこにボールを届けるための人を増やそうという事でしょう。

 実際に、ジョッタのドリブルで高い位置でのFKの獲得もありましたし、ジョッタもキーパス1本を記録、トラオレもサイドをえぐる突破からヒメネスへのクロスでチャンスメイク、あわや同点なシーンもありました。後半随一の決定機もカウンターでトラオレが3バックの視野の外から走りこんでのシュートでしたし、修正策自体は見事でした。ただ、前半に見せたゴールに近い位置での押し通るような、2人がかりでやっとなドリブルを仕掛けられる方が嫌だった感はあります。

 このシーンでもマルティネスの飛び出しが功を奏してトラオレのシュートは枠に行きませんでした。マルティネスナイス!!

 さらにヌーノは右WBのドハティを下げてアタッカーのネトを投入ネトがジョッタと2シャドウを形成し、トラオレが右WBに移ります。かなり攻撃的な布陣ですねこれ(笑)ゴールからトラオレが離れたし脅威が去ったと思いきや、タッチライン際で突破力を生かしからの多少アバウトなボールでもチャンスにするヒメネスがいるという、恐ろしいですね。ですが、この試合ではアルテタの修正策がピカイチでした。

・後半-2 ヌーノの修正に対するアルテタの修正返し

 アルテタが後半最初に切った交代カードはまさかのティアニーを下げてナイルズをそのまま左WBにするという驚きの策です。この試合も前回対戦に続き、トラオレに一歩も引かず、自分の仕事を全うしたティアニーを下げてのナイルズです。直前にコラシナツがトラオレに置き去りにされるシーンもありましたし、下げるならコラシナツかと思いましたが、まさかのティアニーです。とはいえ、ここから落とせない試合も続きますし過密日程ですしそういった意味合いもあるのでしょう。

 さて、ナイルズに目を向けていきましょう。まず癒えるのは良い意味で期待を裏切ってくれましたね。サイドの大外でのトラオレを見事に封じていました。でも、遠い昔のように感じられますが、1月のクリスタル・パレス戦でザハに仕事をさせなかったのもナイルズその人でした。

 やっぱナイルズはSBが一番適任ですわ

ウィロック投入で3-4-3から3-4-1-2にするかなと思いましたが、守備時は5-4-1の右で走り回り、攻撃時も右のシャドウの役割をそのままやる形でした。その後のラカゼット、トレイラ投入も含めて、守備強度を上げて逃げ切ろうという算段だったのでしょう。特に、前線でプレッシャーをかけられるラカゼットと中盤でのボール奪取に長けたトレイラの投入はかなり理にかなったものでした。

 そして、2点目となるラカゼットのゴール!ラカゼットが後方からのボールを収めてウィロックに繋ぎ、ウィロックがシンプルに持ち上がったところからの股抜きパスをラカゼットがワントラップ挟んで相手を振り切り角度のない所から相手のゴールにシュート!超エキサイティング!!

 失礼、取り乱しました。

ラカゼットのポストプレー、ウィロックの推進力、そしてラカゼットらしい角度のない所を決めるシュート、各々の良さが存分に出たゴールでした。それにしても、つながらなかったとはいえノリッジ戦でのゴール前のフリックに今回のマタ抜きパスでのアシスト、エジルから何かアドバイスを受けたのかなってプレーがちらほら見られますね。

・雑感

 この試合、6ポインターで勝てたのは大きいですが、内容に目を向けてもかなり良かったですね。プレスの進歩もありましたし、前半の終盤に先制できたのも良かったですし、後半、我慢の時間帯で崩れなかったのも大きいです。そして、アルテタの交代策が見事に決まりました。

 ティアニー、ナイルズと対面のトラオレに一歩も引けをとることはありませんでしたし、マルティネスの飛び出しも素晴らしかったです。そして、ウィロックに成長が見られたのとトレイラの復帰も良かったです。

・あとがき

 ここまで読んでいただきありがとうございました。今回はおそらく再開後一番の内容の濃さになったのではと思っています。それから、TACTICAListaのアニメーションGIFはいかがでしたか?

 拡散してくれたり感想をいただけるとモチベーションに繋がりますのでどうぞお願いします。

 次回は前回対戦でアーセナルよりアーセナルらしいサッカーをされたレスターが相手ですが、レスターは今調子が落ちているので行ける気がしますそれでは次回!

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