【マッチレビュー】アーセナル対バーンリー~対照的な戦術~

 4戦連続ドローでしかも内容が内容でモヤモヤしている中みなさんこんにちわ。いつの間にかサカが欠かせない存在でいないとかなりつらくなっていたよね。アーセナル対バーンリーはスコアレスドローで終わったわけですが、

・試合概要

アーセナル0-0バーンリー(H)

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・得点

・途中交代

アーセナル

45分トレイラinサカout 63分ウィロックinエジルout 89分エンケティアinラカゼットout

バーンリー

 

・ビルドアップの左右の使い分け

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左:ベジェリン右CB 右:ジャカ左CB

 今節は普段のジャカ左CBとベジェリン右CBの使い分けでした。バーンリーは4-4-2で前からプレスをかけてきたので疑似3バック化することで数的優位を作れます。数的優位を作り出すことでジャカのプレス耐性の低さが露呈しなくなり、ダビドルイスにもプレッシャーが集中しにくくなるのもメリットでしょう。そして、この試合良かったのはムスタフィです。ベジェリンが右CBがの位置に来る形ではムスタフィが3バックの真ん中に来るのですが、ジャカ左CB時の右CBの位置同様縦パスを通す意識にはなかなかのものがありました。特に今節のバーンリーは4-4-2のダブルボランチアーセナルのダブルボランチに密着する形でかなり低い位置までついてきており、SHより高い位置に継続的にとどまる時間もありました。ですがそこまで密着すると今度はその背後が空きます。そこをうまく使えたのがファーストチャンスのシーン。

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 前に出てくる相手のダブルボランチの裏のスペースにムスタフィがパスを通し、エジルが前を向いて受けドリブルを開始、サイドに流れるオーバメヤンへのスルーパスオーバメヤンがクロスを入れラカゼットのヘッド。惜しくも決まりませんでしたが形としてはかなり良かったです。その後もボランチの裏のスペースでエジルが受ける形はあり、前を向ければチャンスになっていました。ですが、次第に相手CBが前に出てきて対応するようになります。そうする前半は次第にエジルのポジショニングも下がっていき、前線が機能不全に近いような形になっていました。

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 また、ダビドルイスのロングフィードからオーバメヤンが抜け出したシーンとジャカの浮き球パスに抜け出したシーンはビッグチャンスでした。前者はオーバメヤンがバランスを崩し、後者はポープの好判断に阻まれましたが決定機と言えるでしょう。

・サカの存在とヤンガナの明暗

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 また、この試合の前半はサカの存在が大きかったです。サカがSBをやり始めて当初はポジショニングの低さとクロスの精度がかなり気になりましたが今ではかなり改善されています。そこに元がWGなだけあってドリブルも上手く、大外のレーンの攻略にかなり重要な存在と言えます。一枚はがして、2人目をはがすところでファールを貰ったシーンなんかは印象的でした。また、前半のオーバメヤンと後半左にいた時のオーバメヤン、マルティネッリの立ち位置からもサカの重要性はわかります。

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左:サカがいる時 右:サカがいない時

 サカが大外のレーンで高い位置を取り、そこから仕掛けることで、オーバメヤンはハーフスペースからエリア内に向かっていき、受け手側として仕事をすることができました。ですが、前半にも足を痛めた素振りのあったサカに代わりトレイラが入るとジャカが左SBの位置に移ります。ビルドアップ時のジャカの役割は変わりませんが、大外のレーンの高い位置で仕掛ける選手がいなくなったことでオーバメヤンがそれをやる羽目になり、受け手が減るという現象が起きています。右サイドに移った時のオーバメヤンやマルティネッリもこの現象が起き、真価を発揮できずに苦しみます。クリスタルパレス戦のように一時的にならマルティネッリの右もいいですが、試合を通してとなるとオーバメヤンやマルティネッリの右サイド起用は機能しないでしょう。
 そして、この試合でもがき苦しんだのはゲンドゥージとエジルとの交代で入ったウィロックです。特にゲンドゥージはアルテタ政権になり序列を落とした理由が今節のパフォーマンスに詰まってるように見えました。

