【特別企画・第3回】選手の適材適所
第1回、第2回と連載してきたこの特別企画も一応今回が最終回の予定です(番外編的なのを作るかもしれないですが)。前回、前々回はここから飛べます↓
soccer-coffee20001113.hatenablog.com
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さて、今回のテーマは「選手の適材適所」
今回は具体例ありきな解説になるのでそこのところお願いします。
・本編
ー今回のテーマは「選手の適材適所」ということですが、これはポジションのことですか?-
ポジションもそうですが、同じポジションでも与える役割によって選手の輝き方は大きく変わります。ですので今回はそこに注目していきたいと思います。
ーなるほど。同じポジションでも違う役割ですか、そんなに変わるものですか?-
変わります。ここからは具体例として、オーバメヤンとジャカを19/20シーズンのエメリ(ユングベリ)とアルテタの下での起用法の違いから解説していきます。
まずはジャカ。エメリ政権下では4-3-3や4-3-1-2のアンカーのポジションがメインで主に中央の位置からゲームメイクを試みていました。
ですが、ジャカは左足のキック精度は素晴らしいですが、プレス耐性の低さと機動力の低さが弱点でした。ですので、アンカーのポジションで使われると、中央で特に3センターで使われると、攻撃時はプレス耐性の低さからプレスをかけられ、そこでのパスミスがあり、守備時はアンカー脇を使われたり、不用意に飛び出してそのスペースを使われるという弱点がありました。その結果低調なパフォーマンスに終始し前半戦のクリスタル・パレス戦のような事態にもつながってしまいました。
アルテタはジャカの特性を理解し長所を引き出し短所が露呈しないメカニズムを作りました。
初期配置は4-2-3-1の左ボランチですが、ビルドアップ時はCBの横に下りてきて3バックを形成し、ジャカにプレスがかかりにくくなりました。これにより、左足での高いキック精度でのパスを生かしやすくなりました。
次にオーバメヤンです。オーバメヤンはエメリ、ユングベリ両名の下ではオーバメヤンがWGの位置から中に入っていくメカニズムがなく、大外のレーンからクロスを入れる役割をオーバメヤンがやらざるを得ない状況でした。これではオーバメヤン最大の長所である得点能力が生かしきれません。
アルテタが就任し、オーバメヤンは左WGの位置から中に絞り裏を狙えるようになり、ストライカーの役割に集中しやすくなりました。そして、オーバメヤンが中に絞る代わりにSBが高い位置をとることで幅をとることもできオーバメヤンが中に絞って幅を取る選手がいないという事にもなりません。
-いる選手の力を最大限引き出すためにも選手に得意な事をさせる必要があるんですね。ー
その通りです。そうすることで、選手は活躍し市場価値も上がり、チームも勝利に近づけるわけです。
戦術というのは最終的にはチームを再現性高く勝利に導くために存在しているのです。
・あとがき
今回はいかがだったでしょうか。書いてて少しわかりにくいかもとか脱線してるなって感じはありましたが押し切りましたのでご容赦ください。
普段のマッチレビューよりもより抽象的な事を文字と図に起こしてる感じだったのでとても疲れましたね(笑)
今回も感想、拡散等をお待ちしております。次回以降は何書くかは未定ですが、首を長くしてお待ちください。
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。
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