【マッチレビュー】サウサンプトン対アーセナル「順足WGの狙い」

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サウサンプトン1-0アーセナル

試合のハイライト

両チームのスタメン

両チームのスタメン+控え選手

サウサンプトンは0-6と大敗したチェルシー戦からスタメン4人を変更し、4-4-2から3-4-3に変更してきた。

アーセナルは1-2で敗れたブライトン戦からスタメン2人変更してきた。

また、今週の練習に姿を見せていなかったラカゼットはどうやらコロナ陽性とのことだ。

順足WGの狙い

順足WGの狙い

この試合のアーセナルは両WGにいつも通りサカとマルティネッリを置いていたが、いつもの逆足WGではなくサカが左、マルティネッリが右という順足WGになっている。

この試合のスタートからその狙いは見えてきた。

守備時は5-4-1で後ろで固めるサウサンプトンに対して、両WGのサカとマルティネッリは大外から裏を狙う動き出しが目立っていた。

サウサンプトンが前から来ないことと中盤の4の隙間が横に広く、ジャカとウーデゴールが縦パスを受けて裏を狙う両WGをターゲットにしやすかったことも影響しているが、直近2試合と比較して裏への意識が高まったことは評価できる。

ではなぜ順足なのか。

逆足WGの場合、押し込み切る前にアーリー気味にファーを狙えばDFの視野を切り替えさせるクロスを狙えるが、最初から低い位置で待っている上に5バックで固めているサウサンプトン相手にはDFの背後にスペースがないこと、上背で勝負できないことから有効性が低いと判断したのだろう。

一方、順足WGの場合、裏へのパスに対して斜めに抜け出した際に持ち替えることなくシンプルにクロスを狙えるというメリットがある。

さらに、深くえぐった所からの速い折り返しならば、上背のないアーセナルの前線でもクロスを押し込むチャンスがあるという狙いもあったのだろう。

直近2試合との相違点・共通点

大前提としてクリスタル・パレス、ブライトンはかなり前からの圧力を強めてきた一方でサウサンプトンは5-4-1で低めの位置で構えてきたという違いがあるが、それを考えてもハイラインの裏を狙う動きがほとんどなかった2試合と比較してこの試合はWGが裏を狙う意識が強かったように感じる。

しかし、裏を狙う意識は見られたものの5バックをズラすようなポジションチェンジが少なかったため、DFラインの背後にパスを出しても相手DFがついてきたことでいい形でクロスを上げられなかったことにつながっていただろう。

その点では前半に見られたジャカとサカのパス交換からサカが抜け出した形や、タヴァレスがインナーラップで駆け抜けてペナルティエリア付近でファールを誘ったシーンは相手DFの対応が後手に回っており、崩しとして機能していたように感じる。

パレス戦、ブライトン戦もそうだが、ビルドアップからの仕組みは上手くいく形になっているのだが、前線の停滞感から決めきれない試合が続いている印象だ。

ファイヤーフォーメーションの問題点

ファイヤーフォーメーションの問題点

前半終了間際にCKのクリアボールからもったいない形で先制を許し、後半も攻め立てるもゴールを割れないアーセナルは両SBを下げてスミスロウとペペを投入し、ペペとエンケティアの2トップ、ジャカが左CBに入る3-1-4-2に変更。

両WBには左にマルティネッリ、右にサカが入っていたが、なかなか得点できない焦りからかどんどん内側に入るのが早くなっていた

結果、両サイドで幅を取る選手がいなくなり、サウサンプトンの5バックは中央で迎え撃つことが容易になり、アーセナルのシュートの多くはDFに制限される形で打ったものになっていた。

ペペのCFはクロスのターゲットにもなれて、サカと入れ替わるようにサイドに流れて仕掛けることもできるので、可能性は感じるものだったが、今回は5バックで固められたことで輝ききれなかったが、押し込み切る前に攻撃を完結させることを意識したら、より輝くように感じた。

ロコンガとタヴァレス

ロコンガは潰しに行って入れ替わられて置き去りにされたり、守備強度で怪しいシーンはあったが、これは一朝一夕で解決できるものでもないので長い目で見ていいだろう。

ポジショニングは決して悪いものではなかったが、相手が5-4-1で後ろ重心で構えているので、CFの背後でもう少し前を向きやすい位置で受けるための工夫が欲しかった

あとは、後ろからサウサンプトンのボランチが寄せてくる時にシンプルにCBに落とすのはスムーズにできていてよかったが、前を向けそうな場面で前を向くのに時間がかかったり、パスを出すまでに時間がかかり過ぎた結果、パスの出し先が無くなったのはいただけない。

これは少し前から言っているが、ロコンガはパスを受ける前にもっと首を振ってどこに出すかの選択肢を頭に入れておいて欲しい。

タヴァレスは前回のスタメン出場時とはまるで別人だった。

低い位置で少し絞った位置でのボールの受け方も上手く、そこから内に切り込みながら運ぶ動きや、大胆なインナーラップではタヴァレスの良さがしっかり出ていたので、この調子で続けて欲しい。

また、タヴァレスには押し込み切る前にアーリー気味に長いクロスをファーに放り込む形をやってみて欲しいと感じる。

セドリックのキック精度だとあれだが、タヴァレスのキック精度ならば期待できる、特にマルティネッリが右WGにいる時はぜひ試してほしい。

あとは遠目からのシュートは自重してください。

おわりに

パレス、ブライトン、サウサンプトン相手の3試合で勝ち点1すら回収できなかったのは想定外だ。

18/19シーズンの悪夢のような3連敗を思い出した。しかし、あの時とは違いまだ試合はあるので、ここから巻き返してほしい。

ユナイテッドとスパーズの残りの日程を考えると両チームともに全勝はまずありえないだろう。

しかし、それはアーセナルも同様だ。

少しでも多く勝ち点を積み上げて来季はCLの舞台でアーセナルが見たいものだ。

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