エメリ「他の選手の方がふさわしいと思った。」 なぜエメリはエジルを冷遇するのか
エメリは「彼よりもふさわしい選手がいる」って言ってたけどみんなもっとふさわしくない選手がキャプテンとしてピッチに立ってるだろ!って言いたいよね、でおなじみ
UEFAヨーロッパリーグ(EL)グループリーグ第2節でスタンダール・リエージュと対戦した。試合は、アーセナルが4-0で勝利を収めた。試合後にアーセナルのウナイ・エメリ監督がインタビューに答えた。英メディア『BBC』などが現地時間の3日に報じている。
アーセナルで10番を背負うエジルは、プレミアリーグ第5節ワトフォード戦で今季初出場を果たしたものの、それ以降リーグ戦での出場はない。試合後のインタビューに答えたエメリ監督は、エジルについて「私が決断した時、彼はメンバーに入るべきではなかった。なぜなら、他の選手の方がふさわしいと思ったからだ」とコメントした。
このようにBBCなどが報じてますが、似た状況が昨季の冬にもありました。「戦術的理由」によりベンチ外が続きましたがこの時はELラウンド32を機に状況が一変。そのあと3-4-1-2を用いたこともありエジル+ラカ、オバメの2トップを中心とした攻撃陣でEL決勝進出。
前置きはここまでにしてなぜエジルがエメリに冷遇されるのかに触れていきたいと思います。
昨季冬に軽く触れますとラムジーの存在です。ラムジーの方がエジルより前線から連動してプレスをかけられたからでしょう。
では今季はなぜここまで冷遇されるのか・・・
まず忘れてはいけないのはシーズン開幕前にエジルとコラシナツが強盗に襲われコラシナツが撃退する事件がありました。それによりエジル、コラシナツはメンタル面のコンディションが整わず出遅れてしまいます。ですのでワトフォード戦前までの欠場は深刻に考えなくてよいでしょう。
ですが、ワトフォード戦で好プレーを披露し攻撃に違いを作り魔法の片鱗を見せてくれました。にもかかわらずそのあとの出場はリーグ杯1試合のみと冷遇が続いています。
なぜこのような状況になっているのか・・・
エジル自身の問題(好不調の波や守備意識の低さ)も多少ありますが、ICCを見る限りプレスバックもできていましたし改善に向かっていると思いますしそれ以外の要因が大きいでしょう。
それはジャカと二コラペペの存在です。前者は現主将(笑)、後者はクラブレコードで今夏加入の期待の若手ウインガー。
エメリはジャカを中盤の底に置くことに固執しておりさらにグエンドゥジも重用しています。グエンドゥジのパフォーマンスはレギュラーに値しますが、両者ともに司令塔タイプでそこにエジルも入ると中盤で守備に奔走できる選手がおらず空中分解は不可避でしょう。
ペペは右WGで、属性としてはカットインシューターでなおかつオンザボーラー的なプレイヤーで、ダブルタッチをはじめとした足技とスピードには目を見張るものがあり、流れからとはいえファンダイクをもかわしています。ですが、ペドロのような抜け出しなどは少ないように感じそれゆえバイタラーで古典的な10番タイプのエジルとの相性も良いとは思えません。それにぺぺ自身も適応に苦しんでおり、ドリブル突破はよいですが、フィニッシュの精度に苦しんでいます。
エジルを活かすフォーメーション案
左の3-4-1-2は昨季後半に用いたフォーメーションベースで攻撃のオプションとしてぺぺやサカ、またはグエンドゥジの位置にセバージョスで昨季のラムジーのような役割をやらせるのもありです。
右の4-2-3-1はサカの位置はぺぺでもいいです。攻撃時は4-2-1-3でエジルが攻撃のタクトを振るい、守備時は4-4-2のブロックを築き状況次第でオバメ、ラカ、エジルのうち2人を前残りにし、後方で4-4のブロックを築きます。これならエメリがご執心のジャカをトレイラの位置でも起用できます。後方のブロックで奪ったら前残りがラカ、オバメなら2トップの連携、オバメ、エジルなら、エジル経由でオバメが裏を狙う形、ラカ、エジルならワトフォード戦前半にエジルが見せたようなスプリントで縦パスを受け、そこからワンタッチで折り返しラカへ繋ぐ形がいいでしょう。
では次節のボーンマス戦でエジルが、我らが10番がピッチの中央で躍動するのを期待して待ちましょう。
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません