【雑記】それでもトップ下に夢を見る
さて、今回は少し雑談じみた回になります。というのも日課のごとくスポナビでサッカーのニュースを読み漁っていたら下の記事に出会いました。記事は「サッカーとは何か」を考えるというものでこの回はアナリシス・アイでもおなじみのらいかーると氏の回でした。この記事も面白いので是非読んでみてください。
そして、この記事に少しばかりインスピレーションを感じた訳です。ですが、ここでは「サッカーとは何か」については触れません。そして、この1節で中の人に電流が走りました。
その先にあるストリートサッカー回帰
さて、偶然の少ないピッチが世界中に広まったところで、世界中の指導者からはこのような提言がなされるようになりました。ストリートサッカーが必要だと。
ストリートサッカー回帰があるのだとしたらリケルメやエジルのようなトップ下の司令塔の時代も再び来るんじゃないかと考えました。
勘のいい読者ならお気づきかもしれませんが、中の人トップ下大好きなのです。リケルメやエジルの出すような数10mの距離を0にするようなキラーパスが大好きです。ですがそれは時代に逆行する趣味趣向でした。時代はトップ下の司令塔を必要としなくなり、いつしかこのポジションの選手は絶滅危惧種などと呼ばれるようになりました。
・古典的トップ下衰退の背景
まずはその時代背景を軽く振り返っていきましょう。80年代にアリゴ・サッキが体系化し、一世を風靡した「ゾーンプレス」に始まりフィールドプレイヤー10人全員にハードワークが要求される時代の流れになります。その後はペップバルサのポゼッションサッカーがトレンドに、戦術的な発展、発達が進み多種多様化しますが基本的に共通するのはピッチ上の全員を組み込んだ戦術なわけです。そうした中バイタルエリアでは絶大の存在感を発揮するも守備時は存在感が希薄になるトップ下の選手の需要は減っていきました。また、流行るフォーメーションもペップバルサの4-3-3やそれに対抗したフラットな4-4-2と構造的にもトップ下を置かないチームも増えていきました。
そんなこんなで近年では古典的なトップ下の選手は少なく、トップオブトップではエジルくらいなものです。そして、そんなエジルも別の要因もあるとはいえ、アーセナルでの存在感も希薄になりつつあります。
古典的トップ下の役割はバイタルエリアでアシストを量産する司令塔です。ですが、組織守備の発達に伴いバイタルエリアで自由を謳歌するのがより困難になる中司令塔はトップ下から活躍の場をサイドや1列下げた位置に移っています。
今季プレミアリーグのアシストランキングトップを走るデブライネはIHからサイドに流れてからのクロスでアシストを量産しています。
・古典的トップ下復活はあるのか
まず、サッカーの戦術というのは真新しいものもありますが、昔あったものを言語化体系化して再活用するものもあります。
それから昨今の戦術の発達は著しいです。そして、その末にあるのはお互いにシステマチックな攻守を展開していき必然性のあふれたピッチ上になるでしょう。そして、そこで勝敗を分けるのは質的優位です。
こないだのノリッジ戦のジャカのゴールはまさに戦術の勝利と言える得点でした。
お互いが組織化した中で、組織的守備を無力化するようなパスを出せるファンタジスタが必要とされる時代は来ると信じています。
・あとがき
書いてても最後消化不良ですし、読んでても消化不良だったかもしれませんが、言いたいことは単純で
「組織や戦術を覆せるようなパスを出せる古典的トップ下の時代は再び来る」
という事です。書いてて思ったのは、考察記事とか書く時は思いつきでも記事書く前にもっといろいろ調べたりなんなりしないと記事にボリュームが出ないなぁという事でした、はい。次回からはもっとボリュームある考察記事を書きたいです。
次回は6ポインターとなるウルブズ戦、大一番のマッチレビューになるわけですので、満足いただけるボリュームになると思いますので、こうご期待ください。
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。
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