【マッチレビュー】アーセナル対ブライトン「ボールを持たない主導権の握り方」

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アーセナル0-3ブライトン

両チームのスタメン

両チームのスタメン+控え選手

ホーム、アーセナル前節ニューカッスル0-2で勝利したところからスタメン1人を入れ替えてきた。

ジンチェンコの負傷によりティアニーが左SBに起用されている。

アウェイ、ブライトン前節エヴァートンにまさかの1-5で大敗を喫したところからスタメン4人を入れ替えてきた。

シーズン終盤に負傷者続出で苦しい台所事情の中でベストメンバーを送り込んできた布陣だ。

ハイリスクハイリターンの攻防

アーセナルの前からの守備

試合開始直後からブライトンの縦パスを強引にでも通してレイオフで前進を目指すスタイルに対してアーセナルは強気のプレッシングに打って出た。

ジェズスのコースの切り方が特徴的でコルウィルに持たせて左サイドに追い詰めることを意図していた。

それに合わせてウーデゴールとジャカがギルモアとグロスをマークし、両WGが両SBを見る形になっている。

後方はブライトンの縦パスを引き出す役割のファーガソンとマクアリスターに対してはガブリエウとジョルジーニョがマークについて行った。

特に、ガブリエウは自分の背後にスペースが生まれることも厭わずにファーガソンを封じることを選んだ。

ウーデゴールがコルウィルにプレスをかけるのに合わせてジョルジーニョはさらに前にスライド、マクアリスターへの縦パスのインターセプトとギルモアへのプレスどちらにも行ける立ち位置に移動、逆サイドのマルティネッリが内側に絞り右サイドへの逃げ道を塞ぐ

もちろんサカはエストゥピニャンを抑えており、この流れからコルウィルは強引にマクアリスターへの縦パスを狙う頻度が前半は多かった。

そして、近場の出し手がすべてマークされてる状況の苦し紛れのパスはブライトン陣内で幾度となくアーセナルがインターセプトショートカウンターから何度もゴールに迫り、結果としてアーセナルは前半のボール保持率38%とブライトンにボールを明け渡しながらもゴール期待値0.51シュート本数8本はいずれもブライトンを上回る数字を記録した。

対するブライトンもただパスミスからのカウンターに耐えるだけでは終わらない。

近場のパスコースは全て押さえられているが、その分手薄になるアーセナルの最終ラインに狙いを定めた。

WGを背後に走らせてSBとの1対1からのチャンスメイクを狙い、前半12分、37分のエンシソの決定機後半の先制ゴールの起点になった三笘の仕掛けもすべてこの形から生まれている。

ブライトンの前からの守備

ジンチェンコを欠くアーセナルはジャカがジョルジーニョの脇に入る形で前進を狙う。

この形のメリットはティアニーがジンチェンコロールで内側に入って苦手なプレーをしないで済む点だ。

ブライトンは4-4-2で噛み合わせ良くアーセナルのビルドアップに前からのプレスをハメていく。

ジャカが常にジョルジーニョの脇に入るデメリットは形据え置きで相手の目線を変える術がジェズスとウーデゴールが降りて楔のパスを引き出すしかないことで、ブライトンは後ろもマンマーク気味に捕まえているため強気にプレッシングを行えていた。

アーセナルのボール保持率が低かったのは意図的にショートカウンターからの崩しを狙っていたほかにもブライトンのプレスを回避して押し込む術を持ち合わせていなかったからのようにも感じる。

2失点目は後半途中からジャカの役割を任されていたトロサールが強引につなごうとして引っ掛けたところからのショートカウンターだった。

前半からブライトンの4-4-2の前からのプレスに苦戦していたが、ギルモアを下げてウェルベックを投入、マクアリスターが1列下がった後はより一層その傾向が顕著になった印象だ。

おわりに

「前半のチャンスに1点でも決めていれば」

もちろん、後半のクオリティは目に余るが先制していればまた違った試合運びもできていただろう。

あとはやはり、ネガトラの瞬間の寄せの甘さや選手間の距離の遠さなど疲労の色は出ていた。

WGの左右の入れ替え、後半途中のウェルベック投入からの4-4-2色を強める交代と試合中に的確な修正を施したデゼルビとマルティネッリの負傷交代というアクシデントを差し引いても有効打になる交代が打てなかったアルテタの試合中の修正力の差も結果に繋がっており、勝てる試合でもあったが味負けるべくして負けた試合だ。

アルテタもアーセナルもまだまだ成長の余地を残している

アーセナルがブライトンに敗れたことで次節シティがチェルシーに勝利したらその瞬間にシティの優勝が決まる。

開幕ロケットスタートを決めて首位を走り続けていたアーセナルは4月に入ってブレーキ、そしてここに散ることになった。

シーズン開幕前の期待を大きく上回る成績を収めたし、昨シーズン同様に課題が浮き彫りになったことで同じようにその課題を解消するためのオフシーズンが待っている。

そして何より来シーズンは7季振りのCLにも復帰する。

より一層ローテーションが重要になってくるので、こればかりはアルテタに頑張ってもらうほかない。

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