vsアーセナルベストイレブン「来シーズンはこいつらに注意」
長かったような短かったような20/21シーズンも終わりを告げ、クラブの上層部は補強と売却に動き、選手はオフに入る選手もいればEURO2020(2021)やコパ・アメリカ2021に挑む選手もいます。
今シーズンを振り返ってベストイレブンを選びたいなとも思いましたが、残念ながら私はプレミアリーグ全試合見れていたわけではないのでその中で選ぶのは不公平です。
ですが、アーセナルの試合であればこうして全試合見てリーグ戦とEL決勝ラウンドは記事にしているので「vsアーセナルベストイレブン」と言いうことで振り返っていきましょう。
選出にあたって「1チームにつき2人まで」という制限を設けました。
昨シーズンは「1チーム1人」という制限にしましたが、これではさすがに「なんでこの選手が?」という選手が増えてくるため制限を緩めてみました。
もくじ
GK
エミリアーノ・マルティネス(アストン・ヴィラ所属)
昨シーズン終盤レノの負傷離脱に伴いアーセナルで出番を得ると、そこからはセービングにGKビルドアップに大活躍でアーセナルの14度目のFA杯制覇に大きく貢献したエミ・マルティネス。
しかし、レノが新シーズンに復帰できることもありアーセナルはレノかエミ・マルティネスかの二択を迫られます。
結果として、アーセナルはレノを選択、エミ・マルティネスはFA杯とコミュニティシールドの2つのタイトルと2000万ポンドの移籍金を置き土産にアストン・ヴィラへと旅立ちました。
新天地では守護神として君臨しシーズンで15回のクリーンシートを達成、これはリーグ3位の数字です。
アーセナル戦では2試合ともクリーンシートに貢献、特に23節の試合ではジャカの直接FKを防ぐ好セーブを含む3回のシュートストップで1-0でのアストン・ヴィラの勝利に貢献しました。
さらに、8節の試合ではセービングのみにとどまらずクロスの処理からの素早い切り替えでロングカウンターをスタートさせて3点目の起点になるという活躍も見せました。
DF
カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ所属)
4節のアーセナル戦でカンセロロールの原型を初披露したため、カンセロを選ぼうかと思いましたが、この試合はウォーカーも同等かそれ以上に脅威としてアーセナルに立ちはだかっていました。
本職右SBですが右CBとして出場し、対面にいるこの試合は3-4-3の左WGに入ったオーバメヤンを抑え込み全く仕事をさせませんでした。
オーバメヤンの衰えも少なからずあるでしょうが、それでもオーバメヤンとの走り合いでタイマン張れる選手は数少ないです。
そして、攻撃時は右CBから右SBの位置まで開くことでオーバメヤンの外切りのプレスを無効化し、アーセナルの前からの守備を回避することに成功しました。
アルデルヴァイレルト(トッテナム所属)
守備時は低いライン設定の4-4-2で守るモウリーニョスパーズのCBとして君臨し、11節のノース・ロンドン・ダービーではクリア数10回、空中戦6回(内5回勝利)でアーセナルの攻撃をはじき返し続けました。
ロバートソン(リヴァプール所属)
3節では少し離れたところからアーノルドのクロスに合わせて走り込んでいき大外でフリーで合わせたゴールは見事でした。
フリーで走り込んだ上にクロスを受けてからのボールタッチも慌てることなく冷静にゴールまでつなげられたのであのゴールはお手上げです。
30節の対戦では、ゴールやアシストを記録したわけではありませんが、攻撃面ではキーパス1本、クロス5本(成功2本)、守備時はタックル3回という見事なスタッツを記録し、リヴァプールの快勝に貢献しました。
MF
スターリング(マンチェスター・シティ所属)
5節と25節に行われたシティ戦はどちらも0-1でアーセナルの惜敗というスコアに終わりました。
そして、その2試合で生まれた全2得点を決めたのがスターリングでした。
特に今シーズンは31試合10G7Aとペップ就任で覚醒した17/18シーズンから昨シーズンまでと比較すると見劣りする成績ですが、その中でもアーセナル戦ではしっかり結果を出してくるあたり来季以降も要注意な選手の1人になるでしょう。
また、25節の試合ではドリブル8回(成功5回)を記録し、この試合で右SBを務めたベジェリンはスターリングへの対応にかなり苦戦していました。
ちなみにこのベストイレブンで右WBに入っているのは他の選手の選出の都合上致し方なくです。
ウォード=プラウズ(サウサンプトン所属)
セインツ(サウサンプトンの愛称)はアーセナルに対してはFA杯では勝利を収めましたが、リーグ戦では1分1敗と勝利を収めていません。
ですが、今季、セットプレーの守備が劇的に改善したアーセナルに対して唯一と言えるレベルでセットプレーから綺麗に得点を奪えました。
