【考察】ジャカの残留による右SBの役割に与える影響とは

こんにちは。

今回はジャカの残留と右SBの補強プランや右SBに与えられる役割について考察していきます。

本記事の内容・ジャカ残留によって右SBの役割がどう変化するのか
・ジャカを前提としたビルドアップ時の配置考察
・ビルドアップの型に合わせた獲得候補2人の解説

ジャカはEUROの前からローマが関心を示し、モウリーニョもラブコールを送っていましたが、ローマの提出するオファーはいまだにアーセナルの満足のいくものではありませんでした。

そこで、アーセナルはジャカに対して2025年までの契約延長を提示しており、アーセナルは契約延長に自信を持っている様子です。

では、なぜジャカの残留と右SBの役割や補強に関係があるのかというと、ジャカのいるいないはビルドアップ時の最終ラインの構成に大きく影響を及ぼすからです。

後ろ4枚のビルドアップ

ジャカがこれまで通りクロースロールで左に降りる形で、なおかつチェンバースもビルドアップ時に後ろに残る4バックのままのビルドアップになり、相手は前からのプレスをはめやすくなります。

そのため、ジャカが残留する場合、ビルドアップ時の3バックの並びは左からジャカ、ガブリエル、ホワイトになり、ジャカとホワイトがそれぞれ縦と対角線のフィードを活かす形になるでしょう。

そうすると、ビルドアップ時に3バックの右に残り、押し込んだ時にオーバーラップする形が得意なチェンバースは右SBとしては大外を駆け上がるか、トーマスの横で偽SBのタスクをこなすかどちらかになり、今までとは違うタスクになります。

ボール保持時3-2-5

3-2-5のビルドアップ

右SBの選手が偽SBとして内側に絞ることで、最終ラインから中央へのパスコースをM字形に確保することで、相手の前プレスでCBからトーマスへのパスコースが封鎖されても中央への選択肢を持つことができます。

さらに、そこからライン間の選手に対しても相手が4-4-2でブロックを組む場合にのダブルボランチの両脇にパスコースを引くことができるため、FW-MF間、MF-DF間にパスで侵入する時に複数の選択肢を持つことで、相手に選択を迫ることができます。

また、被カウンター時のフィルターも3-2で5人置けるうえに、最終ラインの手前の段階での回収率を高めることができます。

高い位置での回収ができない場合で、カウンターにつなげられた場合でも、ボランチがサイドに出ていくか、サイドに出ていくCBのケアをすることで、広大なスペースでの1対1を強いられる頻度を抑えることもできると考えています。

しかし、相手が5-4-1や5-3-2で固めてきた場合、5レーンそれぞれでマークの担当ができるため、MF-DF間への侵入の際の優位性が失われます。

そのため、対5バックではもう一押しが必要になってくるシーンも出てくるでしょう。

ボール保持時3-1-5-1

3-1-5-1のビルドアップ

先日のチェルシーとのプレシーズンマッチでも採用していたボール保持時3-1-5-1

5バックの相手に対して、両SBとWG、そしてCFで数的同数になり、そこにスミスロウがサポートするランニングをすることでサイドでの数的優位を作りやすくなるため、まずは5バックに対するオプションとしては有効です。

では、シーズン通してメインの形に据えた場合どうなるか。

中央からの前進はCBからトーマスへのコースを抑えられると苦しくなりますが、FWのプレスをかいくぐったらそこからは中央での崩しの選択肢も豊富です。

ですが、それ以上に3バックの左右を起点としてサイドからの崩しが有効的になります。

4-4-2でブロックを組む場合、守備側のSHはCBからハーフスペースと大外の選手への2つのパスコースをケアする必要がありますが、1人でこの2つのパスコースを抑えることは、WGとSBがそれぞれ適切なポジショニングをしていた場合難しくなります。

大外のSBに対して、守備側のSBが出る場合、その背後のスペースが空いてくるため、そこにWGを走り込ませることができます。

守備側はボランチかSHがこのランニングについていくパターンが多いですが、どうしても後追いになりがちです。

CBが出ていく場合、中央のゴールに近いスペースを空けることになるため、これを採用するチームはあまりないでしょう。

仮に採用するチームがあったとして、陣形全体のスライドが追い付かなければ、オーバメヤンやスミスロウがこのスペースに走り込み、決定機につながる可能性が高いです。

そのため、出し手となる選手が常に複数の選択肢を持ち、相手に選択を迫りながらサイドから追い詰めていくことができるシステムとなっています。

補強候補

タイラー・アダムス(RBライプツィヒ所属)

