【考察】~アルテタアーセナルに見るサイドバックの重要性~

 ウィンターブレイク企画第2弾!

~アルテタアーセナルに見るサイドバックの重要性~

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 かつてはブラジル代表のロべカル、カフーに始まり、バルセロナジョルディ・アルバ、D.アウべス、レアルのマルセロとカルバハル、リヴァプールのロバートソンとトレント・アレクサンダー=アーノルド、他にもバイエルンのアラバとキミッヒとチーム内で小さくないどころか重要な役割をサイドバックを担っています!…こんな感じの書き出しでいいですか?というわけで本題に入っていきましょう。アルテタアーセナルにおいてサイドバックがどのような役割を担っているのか書いていきましょう。

・高い位置ワイドレーンの左と低い位置ハーフレーンの右

 全体的には左SBが高い位置でワイドレーンに位置取りそれによりオーバメヤンが中に入っていくのを手助けし、右SBは低い位置でビルドアップを助けるのがメインのタスクになっています。

・右サイドバック

メイトランド=ナイルズ

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 アルテタがアーセナルの監督に就任してからジャカの左CB化と並んで最初にビルドアップのてこ入れをした個所がこの右SBのポジションです。前任者たち(エメリ、ユングベリ)はサイドバックには大外のポジショニングを取らせていましたが、高い位置を取り切れずにいたため、ビルドアップの際追い詰められた終点の駅のようになっていました。ですが、アルテタが就任し、ナイルズが偽SBのように内側に絞ることでビルドアップの要になっていました。相手からのプレスをかわしつつ、前線へのパスコースを増やすことに成功しました。また、ハーフスペースに降りるエジル、ワイドレーンに張り出したぺぺとトライアングルを形成し、効率的にボールを前に運べるようになりました。

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 守備面では偽SBの位置を取り中に絞ることでネガトラ時に危険な中央のコースを切ったり受け手をマークすることができます。また、ボーンマス戦のように中に絞った位置から前プレス隊に加わることで高い位置でボールを奪いやすくなるのと、トレイラの役割が明確になり、トレイラの良さも活きるようになりました。エメリ政権末期はトレイラのカバーしなきゃいけない範囲が広すぎてネガトラが全くと言っていいほど機能していませんでしたがそれを改善しました。

エクトル・ベジェリン

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 ナイルズはビルドアップ時には偽SBの役割でビルドアップに貢献していましたが、ベジェリンが右SBの際は布陣全体が左肩上がりになりベジェリンが右CBに入るやり方で、実際にバーンリー戦でやっていました。この布陣にすると3-2のビルドアップで配置の優位を作り、相手の前プレスをはがしやすいのと、ハーフスペースにずれてくるエジルへのパスコースを通せば、相手の前プレスの裏でエジルが前を向けるメリットがあります。

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 守備時にはナイルズの偽SBの際の守備と同様になかに絞ることで相手のカウンターの際危険な中央のレーンを封鎖することができます。偽SBとの相違点としては、偽SBではより前がかりな守備ができるのに対し、最終ラインに加わることでパスが出た先で守備ができるのはメリットでしょう。被カウンター時前からのプレスがかわされた際前進してくる相手のアタッカーを待ち構えることができるので、CBがつり出されて中のスペースが空き、使われるというシチュエーションが減らせます。

・左サイドバック

ブカヨ・サカ

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 疑似WGとでも言うべきかサカのこなす役割。初期配置が4-2-3-1の今のアーセナルではオーバメヤンがサイドに初期配置されており、一見するとオーバメヤンにあった役割を与えられてないように見えます。実際エメリが左WGでユングベリが右WGで起用した際はオーバメヤンの適性のある役割を与えられていませんでした。サイドに張り出してクロスを上げる役割をやらされていました。しかし、アルテタは一味違いました。SBに高い位置を取らせ、オーバメヤンがハーフスペースに侵入し、そこから裏を狙う動きをすることでオーバメヤンのストライカー的な役割を任せていました。

 詳しく解説すると、サカがワイドレーンの高い位置にポジションをとることでオーバメヤンは疑似的にラカゼットとの2トップの位置関係を作れ、各々が持ち味を発揮できる配置になっています。そして、本来1列前のポジションが本職のサカは足元の技術も高い水準ですので、高い位置で受けたとこで1人2人はがせるのもメリットです。バーンリー戦で1人かわして2人目のファールを誘ったシーンなんかは技術の高さを象徴しています。

 また、この布陣で左サイドのリスク管理はジャカが左CBの位置に降りることでサカの空けたスペースを埋め、右サイドでいう所のナイルズやベジェリンの役割を担っているため、上がったスペースが穴になりにくくなっています。

セアド・コラシナツ&キーラン・ティアニー

 負傷の影響もありコラシナツはリーグ戦2試合、FA杯1試合の出場にとどまっているので軽い解説にとどめておきます。

 コラシナツの主な役割はオーバメヤンが中に絞った裏を駆け上がりロングフィードを引き出すこととハーフスペースを駆け上がり、マイナスクロスを提供することです。

 ティアニーは負傷離脱によりアルテタ政権下ではいまだ出場がありませんので軽い予測をします。

 ティアニーに求められるのはサカのポジショニングからさらに高精度のクロスの提供でしょう。

・最後に

 アルテタアーセナルでのSBの役割は自身が輝くのもそうですが周りの力も同時に最大限引き出すことができるというのが大きなところでしょう。そして、コラシナツとティアニー…ごめんなさい。データが少なくいい感じの分析、考察ができなかったので今後いつかこの2人についてもやりたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。今回は左SBも右SBも1人目にテンション全振りしたみたいの文面になってしまいました、終始同じ熱量で書くのって難しいですね。それでも、良かったとかわかりやすかったとか感じてくれる方がいたら幸いです。拡散してくれたらうれしいですし、感想等はモチベーションに直結しますのでガンガンください。次はニューカッスル戦のマッチレビューでお会いしましょう(中の人がバイトの過密日程で大変なことになってる可能性大ですが記事は書きますので楽しみにしていてください)。

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