【マッチレビュー】アーセナル対マンチェスター・シティ 見えないトンネルの出口
…….はい、今日はシティ戦の分析をしていきます。え?元気が無い?あの試合見て元気はありませんよ。
・試合概要
(H)アーセナル0-3マンチェスター・シティ
・得点
2分0-1デブライネ
15分0-2スターリング
40分デブライネ
・途中交代
40分サカinコラシナツout 59分スミスロウinエジルout ウィロックinトレイラout
56分ベルナルドシウバinフォーデンout 70分マフレズinギュンドアンout 85分ジンチェンコinメンディout
・前半
・プレスの甘いアーセナル
オーバメヤンが2CBのコースを切り同サイド圧縮して、エジルがギュンドアンに付いて圧縮するも左SBのウォーカーにパスを出したところでぺぺのプレスが甘くてそこから展開されてプレスを剥がされてしまいましたね。ペペはほかのシーンでもかわされるのが嫌なのか寄せなさすぎるせいでコースを切れずプレスをはがされるシーンが多かったです。
1失点目なんか特にペペがフェルナンジーニョの持ち上がりに対して遅らせも奪おうともせず易々と自陣への侵入を許したとこからジェズスへのスルーパスからの折り返しをデブライネが上手く合わせて先制点。2失点目もリターンにデブライネが抜け出したシーン、人数いるにもかかわらずズルズル下がってしまいエリア内への侵入を許しマイナスの折り返しをスターリング。共通するのはトライアンドカバーができてないで人数もいるだけでズルズル下がるだけの無策な守備だという事です。
・前線と後ろで噛み合わない意図
アーセナルは守備時はエジルが前に出て4-4-2(エジルはロドリへのコースを切る役割が多いので4-4-1-1の場面も)の形になりオーバメヤンがCB間のコースを切ってプレスをかけるも後ろが全く連動せず、結果として2トップと4-4のブロックが間延びして、そこを使われて攻め込まれる形と、もしくは前述通りに加え空いてるギュンドアンにトレイラがプレスをかけるシーンもありましたがこうなるとグエンドゥジ周りががら空きになり結局中盤を自由に使われてしまいました。
シティの3点目はまさにそこを使われた感じでグエンドゥジがシンプルにデブライネにかわされたとこからのゴラッソでした。グエンドゥジが簡単にかわされ過ぎなのもありますが、もう少しスペースを狭くしたりできたと思います。
・作れない位置的優位
アーセナルのビルドアップは4-2-3-1の2CBと、ダブルボランチの四角形でしたが、シティは守備時はデブライネが1列上げてフォーデン、スターリングがサイドの守備をしロドリ、ギュンドアンがダブルボランチの4-4-2でアーセナルのビルドアップは完全にはめられた形になってました。グエンドゥジはパス出し能力高いからその状況でも繋げましたが、かなり苦しいビルドアップでした。
エジルが降りてくるとビルドアップが上手くいくカラクリはシンプルです。位置的優位が作り出せない中エジルが降りてくることによって数的優位を作り出し、ボールを前に運ぶことができます。ですがこれでは前線に人がいなくなってしまうため解決にはなりません。こういった時に配置を変えることで相手のブロックのズレを生み出したいところです。
一つの提案ですがグエンドゥジが上がったSBの後ろに落ちてそこからパスを展開する役割(通称・クロースロール)を使ったりあとはトレイラがアンカー落ちのような形でダウンスリーの形を取ったりできると思います。
・後半
59分のエジルの交代時歩いてピッチから出てそのあと手袋を蹴り上げます。この際ジャカの時ほどではありませんがブーイングも聞こえていました。これはプレー面より負けている場面で歩いてピッチから出たことに対してが主なブーイングの理由でしょう。この写真の後メルテザッカーに何か言われて諫められていたような感じなのであまり大事にはならないでしょう。ですが、監督の目の前でこれができてしまうのは監督が信頼されているのか等疑問がわきます(エジルの気性によるところが大きいでしょうが・・・)。それよりもあの場面でスミスロウを投入することに首をかしげますし実際オーバメヤンもエジル交代時に首をかしげてました。おそらく「エジル下げてこうげきどうするの?」ってところでしょう。あの采配には勝つ気があるのか少し気になりました。
・総評
今のアーセナルに足りないものはいろいろありますが、特に致命的に足りないのは
自信と闘う気持ちでしょう。自信が欠如しているから迷いが生じ、本来のクオリティは到底出せませんし、試合を観てて闘える選手だと感じるのはトレイラ、マルティネッリ、レノだけです。特にトレイラとマルティネッリだけが中盤でのプレスバックや奪いに行く守備でガツガツ行くことができてました。他の選手は人数いてもズルズル下がるだけで、これでは新しい監督を招聘して守備戦術を仕込んだところでどうにもなりません。シティもリヴァプールも決してただ気合いや根性でプレスをかけているのではありません。彼らは理にかなった気迫の出し方をし、そして勝者たり得るのです。ですから気迫も何もない状態では何も得られませんし誰を監督に据えても同じです。
もしアルテタが新監督に就任したらチームが同じ方向を向き一つになり闘えるチームになることを期待しています。
・最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。是非良ければ拡散、ブックマークをしていてだけるとモチベーションにもつながりますしとてもありがたいです。
#アーセナル #COYG #マンチェスター・シティ
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。
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