【考察】アーセナル×サンビ・ロコンガ~起用法考察~
7月20日についに、サンビ・ロコンガのアーセナル加入が発表されました。
移籍金は1750万ユーロ+ボーナス450万ユーロと報道されています。
もくじ
サンビ・ロコンガのプレースタイル
ロコンガはドリブル、パスどちらでもボールの前進ができるボランチで、ポジションはダブルボランチの一角、4-3-3ではIH,アンカーどちらでもプレー可能です。
足元の技術、パスの出し先どちらもレベルが高い上に、22歳の若さでアンデルレヒトのキャプテンを務めたというのもプラス要素です。
ですが、不安要素は倒される時の感じから線が細く、プレミアのフィジカルに当たり負けしないかが心配です。
守備時もアグレッシブに出ていきボールを奪うタイプですので、フィジカル面で後れを取った場合が少し不安ですが、将来性込みでのボランチの3番手(控えの1番手)としては良い買い物だと思います。
ロコンガとトーマス、さらにはベルギーのヘンクからレスターに移籍した経歴のあるエンディディとモナコを経由していますがアンデルレヒトで育ったレスターのティ―レマンスを並べてスタッツを比較してみました。
リーグのレベルの差はありますが、地上デュエルの勝率がトップ一方、空中戦においてはあまりいい数字を残せていません。
チャンスクリエイトではティ―レマンスに劣りますが、パス精度や敵陣でのパス成功数はトーマスとティ―レマンスに近い数字を残しています。
また、前方へのパスが多いというのは仮にジャカが退団した場合に足りなくなる要素を補ってくれる存在として期待できます。
起用法考察
ジャカが退団濃厚で、3列目の選手はおそらくもう1人即戦力の選手を獲得したいとフロントは考えているでしょう。
そこで、ロコンガに期待する役割はトーマス不在時の代役です。
上記のトーマスとロコンガのスタッツを比較すると類似していることが分かりますね。
ですが、同時起用も可能だと考えています。
ボール保持時3-2-5の2の一角として斜めに展開するトーマスと縦に楔のパスを付けられるロコンガで攻撃のアクセントをもたらすことができると思います。
守備時はダブルボランチとして、前からプレスを前線がかけてパスの出し先を制限し、強引に出されたパスを回収するフィルター役としてもかなり期待できるでしょう。
ロコンガは守備時はアグレッシブに行くため、ロコンガが前に出て、トーマスが少し後ろで回収することで補完性も悪くないだろうと予想できます。
また、ミルウォームとのプレシーズンマッチでは途中出場してからのプレーでは最終ライン付近まで下りて前を向いたところからの縦パスも目立っていたので、ジャカの役割をそのまま引き継ぎ、ジャカ同様に前方へのパスの意識強めで、ジャカとは違い運ぶドリブルの意識も前面に押し出して、ビルドアップ時の後ろの重さを改善できると思います。
ミルウォーム戦の動きから、ロコンガにクロースロールを任せることもありなのではないかと思いました。
左CBのマリ、ガブリエルはどちらもキャリーの場面において、課題がありますが、ロコンガが左に降りることでこの課題が露呈せずにポゼッションを安定させることも可能になります。
さらに、右SBチェンバースがボール保持時3バックの右になると右CBのホワイトが3バックの中央になりやすく、キャリーを活かしにくいのが難点ですが、この配置ならば左のロコンガ、右のホワイトがキャリーからの展開を期待できます。
一方、この配置だと低い位置でのポジショニングに改善の余地があるチェンバースに要求されるタスクが増えることが難点です。
(タイラー・アダムス取れないかな..)
まとめ
将来性込みでの獲得や移籍金でしょうが、今季から十分に活躍が期待できそうな逸材ですね。
アンリやコンパニがロコンガを絶賛するのも納得です。
プレス態勢も高そうですし、ついにアンカー適性もある選手が来たかという印象で、今後の選択肢も増えそうで楽しみです。
記事のアップがだいぶ遅くなってすまんかったです。
スパスィーバ
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。