【マッチレビュー】アーセナル対フラム「大事なのは…」

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アーセナル2-1フラム

試合のハイライト

両チームのスタメン

両チームのスタメン+交代選手

アーセナルは前節快勝を収めたボーンマス戦からスタメン2人を変更

トーマスは太ももの怪我、ジンチェンコは膝の捻挫でそれぞれこの試合はベンチ外になり、代わりにエルネニーとティアニーが今季初スタメンとなっている。

また、今夏ブラジルからやってきたマルキーニョスが加入後初のベンチ入りを果たした。

一方、フラムは前節逆転勝ちを収めたブレントフォード戦からスタメンを1人変更

スタンフィードに代わりケバノが左WGで出場しデコードバ=リードが右WGに回る形になった。

動き直しの質

エルネニーの動き直し

トーマスの負傷により急遽代役を務めることになったエルネニー。

守備面でのタスクは文句なしにこなしてくれた一方で、ボール保持の局面では成長と課題が見られる結果になった。

昨シーズン終盤に出番を得たときもそうだったが、CBがボールを持った時の最初の立ち位置で降り過ぎないということが実践できていたのは評価できる。

その一方で、相手のプレスに合わせて動き直しをする必要がある場面でパスコースが消える相手の背後に動いてしまう場面や、降り過ぎてしまいパスを受けても相手のラインを越えられない位置で受ける場面が散見されたのが課題だろう。

レノだけじゃないフラムの守備

前半のサカの1対1をはじめ、レノのスーパーセーブにこの試合は苦しめられた。

並のGK相手だったらもう少し楽に勝てただろうが、それだけではない。

ビルドアップはエルネニーが起点になれないというマイナスはあったものの基本的に上手くボールを運べていた。

しかし、ファイナルサード、とりわけシュートチャンスにおいてフラムの選手の寄せが速く、綺麗な形でフィニッシュを打たせてもらえない場面が多かった。

サカの苦戦

また、この試合サカの評価もだいぶ分かれているようだ。

フィニッシュについてはレノのスーパーセーブに阻まれたものなので置いておくとしよう。

この試合のサカはファイナルサードでの細かい連携も良かったほか、ドリブルで時間を作ることもできていたため、個人的には高評価だが、そう映らなかった人が感じたのはサカが1対1の突破の部分でいつもより脅威になれなかったところだろうか。

前述の通りエルネニーが起点になりにくい中で、フラムの守備も中央を4-4-2で封鎖(ホワイトに合わせてケバノが前に行くため3トップ気味の時間もあったが)しながら外に押し出す守備をしていたため、SBのロビンソンもサカにパスが来ると分かっていて強気にプレッシャーをかけられたためサカにとってはいつもより前を向いてからの時間を得られず突破力が鳴りを潜めたのだと感じる。

フラムの守備は前からの守備は外に追い出す形で、撤退してからはとにかくペナルティエリアの幅を死守するようにブロックを組んでおり、前者の守備がサカを苦しめ、後者の守備がファイナルサードでの寄せの速さにつながった印象だ。

結局はサカが右の方が良い

3-1-4-2

先制を許した後ティアニーを下げてエンケティアを投入、システムも3-1-4-2に変更して攻勢に出る。

同点に追い付いた後、一度サカを左、マルティネッリを右に置く順足WBの3-1-4-2に変更するも、崩し切れず、再びサカを右、マルティネッリを左に戻すと2人の突破が活き始め、固めて守るフラムをより一層押し込んで得たCKから逆転ゴールを決めた。

ドリブルでえぐってから利き足で精度の高いクロスを入れられるという順足WBの狙いは理解できるが、サカ左マルティネッリ右のファイヤーフォーメーションは上手く行ったためしがない。

今回も上手く行っていた時間帯はサカ右マルティネッリ左だ。

これは、逆足WB(WG)の方がカットインシュートの脅威が高い意識をそちらに割く必要があり縦突破の成功率が上がりやすくなること、押し込んでいる場面ではタッチライン際からの長いクロスよりもペナルティエリア付近からの短いクロスの方が使用頻度が高くそれなら逆足でも十分入れられるからだと考えられる。

ハイライト解説

1失点目についてはガブリエウのトラップが外にスムーズに持ち出せる位置ならばあのミスは生まれなかっただろうと考えられる。

本来ならトラップからの流れで運びたかったが、ボールを内に置きすぎたためスムーズに運べずミトロヴィッチがプレッシャーをかけてきたため焦って強引に運ぼうとしてロストしてしまったのが原因だ。

アーセナルの同点ゴールは後ろ重心になったフラムの守備に対してサリバが2トップ脇を持ちあがり、それに合わせてホワイトがオーバーラップ、サカがライン間に侵入すると、サリバからの縦パスを受けてターンし運んでウーデゴールにパス、ウーデゴールのシュートは相手に当たってコースが変わりゴールマウスに吸い込まれた。

ウーデゴールのシザースを挟んでからのシュートもすごいが、サカのライン間でパスを引き出す能力もさすがだ。

そして逆転ゴールはCKからのこぼれ球をガブリエウが押し込んでこの日のミスを帳消しにしてみせた。

それまでの何本かのCKでレノにキャッチされるファーにばかり蹴っていたところでここではニア側に蹴ったマルティネッリも良くやったと思う。

あとは途中出場のエンケティアの動きがとにかくよかった。

仕掛けて剥がせる、相手を背負ってキープもできる、守備もできる、決定機に顔を出せるで言うことなしだ。

おわりに

とにもかくにも04/05以来の4連勝、今シーズンのプレミアリーグで唯一の4連勝だ。

ここからはミッドウィークにも試合が入ってくる関係上、アルテタのターンオーバーの手腕も問われてくる。

この試合ではリードした後の5CBなど逃げ切りのための判断の速さが健在な一方でリードを許したところからのエンケティア投入までの速さ、サカ左マルティネッリ右が上手く行っていないのを見て左右を戻す判断が出来たりと試合中の判断にも成長が見られた。

あとはいかにターンオーバーで戦力をやりくりするかだろう。

それではまた次回!

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