【マッチレビュー】アーセナル対マンチェスター・U アルテタ初勝利 前後半で異なるアプローチ

 過密日程のラストを飾るのはユナイテッドとの大一番。そろそろ内容に勝ち点が伴ってほしいところ。そんなこの試合を分析していきましょう!

・試合概要

(H)アーセナル2-0マンチェスター・U

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メンバー

・得点

8分二コラ・ペペ1-0

42分ソクラティス2-0

・途中交代

アーセナル

62分ネルソンinペペout 69分サカinコラシナツout 82分グエンドゥジinラカゼットout

マンチェスター・U

58分ぺレイラinリンガードout グリーンウッドinジェームズout 81分マタinマティッチout

・増えたビルドアップのパターン

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まずはボーンマス戦同様ジャカのエムレジャン化での左CBの位置に落ちてのビルドアップです。(このジャカのエムレジャン化は下記の記事を参照ください)

 

soccer-coffee20001113.hatenablog.com

 さて、少し脱線してしまいましたが、左サイドからのビルドアップはこういった形がメインのアーセナルでした。ですが先制点の起点はジャカが少し高い位置から出したパスでした。

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 ドリブルで持ち上がったコラシナツから外のオーバメヤンに預けた所からコラシナツが走り込み深い位置からマイナスの折り返しでこれがリンデルフに当たりペペの下に渡りペペが決めて先制弾。ボーンマス戦も崩しは良かったのですがクロスのクオリティがあれで決定機に繋がらなかったのですが、今節はそこのクオリティの改善が結果につながりました。

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 右サイドからビルドアップしていく際にはジャカは左CBの位置には落ちず、2-3のWのような形でボールを前に運びます。コラシナツは外に張り出しており個のビルドアップの外にいます。この際はジャカ、トレイラが右にスライドしナイルズはSBの位置からビルドアップに参加します。以前の4バックのままのビルドアップと違い5人でそれも配置のズレを生み出してのビルドアップですので、ユナイテッドのプレスを外すことができます。

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 ナイルズが高い位置まで持ち上がると、エジルがハーフスペースに侵入し、ペペが大外のレーン高い位置を取りナイルズも大外の位置でボールを持ちトライアングルが循環しながら良い距離感でボールを回せます。また、ルークショーはペペを見るためエジルが前を向きやすくなります。また、ペペがカットインしたりナイルズがオーバーラップしてきたりバリエーションもネルソンがスタメンの時より多い感じでした。また、エジルは左サイドと右サイドのリンクマンとしても機能していました。

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 2点目のCK獲得のシーンは特に左CBの位置のジャカからエジルへの長いパスにエジルのスルーパスにナイルズが反応して抜け出すといったいろんな要素が含まれています。ナイルズのクロスの上げ方が単調な気もしましたが結果としてCKを獲得し、ペペのCKをラカが頭で触りデヘアがはじいたものをソクラティスがゴール天井に突き刺すシュートで追加点を獲得します。

・前半総括

 前半はアーセナルが59%のポゼッションを記録し、自分たちが相手を動かしながら試合の主導権を握っていました。ボールロスト時もぺぺの守備意識も改善しており前線4枚がプレスをかけそこで奪いきるか、そこから蹴らせてトレイラを中心としたフィルターで回収し、ボール保持に繋げていました。

・ペースダウンした後半

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 後半はペースダウンし、ユナイテッドが主導権を握る形になり、最終的に後半のアーセナルのポゼッションは38%まで落ちました。ですが今シーズン「弱きを助け強きを挫く」ユナイテッドはボールを持たされると何もできません。ここにはチェルシーと同じで配置のズレで崩すという形を持ってないという課題があり、さらにはジョルジーニョのように攻撃に変化をつけられる選手がいないゆえに下位相手の取りこぼしが目立ちます(冷遇されるマタや心ここにあらずなポグバはそういったアイディアもあるんですがね・・・)。

 アーセナルは4-4-1-1で引いて守りラカゼットがサイドに追い詰めるようにプレスをかけてかけてかけまくっていました。両CBや時にSHが戻れない際のSBに対してもプレスをかけに行っていました。そしてエジルは中盤へのコースを切るように動いていました。そして両SBにはSHが基本的について行っていました。この時ルークショーが前半より高い位置を取るようになりペペが苦戦を強いられていた所にアルテタは守備意識の高いネルソンを投入します。これでルークショーを抑えようとしたのでしょう。ペペが苦戦してると見るや対応した手腕は普通に見事でした。

 アーセナルのピンチはマルシャルの個人での突破や途中出場のマタのパスからによる散発的なものでした。特にマルシャルの突破にはいささか手を焼いているような印象でした。このように個人での打開に対してどう対処するかはこれからの課題でしょう。マルシャルには悪いですが、プレミアにはマネやスターリングといったバケモノみたいなドリブラーがごろごろいますしそこの対処は必須でしょう。

・アクシデントの中での交代策

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 アーセナルは負傷明けのコラシナツがまた足首を痛めて交代し、交代枠が残り一つの状況でエジルは明らかに運動量が落ち、トレイラは足がつり、ラカゼットももう限界のような状況でトレイラはまだ動けるようでしたのでアルテタはラカゼットに代えグエンドゥジを投入し、エジルが前残りで0トップのような形で4-5-1の形で最終ラインは数的有利中盤は数的同数の状況で逃げ切りを図りました。そしてカウンターの際はエジルが持ちオーバメヤンとネルソンが追い越していく形で一つ惜しいシーンもありました。これは試合終盤エジルの運動量が落ちてきた際の一つの解決策になるかもしれません。

・最後に

 この試合では前節致命的なミスをしたレノが臆することなく飛び出してハイボールの処理をしたり最後にはマタからのアーリークロス気味のパスにラッシュフォードが抜け出したシーンでも前に出てセーブしクリーンシート達成に貢献しましたし、ダビドルイスもいい時の集中力を発揮し守備でも大きな貢献を見せていましたしソクラティスはまだ怖さや不安は感じるもののボールを持った際以前より億劫にならずにパスを出したり大胆な持ち上がりを見せていました。また、ソクラティスが上がったスペースをナイルズが絞って埋めたのは以前のアーセナルには見られなかった意識改革ですし、戦術面以外にもポジティブな要素であふれていました。

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#COYG #アーセナル

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