【マッチレビュー】アーセナル対ニューカッスル<手札を増やしたい>

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アーセナル2‐0ニューカッスル

試合のハイライト

両チームのスタメン

両チームのスタメン+交代選手

アーセナル
リヴァプール戦からのスタメン変更
ラカゼット→ウーデゴール

ウーデゴールが5試合ぶりにスタメン復帰を果たしました。

その一方、タヴァレスは継続してスタメン出場でティアニーはベンチスタートになっています。

ニューカッスル
ブレントフォード戦からのスタメン変更
ダ―ロウ、クラーク、マーフィー

ドゥブラフカ、クラフト、フレイザー

前節ブレントフォードと3-3のドローを演じたニューカッスルは3人のスタメン変更を行いました。

特に、注目すべきはGKを今季は途中から8試合ゴールマウスを守っていたダ―ロウに代わり、負傷離脱から帰ってきたドゥブラフカが入っている点です。

ウィロックは開幕からここまで12試合のうち11試合に出場、9試合にスタメン出場しており、もちろん今節もスタメン出場を果たしエミレーツスタジアムへの凱旋を果たしています。

右サイドの旋回の狙い

右サイドの旋回

ここ数試合、右サイドはSBの冨安が配球役兼リスク管理で後ろに残り、トップ下の選手がハーフスペース、WGのサカは大外担当で、サカが孤立するシーンが目立っていました。

この試合では冨安が積極的にオーバーラップを仕掛け、サカハーフスペースに侵入、トップ下のウーデゴール低い位置に降りて、配球役を担う二次配置からの旋回が目立ちました。

この旋回の狙いはまず、サカを孤立させないことと中央で動きながらパスを受けられるようにすることにあったと思います。

このおかげでサカはタッチライン際ではなくペナルティエリア付近での仕掛けや動きながらハーフスペースでパスを受けるシーンが増えていました。

次に、サン=マクシマンのカウンター時の脅威を抑える狙いもあったと考えられます。

カウンター対策というと後ろに人数を用意することがイメージできますが、逆のアプローチを取っていました。

冨安がオーバーラップをすることでサン=マクシマンは自陣の深い位置まで守備に戻らざるを得なくなり、被カウンター時にサン=マクシマンは低い位置からのカウンターの始動を強いられ、アーセナルのネガトラ時のプレスバックによる囲い込みを抜け出さなければ得点に絡む仕事ができない状況になり、結果としてサン=マクシマンに仕事をさせませんでした。

また、初期配置(試合スタート時の立ち位置、フォーメーション図にも載ってるやつ)から二次配置(ボール保持時の安定した立ち位置)への可変をしても、守備側はボールを持たれる時間が増えてくると、二次配置に対するマークも整理されてきます。

そこで求められるのが二次配置からの旋回による守備の配置をずらすことです。

そして、マルティネッリの得点は二次配置からの旋回によって生まれました。

マルティネッリのゴールにつながった右サイドの旋回

ウーデゴールがホワイトからのパスを引き出す動きを見せて低い位置に降りる。
CBシェアがウーデゴールを抑えるために前に釣り出されたことで最終ラインにズレが生まれる。
マルティネッリが大外からハーフスペースに走り込みシェアの背後に侵入。
冨安がマルティネッリが内側に入ったことで空いた大外のスペースに上がる。
マルティネッリ最終ラインのズレから裏に飛び出して冨安からのパスをワンタッチで決める。

右サイドの3人がきれいに旋回したことでニューカッスルの守備をずらせた良い事例になりました。

ロコンガの活用法

ロコンガの起用法

ロコンガの良さは純粋なキック精度パスのセンスで、課題はパスを受ける位置の工夫や、360度の視野を取った状態での判断、チームとしてのプレッシングの約束事に対する緩さがあります。

特に、パスを受ける位置の工夫や360度の視野を取った状態での判断の悪さから、危ない位置でのボールロストから失点に直結するミスをしたことで批判が集まっていました。

ロコンガの場合、パスを受けてからボールを足元に置いてからパスの出し先を探す傾向があり、横や後ろからプレッシャーをかけられてミスしてしまうことが多いため、相手の守備ブロックの外でのプレーができれば良さが出せるでしょう。

そこで、3-2-5の「2」の部分や2-3-5の「3」の中央(アンカー)ではなく、「3」の左で、視野を前方に限定した状態で配球役を任せることで、ロコンガの良さが出るのではないでしょうか。

ジャカがかつて、アルテタ就任後最初は可変3バックの左で同じように前方に視野を取った状態からのビルドアップに加わることからスタートし、今では中央の360度視野を取った状態でもビルドアップができるようになったような成長曲線をロコンガにも描いてほしいですね。

あとは、ネガトラ時に一生懸命走ってなかったりするのは止めてほしいところです。

2-3-5と3-2-5の使い分け

シティ式の2-3-5、アーセナルに合っている3-2-5の可変、さらには右SBの冨安が高い位置に上がり、左SBのタヴァレスが3バック化する左右逆の3-2-5と、試合を追うごとにビルドアップのパターンが増え、切り替えのスムーズさも増しているため、チームとしてのクオリティや戦術の浸透が進んでいることがうかがえます。

おわりに

サカの先制ゴールはサカ、スミスロウのパスを出した直後から受け手に回ることを想定した動き直しから生まれたアーセナルらしいゴールでした。

リヴァプール戦の敗戦を引きずることなく、この試合を勝ち切れた事がまずは大きかったです。

次節はユナイテッド戦、アルテタになってから負け無しのお得意様!だったんですが、残念ながらスールシャールがついに解任され、ラングニックが今期中は監督、その後はアドバイザーに就任することが決まり、アーセナルはそんなラングニックが率いるユナイテッドとぶつかることになりました。

スパスィーバ

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