タイラー・アダムスのスタイル(右

) 引用元:Smarterscout

タイラー・アダムスRBライプツィヒで昨シーズンはボランチ、右WB、右SBとしてそれぞれ981分、468分、404分プレーしています。

ボランチでは守備の量は平均、質は平均以上で、プレー精度が高いが、右WBや右SBになると守備の質が上がり、量が減るのが特徴です。

また、プレー精度に関してはトップクラスの数値になっています。

デュエルの強さはボランチでも右SBでも同じように空中戦、保持・非保持の地上戦どれにおいても強さを発揮できます。

そして、スタイルに目を向けるとタックル、インターセプトともに得意な一方空中戦はそれほど好まないタイプです。

ボール保持においてはリンクアップにかなり特化した存在ですが、90分あたりのロングパスは3.4本成功率は48%(チェンバースは90分あたり4.1本で成功率は38%)と、ロングキックの質も悪くありません。

4-2-3-1の右SBでスタートし、偽SBとしてボール保持時3-2-5のトーマスの隣に入り、ビルドアップに絡みつつ被カウンターのフィルターにもなれる選手だと考えています。

マックス・アーロンズ(ノリッジ所属)

マックス・アーロンズのスタイル(データは19/20シーズン) 引用元:Smarterscout

ルートンタウンのアカデミーを経てノリッジに入団し、18歳でトップチームでぶううーを果たした21歳マックス・アーロンズ

2019年にはスパーズが興味を示すも2024年まで契約延長をした過去もあります。

アダムスが「偽SB」だとしたら、アーロンズは典型的な「攻撃的なSB」です。

ドリブル突破の意欲が高く、エリア内に入って、シュートも打てる、大外からのクロスも入れられるタイプです。

守備は量は平均以上ですが、質はそこまで高くなく、プレー精度は並以上と言ったところですね。

身長178cmとそこまで高くないこともあり、空中戦の弱さは弱点になりますが、地上戦においては保持・非保持ともに平均前後のレベルを有しています。

真骨頂のクロスですが、90分あたり3本のクロスを入れて精度は27%となっています(チェンバースは4本入れて18%)。

マックス・アーロンズのヒートマップ 引用元:Smarterscout

アーロンズが加入して、アーセナルの右SBを務める場合はボール保持時3-1-5-1の形で、右の大外を担うでしょう。

被カウンター時のリスクは付きまといますが、破壊力は抜群の布陣になりますね。

スタッツ比較

右SB補強候補+チェンバースのスタッツ比較 引用元:Comparison Matrix

パス本数、精度、ロングパスの精度や1対1の突破の成功率はアダムスが秀でていますが、突破の回数自体は高い位置で仕掛ける頻度の多いアダムスが頭1つ抜けた数字になっています。

守備では空中戦の勝率と勝利数を見ると、アダムスは空中戦弱くはありませんが、このんで空中戦をしないタイプというのもわかります。

また、こうして見るとチェンバースの地上戦の弱さは少し意外ですね。

おわりに

アダムス、チェンバース、アーロンズ、一口に右SBと言っても流れの中での得意な役割やビルドアップ時の立ち位置は3人とも違います。

そのため、ベストな構成としてはチェンバース+アダムスorアーロンズでどちらを獲るかはアルテタがボール保持時の配置をどうするかに左右されるでしょう。

セドリックですが、彼は先ほど挙げた3人の役割どれをやらせてもそつなくこなすタイプですが、突き抜けられない点や、今季はリーグ戦1本のアーセナルに同じポジションの選手が3人いるのは人員過多と言える点、本人の契約年数が長く放出に苦労しそうな点から難しい立場にあります。

個人的にはアダムスを獲得してボール保持時3-2-5でジャカがスタメンの時はアダムスが右SB、ボランチにトーマス、ロコンガを並べる時はチェンバースを起用してチェンバースがビルドアップ時に右CBに入るこの2つの形を用意するのがベストだと考えています。

スパスィーバ

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