【マッチレビュー】アーセナル対クリスタル・パレス なぜ勝てない…機能した面と課題

 今日の試合もいい感じに進めてたのにどうしてこう不運に見舞われるんでしょうね…というわけで上手くいった点、課題を中心に分析して行きましょう。

・試合概要

アーセナル1-1クリスタル・パレス(H)

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・得点

12分オーバメヤン1-0

54分1-1アイェウ

・途中交代

アーセナル

45分グエンドゥジinトレイラout 70分マルティネッリinエジルout 92分ネルソンinラカゼットout

クリスタル・パレス

68分トスンinマイヤーout 

・機能した攻撃

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 ビルドアップ時3バック化したところからのダビドルイスの縦パスを入れた所からエジル→ラカゼットと近い距離でのパスから斜めに走りこんだオーバメヤンが抜け出しあっけなく先制ゴール。3バック化したことによりダビドルイスにかかるプレッシャーが分散し、持ち上がりやすくなり、先制点の起点のようなパスが出せるようになりました。

 そして、FA杯の後半開始直後同様にラカゼットが下りてきて空いたスペースにWGが斜めに走りこむ形も再現性を持たせれば武器になります。スペースを作る側と使う側がしっかりしてくればポジションチェンジにも法則性ができ効果的な動きをとることが可能になります。また、ラカゼットが下りてくることによってエジルとのプレー距離が近づくことでエジルもプレーしやすくなったように感じました。

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 ビルドアップのスタート時はジャカが左CBの位置に落ち、ナイルズが偽SBで中に絞り3-3-3-1のような形でスタートし、敵陣まで押し込んだら3バックとトレイラ、ナイルズで3-2の形を維持しつつ、コラシナツがオーバーラップし、左右の大外はコラシナツとぺぺ、ハーフスペースにはオーバメヤンエジルが侵入し、中央にはラカゼットが位置し、5レーンを埋める形で位置し、3-2-5のような形を取っていました。3バックの中央の位置のダビドルイスから裏抜けを狙うオーバメヤンやコラシナツへのロングフィード1本でチャンスに繋げていました。

・機能した守備

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 エジルが中盤とのコースを、ラカゼットがCB間を切りながら、WGがSBへのコースを切りながらプレスをかけていき、スペースと時間を奪い、無策なロングボールを蹴らせ、回収し、ポゼッションに繋げていく形でした。そして、パレスの攻撃の核ともいえるザハにはナイルズが対峙し、トレイラやソクラティスと連携しながら時には1対1でザハに前半は決定的な仕事をさせませんでした。

・狂った歯車

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 後半の頭からトレイラに代えてグエンドゥジを投入。おそらく前半に見舞われたアクシデントによる負傷が原因でしょう。しかし、前半途中からパレスのプレスの強度が高まり、思うようにボールを繋げなくなり、苦しい展開になります。どうしても、ダブルボランチが厳しいプレッシャーにさらされ、エジルにいい形でボールを繋げなくなると試合のイニシアチブを握れなくなるのが課題でしょう。これはリーズ戦の前半にも共通して言えることでした。

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 また、トレイラがやっていた役割をグエンドゥジがこなせず、更にボールがつながらなくなります。

トレイラに有ってグエンドゥジに無いもの

・守備意識と強度

 フィルター役としての機能

・シンプルにはたく能力

 上の図のようにトレイラは最終ラインの前に顔を出し1タッチで繋ぎ相手のプレスを回避したりスライドが追い付く前に前に運べていましたが、グエンドゥジは受けた際1タッチ2タッチ余分なタッチ数があり、プレスをはがせなかったのも後半にペースを握れなかった原因の1つでしょう。

・スペース管理能力

自分が守るスペースを放棄して前に行ってしまうのもグエンドゥジの欠点です。

 

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 オーバメヤンが退場し10人になってしまいさらに状況が悪化します。ここでエジルを下げ、マルティネッリを投入します。最初は左マルティネッリの右ペペかと思いましたが左ペペ右マルティネッリでした。ペペのニアゾーンランなど、この配置にした効果は出ていました。この後にもラカゼットに代えネルソンを投入するなど最後まで攻めの姿勢を貫いたアルテタでした。

アーセナルの課題

現状見て取れるアーセナルの課題は3つです。

スローイン

スローインからボール保持に繋げられないため、ここは要改善でしょう。これが改善できればボール保持の時間も増やせると思います。

・主導権を90分握れない

どうしても前半か後半どちらかでしか試合のペースを握れず苦しい展開になっているのが現状です。前からプレスをはめ、ボール保持ができている間は良いのですが、前からのプレスがはがされたり逆に前からプレスをはめられるとボールを持てなくなるのが課題です。引いて守る際には4-4-1-1で守るんですが、どうしても守り切れず崩されるというのが難点です。

・決定力

自分の時間帯で2点目がとれていればチェルシー戦もパレス戦も違った展開になっていたでしょう。

・戦術とは関係ないボヤキ

 なんでいいサッカーしているのにこうも運に見放されるんでしょうか…ボーンマス戦ではいい形だったのに先制されたり、チェルシー戦でも退場になるべきだったジョルジーニョに同点弾を決められたり、この試合もオーバメヤンの退場の判定は仕方なかったですが、パレスにはもっとイエロー出ててもおかしく無いようなファールもありましたし、10人になった後のペペのシュート、→ラカゼットのシュートとオブラクが憑依したかのようなスーパーセーブで阻まれたりとことん運に見放された感じでしたね。

・最後に

 今日は戦術無関係のボヤキまでお付き合いいただきありがとうございました。次回のシェフィールド・U戦のマッチレビューはお休みさせていただくか、更新できてもチェルシー戦の直前になってしまうと思います。なんでかって?テストとレポートがかなりやばいんです…次回はシェフィールド戦かチェルシー戦になります。

 あと、チェルシー戦やユナイテッド戦ほど手応えのある記事が書けないのが最近の悩みですね

アーセナルの試合を見るなら、こちらのブログも参考にしてください。

アーセナルの試合をスマホで無料で見る方法!

kakuyasuphone-news.com/premier-league/

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