そして、そのキッカーを務めたのがウォード=プラウズです。
また、スタッツも2試合通じて高水準のものを残しており、90分通じての安定感のあるプレーも選出理由の1つです。
ダニ・パレホ(ビジャレアル所属)
EL組からは唯一の選出です。
来季対戦することはありませんが選びました。
1st leg、2nd leg通じて、ビジャレアルの選手の中で最も効いていた選手がパレホでした。
1st legではパレホを経由するビルドアップを捕まえきれずにアーセナルの前プレスは剥がされていきました。
その結果として、ビジャレアルの先制ゴールが生まれましたし、その後もビルドアップの中心として機能していました。
2nd legでは1st leg同様ビルドアップでの存在感もありましたが、守備時はボランチから前にスライドしてトーマスを捕まえる守備でアーセナルの中央からの前進をストップ、エメリの戦術の軸でありピッチ上の監督ともいえるパレホを封じることがアーセナルにはできませんでした。
ペドロ・ネト(ウルヴァーハンプトン所属)
今季のウルヴスは年間を通して不調に苦しんでいました。
その中で気を吐いていたのがネトです。
アーセナル戦では2試合とも大外に張った所からの仕掛けを担っていました。
特に、22節では周りからのサポートが無い中で孤軍奮闘、サイドをえぐり続けて記録したドリブル6回(成功5回)、キーパス2本、1アシストはさすがです。
リンガード(ウェストハム所属)
リンガードは冬の移籍市場でマン・ユナイテッドからウェストハムにレンタルで加入したため、アーセナル戦は1試合のみの出場でしたが、その中でこのベストイレブンに名を連ねるのに十分なインパクトを残しました。
試合開始早々アントニオからの折り返しを少し浮かせてのミドルシュートで決めた1ゴールと機転の利いたクイックリスタートでボーウェンのゴールをアシストし、1G1Aを記録しています。
数字も優秀ですが、90分通じてライン間はリンガードの活躍の場となりウェストハムの攻撃をけん引、守備でもアントニオの代わりにプレスに走り回る献身性も披露していました。
17/18シーズンのアーセナル対ユナイテッドもですが、リンガードに良い思い出ないんですよね。
個人的にはアーセナル戦では数字以上に脅威です。
ソン・フンミン(トッテナム所属)
そりゃ当然入ってきますよね…といった感じです。
28節の試合では無念の負傷交代でしたが、11節では圧巻のソンとケインがお互いのゴールをアシストする1G1Aの数字を残し、アーセナルはこの2人の攻撃の前に敗れました。
ケインのキープからのパスを受けて距離のあるところからのゴール右上に突き刺す右足でのミドルシュート、カウンターからエリア内に侵入、ためを作り外を上がるケインのゴールを完璧におぜん立て、どちらもスーパーなプレーでした。
来季この2人がいなくなるようなことがあればスパーズはかなり苦しくなるでしょうね。
FW
ワトキンス(アストン・ヴィラ所属)
2試合合計3ゴールを叩き出し、シーズンダブル達成に大きく貢献したヴィラのエースストライカー。
守備の献身性、オフザボールの質、サイドに流れてからの質、ゴールセンスどれをとっても一級品でアーセナルにぜひ欲しい選手です。
どのゴールもストライカーとしてのセンスを感じますが、23節の先制ゴールは特によかったです。
トラオレがサイドをえぐる時に、ホールディングの背後に走り込むような感じを出しておいて折り返しに対してマイナスの位置でしっかり待てていたため、あのゴールが決められたと思います。
まとめ
こちらのツイートにリプしてくださった皆さんありがとうございました。
やっぱり皆さんワトキンスは忘れられないですよね…
書いての感想ですが、やっぱり、ベストイレブンの性質上アタッカーは候補が多くて悩みますが、ディフェンダーは少ない候補からひねり出すのでそれぞれ違う大変さがありました(笑)
あとはGKもアタッカーと同じくらい選ぶのに苦労しました。
アリソンやエデルソンも選びたくなる活躍を見せていましたからね。
来シーズンはさらに、イヴァン・トニーら有望な若手を連れてブレントフォードが初のプレミア昇格を決めて乗り込んでくるようで来シーズンもプレミアリーグは魔境になるでしょう。
その中でアーセナルに課される目標はTop4フィニッシュでしょう。
この目標が達成されなければさすがにアルテタの首もやばくなると思います。
アーセナルのフロントには今夏は余剰戦力を可能な限り高値で売却し、質の足りていないポジションや控えのいないポジションの補強をしてほしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
スパスィーバ
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。