 ゲンドゥージはボールを引き出すまではいいのですが、そこから持ちすぎてロストするシーンや、前に出せるのに横パスばかりで速攻を仕掛けたい時に攻撃を停滞させてしまっていました。シンプルにはたいて欲しい所で持ちすぎてボールを失いピンチを招くシーンは少し頂けません。この試合良いところもありました。良かったシーンはどれもシンプルに前に出せていましたのでその回数を増やせればいいと思いますがね。

 ウィロックもカウンターの際すぐ仕掛けてほしいのに攻撃を停滞させたりパスコースがあるのに出さないシーンはありました。しかし、ウィロックは途中出場ながら、チームトップタイのドリブル成功数を記録していましたし、自分でいく意識はウィロックの持ち味だと思いますね。

・バーンリーの機能した戦術

 バーンリーの戦術はいわゆる、「キック&ラッシュ」と言われる古典的なイングランドスタイルのロングボール戦術とアーリークロスがメインでした。アバウトな戦術に見えて選手の適性を吟味したうえでかなり理にかなった戦術でした。

1.ロングボールを入れる

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 まずは最終ラインからフィジカルが武器の2トップへのロングボールを入れます。ここで収まればSHらとの連携から展開していきます。ダビドルイスとムスタフィはクロスを弾き返すのは上手いですが、この位置関係だと厳しいものがありました。また、この戦術の前提としてロングボールは裏へのパスではなくCFに当てて落としたり収めるボールが前提でした。

2.セカンドボールの回収

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 きれいに収まらなくてもセカンドボールの回収にボランチやSHが動き、そこから攻めを展開します。このパターンの際はここからSHが仕掛けアーリークロスを入れるシンが多かったです。

3.拾えなくても即時奪回

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 仮にこぼれ球を奪われても、セカンドボールを狙っていた選手がアーセナルの選手へのプレスにシフトしてそこから狙う、と言った三段構えの戦術でした。そこからサイドに展開してのアーリークロスが多かったです。

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これこそ決定機

 ロングパスでのサイドチェンジからテイラー→マクニールとつなぎマクニールのクロスにヘンドリックが走りこんでヘッド。ジャカが寄せていたためコースがずれましたが、サイドに振られてからのクロスと上手くしてやられた形でした。

・総括

 この試合は内容がアルテタ政権下最悪と言ってもいい試合でした。バーンリーの術中にはまって苦手なことを強いられた印象でした。それと同時にスタメンとベンチで明確な差がありそこに苦しんだ印象もありました。また、選手の適性の偏りから配置にも悩むでしょう。オーバメヤンもマルティネッリも左サイドでサカがいればハーフスペースから侵入していく役割でエリア内で仕事をする際にはスーパーな活躍をするのですが、大外のレーンで出し手側の役割をする時には2人とも見てても「これじゃない感」がありました。サカがいればサカが大外のレーンでWGのような動きをするため2人はストライカーとしての動きができていました。しかし、右サイドではWGが大外に張りベジェリンがハーフスペースに走りこむ形が多かったです。

 また、こういった試合ではペペの必要性も感じますね。ペペがいると少し厳しくても出しどころとして安定しますし、そこから1枚はがせるのと、中に切り込んでも縦の突破でも仕事をできるのは大きいです。ネルソンもこの役割ができるのと、右サイドだとマルティネッリはどこか窮屈そうにプレーしていたため右サイドのチョイスはペペ、ネルソンの序列でしょう。

 サカの怪我が軽傷であることを願うばかりです。それと、ラカゼットはチャンスは増えてるから早い所ゴールを決めてほしいですね。

・最後に

 モヤモヤを残したままウィンターブレイクに突入となりましたが、アルテタにはこのウィンターブレイクで戦術の浸透とオプションを増やしてきてほしいですね。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。ウィンターブレイク中にも1本上げるので楽しみにしていてください。そして、拡散や感想、反論等はお待ちしておりますのでどしどしください。

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