【マッチレビュー】アーセナル対リーズ 奇人ビエルサの策とアルテタの対抗策

 そろそろ定期試験が迫ってきてテスト勉強やレポートに追われる辛い日々を迎える珈琲G党です。この戦術分析の記事は一つあたり2,000字を超えてもそんな苦労しないのになんでレポートの2,000字はあんなに遠いんでしょうね…という事で、FA杯3回戦の分析していきましょう!

・試合概要

(H)アーセナル1-0リーズf:id:coffee20001113:20200107131147j:plain

・得点

55分ネルソン1-0

・途中交代

アーセナル

67分マルティネッリinネルソンout 77分ウィロックinエジルout 91分サカinぺぺout

リーズ

60分ダラスinゴッツout 61分コスタinアリオスキout 78分スティーブンスinアイリングout

・奇人ビエルサのとった策f:id:coffee20001113:20200107132421j:plain

 1トップがCB間のコースを切りながら寄せてアーセナルの中盤3枚に対しては中盤3枚をマンマークにつけ両SBには両SHがしっかりつく形でビルドアップを阻害します。特に試合勘の欠如が見えるホールディングのパスがインターセプトされたりパスが通っても厳しいマークに遭いそこで失ってショートカウンターを浴びる形が多く結果前半だけで10本越えの被シュートとなりました。この際エジルにはアンカーがしっかり目を光らせエジルはなかなかボールを受けられません。この二段構えでアルテタアーセナルの攻撃を活性化させていたエジルを封じ、同時にビルドアップの阻害に成功します。また、ラカゼットにはCBのどちらかがダビドルイスが持ち上がる際にはバンフォードがマークに付きマーカーはかなり長い距離付いて行ってました。ここまでのマンマークをチーム単位でするのはそうありません。さすがは奇人ビエルサと言ったところでしょう。結果、前半のアーセナルは見事なまでに機能不全に陥ってしまいました。ですがアルテタはハーフタイムに修正をし、後半のアーセナルは息を吹き返します。

・アルテタの打開策

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 GKを経由したビルドアップでCBにかかるプレッシャーが軽減され、縦パスを通しやすくなった事で後半開始直後のダビドルイスの縦パスを降りてきたラカゼットがフリックし、ネルソンがスピードを活かしてドリブルで仕掛けたシーンはこの典型でしょう。惜しくも綺麗なフィニッシュとは行きませんでしたが、ここからアーセナルの時間が続きます。

・前への意識

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 アーセナルは後半に入ってから2つの前への意識を感じました。まず、後半に入ってからかなり前に圧力をかけて行きます。特に、ダブルボランチのジャカ、ゲンドゥージは前半のリーズの様に激しく行きます。結果、高い位置でのボール奪取に成功し、ポゼッションも高めていきます。

 2つ目の前への意識は前への持ち上がりです。ジャカ、ゲンドゥージ両名はこれまでの試合では低い位置でパスを散らし、起点になる役割でした。ですが、この後半は積極果敢に高い位置まで持ち上がり、チャンスに繋げていました。ジャカはバイタルエリアまで侵入し、そこで粘りFKを獲得するなど目立ち、ゲンドゥージは高い位置で奪いそのまま持ち上がりシュートを打ったり、エジル→ラカゼットのチャンスの起点にもなりました。この様にダブルボランチが高い位置を取ることで攻撃面では前線の孤立を防ぎ、守備面では高い位置でのプレスを可能にしました。

・2人目3人目の守備

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 前述のボランチのプレスに連動してエジルがコースを切りながら寄せ、WGもプレスをかけ、囲い込んで奪えていたようにチームのプレスとして機能していた印象でした。これに対してリーズは前半からマンマーク戦術で走り続けたツケがきたのか後半途中からは運動量が落ちてよりアーセナルのペースになりました。ここでアーセナルのチームのプレス戦術とリーズのマンマーク戦術の差としては、リーズは1対1で徹底して封じる形でアーセナルを封じ込めていましたが、これは運動量に限界があり90分持たないと思いますし実際この試合では運動量が維持できませんでした。対してアーセナルの守備戦術は後半からの修正ですので運動量が持つかの比較はできませんが、常に数的優位で守ろうとするため高い位置で奪える確率も高まり、奪った後も選手間の距離も近いからそこからのショートカウンターのクオリティも高まりますし、いい修正だったと言えます。データで見てもグエンドゥジ10回、ペペ8回のボール奪取を記録しているあたりからもこの修正の効き具合が見て取ります。

・攻撃の再現性

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 アーセナルの先制点のシーンはペペがハーフウェイライン付近で相手を背負ったところから前に進みサイドに流れたラカゼットに出して、ペペはエリア内に侵入しラカゼットのマイナスの折り返しが相手に当たりそれがネルソンに渡りこれを決め、決勝点でした。ユナイテッド戦の先制点やこの得点シーンのようなサイドを深くえぐったところからのマイナスの折り返しは再現性のあるゴールになっているのでこれは武器になると思います。ちなみにこのマイナスの折り返しはサイドに張ったところからダビドシルバやデブライネのニアゾーンランでマイナスの折り返しを入れ決めるシティの十八番でもあります。

 また、今のアーセナルの肝といえるのはいかにエジルが前を向いて高い位置で受けられるかだと思います。前半はビルドアップを阻害されエジルにボールも渡らず機能不全気味でしたが後半はここまで語った修正によりエジルが高い位置で前を向きそこから展開してアーセナルの攻撃をけん引していましたし、結果この日も両チームトップタイの4つのチャンスメイクを記録していました。

・最後に

 ここまで戦術的な分析をしてきましたが、この試合でかなり深刻だったのはホールディングでしょう。パスミスがかなり多く、パスミスとまでいかなくてもマークつかれてる味方に出して危なくなるシーンも散見されていました。おそらく試合勘の欠如が原因だと思いますのでここから改善して欲しいところです。

 この試合はアルテタの修正力がついに発揮されましたね。特に、選手交代をすることなくハーフタイムの仕込みだけでここまで改善できたのは流石の一言でした。

 ここまでありがとうございました。良ければ拡散してくれるとめっちゃうれしいです。そして、これから大学のテスト期間に入りテスト勉強やレポートに追われると思うのでこれからの三試合(クリパレ戦ブレイズ戦チェルシー戦)のマッチレビューは試合後すぐの更新できるかかなり不透明です。可能な限り更新したいと思ってますが無理だったらテスト終わった後にその三試合の総括みたいな感じの記事を出すかもしれません。

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