【マッチレビュー】アーセナル対WBA「原点回帰と新要素」
ELで敗れ去ろうとも、来季のCL出場が不可能になろうとも時は流れるしリーグ戦は次の試合がやってきます。
EL準決勝から中2日、プレミアリーグ第35節アーセナル対WBAの1戦のマッチレビューです。
WBAは残留の可能性はすでに限りなく低いながらもまだ、可能性はありますが、この試合勝たなければ降格が確定してしまいます。
いう状況で悪いムードを払しょくするためにも勝利をつかみたいところですね
対するアーセナルは公式戦7試合連続ホームで未勝利という状況で悪いムードを払しょくするためにも勝利をつかみたいところですね。
アーセナル3-1WBA
もくじ
両チームのスタメン
ビジャレアル戦から中2日、次の試合がビッグロンドン・ダービーということもあり6人スタメンを入れ替えるターンオーバーを行いました。
ビジャレアル戦のウォームアップ中に負傷したジャカは鼠径部の負傷ということでベンチ外、急遽スタメンとなったティアニーもコンディションは万全ではないでしょうしベンチスタートとなっています。
かわりにサカが左SBを務めます。
5バックのWBは今期も何度か務めていますし、4バックの左も試合の途中からなら今季も何度かありました。
しかし、サカが4バックの左SBをスタートから務めるのはおそらく昨シーズン中断前までさかのぼると思います。
リーグ戦前節ウルブス戦から中6日でスタメンは2人入れ替えてきました。
アーセナルからローン移籍で加入しているメイトランド=ナイルズはローン規定により前節のウィロック同様にこの試合は出場できないということです。
システムも3バックから4バックに切り替えてきました。
ウィロックもナイルズも出場できればまたとないアピールの機会になるのに…という感じですがルールはルールなのであきらめましょう。
原点回帰のビルドアップ
最近のアーセナルはボール保持時に5レーンに対して6人を送り込むような配置を採用していたが、この試合ではこれまでは高い位置を取っていた右SBのチェンバースがビルドアップの際には3バックの右でビルドアップに加わる左肩上がりの可変3-2-5を採用してきました。
この可変3-2-5は昨シーズンの中断前に見せていた左肩上がりの3-2-5と似ているものでした。
そして、昨シーズン同様に左サイドの大外でサカが存在感を発揮しました。
アシストになったのはスミスロウに送ったクロスのみでしたが、それ以外でもマルティネッリが飛び込んだクロス、ラカゼットが飛び込んだクロスはどちらもかなり得点の匂いのするクロスでした。
サカが大外で自由にふるまえたのはWBAの守備がかなり中に絞っていたのもありますが、ウィリアンの立ち位置のおかげというのもあるでしょう。
ウィリアンはかなり内側にポジションを取り、右SHのロビンソンをピン留めし、SBのファーロングもウィリアンを監視するかサカの対応をするかが曖昧になり、サカが快適にプレーできるようになっていました。
相手を引き付ける役、そのスペースを使う役が明確だった左サイドと対照的に右サイドではスミスロウとペペはお互いにスペースを作り、使い合っていた印象です。
オフザボールって大事
29分にスミスロウがついにプレミアリーグ初ゴールを記録しました!
カップ戦では決めてましたが、リーグ戦ではNLDでのミドルがクロスバーに阻まれたりと運がありませんでしたがついに決めてくれました。
サカとの関係、クロスにピンポイントで合わせたシュートもですが、やはりオフザボールが素晴らしい、彼らしいゴールでした。
サイドでボールをはたいた後DFの死角からエリア内に侵入し、DFとGKの間にクロスが来ることを想定して走り込むペペとマルティネッリからワンテンポ遅らせて飛び込むことでマイナス気味に来るクロスに合わせることに成功しました。
DFの背後から入って行ったのが見事でした。
先制点のすぐ後、35分にはペペの左足一閃、ゴールの左上を打ち抜くシュートが決まりました。
ペペのシュートが良かったのは当然ですが、チェンバースのオーバーラップが良かったですね。
ぺぺに預けた後その外を上がっていきWBAのDFが2人で対応しているところに走っていき2対2の構図を作りペペのサポートをしていました。
そして、チェンバースのオーバーラップにDFが2人そろって気を取られて生まれたシュートコースをペペが打ち抜きましたね。
まぁ、あの局面で2人で仲良くチェンバースのオーバーラップに気を取られるってそれはそれでどうなんだい?ってところではありますが(笑)
CFマルティネッリ
この試合のマルティネッリはゴールに背を向けた状態やスペースが無い状態、ゴールに直接向かわないプレーの局面で苦戦を強いられていました。
これまでの数試合でマルティネッリが活躍していたシーンというのはサイドのスペースがある状況でのDFとの1対1での突破や、こぼれ球を押し込んだりクロスに合わせる直接得点が狙える働きでした。
この試合でもサカのクロスに反応して惜しいシーンはありましたが、前を向いてDFに仕掛けられるシーンはあまりなく、代わりにDFを背負うプレーを求められていました。
そうなると、どうしてもボールのおさまりも悪く試合から消える時間帯も増えてきてしまいました。
しかし、クロスへの反応はストライカーのそれでCFの素質はあると思います。
また、ペペは相手を背負ってのプレーもできるのでそこでポジションチェンジをして裏を狙ったりするようなプレーも今後は見てみたいですね。
まとめ
後半にカウンターから1点返されますが、最後は後半ATに入る直前にウィリアンが自分っで獲得したFKを直接決めてダメ押しゴールを奪い-1での勝利を飾りました。
ウィリアンは公式戦全試合通じてアーセナル加入後初ゴールですね。
FKに関してはこれまでも何本か惜しいものがありましたがようやく打決めてくれたかといった感想です。
あと、この試合シンプルにWBAの守備の緩さも気になりましたし、アーセナルも序盤のグダグダ感は少しいただけませんね。
次節はトゥヘル率いるチェルシーとのビッグロンドン・ダービーということで、半端な戦い方をすれば簡単に仕留められてしまうでしょう。
いくら、リーグ戦が半ば消化試合とはいえ腑抜けた試合をしていい理由にはなりませんし、ダービーでそんな醜態をさらすわけにもいきません。
なので、ぜひとも頑張ってほしいですね。
あと、次節勝てばチェルシーに対しては今季はシーズンダブル達成ということになるので勝ってほしいです。
スパスィーバ
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。