【カタールW杯特集】W杯に出場するアーセナルの選手たち
シーズンを途中で中断して行われる異例のW杯がいよいよ日本時間11月21日から開幕する。
そして、プレミア首位でクリスマスを迎えることが確定しているアーセナルからも多くの選手が各国代表に選出されている。
ここでは選出された選手とその試合日程について書いていく。
もくじ
イングランド代表(グループB)
※太字はアーセナルの選手同士の対戦カード
ブカヨ・サカ【背番号17】
率直に言って今のイングランドで最高の右WGはサカだろう。
プレミアでのプレーを見れば多くの人が同意してくれるはずだ。
だが、サウスゲートはなぜかいまだにサカを左WBで考えている節があった。
しかし、9月のドイツ戦では右WGとして途中出場し1アシストを記録、チームも明らかにサカが入ってから状態がよくなり逆転に成功、最終的には同点に終わったが、イングランド代表でも右WGとしての自身の輝きを示した形になった。
まぁ、左SB本職がルーク・ショーしか選ばれておらず、平気でサカを左WBに置くのがサウスゲートなんです1けどね…
ベン・ホワイト【背番号21】
昨シーズンは2CBの右として、今シーズンは右SBとして主力で活躍を続けるホワイトだが、なぜか代表からは3月の親善試合を最後に遠ざかっていたが、この本大会には無事メンバーに選出されている。
イングランド代表は現在3-4-3をメインにしているため、WBにはトリッピアーやアーノルドと言った攻撃的な選手が起用されることが予想できるのでホワイトのイングランド代表でのポジションは右のインサイドバック(3バックの左右のCB)になるだろう。
そこでポジションを争うのはストーンズ、ウォーカーで、ホワイトはウォーカーほどのフィジカル能力における優位は無いがサッカーIQが高くボール保持時のキャリーや展開能力に長けており、ストーンズよりはスピードもある。
不安視される空中戦も競り合いで先に体をぶつけてり工夫もできるので過度な心配は不要だ。
アーロン・ラムズデール【背番号23】
おそらくイングランド代表の正守護神はピックフォードになると思う。
しかし、能力で言えば同等かラムズデールの方が上だろう。
セーブ能力はピックフォードもトップクラス、特にビッグセーブの多さは目を引くが、ロングキックや足元の技術は間違いなくラムズデールに軍配が上がる。
アメリカ代表(グループB)
マット・ターナー【背番号1】
アーセナルでは2nd GKだが、アメリカ代表ではずっと守護神の座を守ってきた。
そして、今大会でも背番号1を任され、正守護神としてゴールマウスを守る。
アーセナルでのプレシーズンマッチでは足元の技術だけでなくシュートストップにも不安をのぞかせたが、試合を重ねるごとにシュートストップは安定してきた印象だ。
アメリカ代表では9月の日本代表戦では敗れはしたが、好セーブを連発していたため、本大会での活躍も期待できる。
フランス代表(グループD)
ウィリアム・サリバ
今夏開催のネーションズリーグの時はまだパフォーマンスに改善の余地があったサリバだが、アーセナルに復帰後のパフォーマンスレベルの高さは皆、周知の事実だろう。
右CBはサリバの他にヴァラン、クンデ、コナテ、ディザジが選出されているが、サリバが序列の1番手か2番手だと考えられる。
カバーリング範囲の広さ、攻守における準備力を生かしてチームに安定をもたらす活躍が期待される。
日本代表(グループE)
冨安健洋【背番号16】
最終ラインの全ポジションをこなせる冨安はアーセナルでは両SBの欠かせない存在だが、日本代表ではCBの軸のプレーヤーとして日本代表の屋台骨を支えている。
空中戦の強さ、前を向かせない守備、ビルドアップへの貢献、サッカーIQの高さとCBとしての完成度で日本サッカー界の歴代で見ても群を抜いたレベルにある冨安だが、不安要素は怪我の多さだ。
直近でも途中出場のELグループステージチューリッヒ戦で負傷交代し、その後欠場したままW杯を迎えることでコンディションの面で懸念材料が残る。
日本代表の活躍や結果も大事だが、それ以上に怪我せずにアーセナルに帰還して欲しいものだ。
ブラジル代表(グループG)
ガブリエル・ジェズス【背番号18】
アーセナルのガブリエル3連星の中で最もW杯メンバー入り濃厚と目されていて、順当に選出された。
リーグ戦は開幕から9節のノースロンドン・ダービーまでで5ゴールを記録する好調な滑り出しだったが、そのノースロンドン・ダービーを最後にゴールから遠ざかっている。
しかし、その間もアシストも記録し、プレーの質はハイレベルで安定しているため、あとは1ゴール決まればそこからはまた安定してゴールを量産するだろう。
ブラジル代表でも主力としての活躍が期待されるし、自信をつけてチームに帰ってきてほしい。
ガブリエル・マルティネッリ【背番号26】
事前のリーク情報では落選が伝えられていたが、正式発表では滑り込みで選出される形になった。
今シーズンはキャリアハイのペースでゴールを決めており、ゴール以外の面でも攻撃面で貢献できる上に、守備の献身性を見せていたため、パフォーマンスから考えるとサプライズではあるが、選ばれても納得できる位置にはいただろう。
出番は限られると思うが、その中でも良い経験を積めると思うので成長して帰ってきてほしいものだ。
スイス代表(グループG)
グラニト・ジャカ【背番号10】
ジャカは今大会もユーロやネーションズリーグに引き続き背番号10を背負いキャプテンマークを巻いている。
アーセナルではIHとして前線に飛び出す役割で覚醒しているが、代表ではボランチとして低い位置からのレジスタとしてタクトを振るっている。
W杯直前の親善試合でガーナ代表と対戦したが、トーマスが温存された一方でリーグ戦中断前最後の試合で体調不良による交代をしているジャカは3-1-4-2のアンカーとしてフル出場していた。
ガーナ代表(グループH)
トーマス・パーティ【背番号5】
ジャカとは対照的に直前の親善試合スイス戦は温存されたトーマスは本大会では間違いなく中心選手としての活躍が期待される。
ガーナの入るグループHはポルトガル、ウルグアイと同組ということで突破の可能性はお世辞にも高いとは言えないがガーナ代表にも良い選手はそろっている。
その中でも世界最高のアンカーの1人でトーマスがポルトガルやウルグアイ相手にどんなパフォーマンスを見せるのか注目だ。
トーマスに活躍して欲しい、ガーナ代表に勝って欲しいという思いはあるが、それ以上にトーマスはとにかく怪我しないで帰ってきて欲しい。
おわりに
選ばれた選手には皆活躍して欲しいが、それ以上に等しく全員怪我せず帰ってきて欲しい。
その上でコンディションを上げて後半戦に弾みのつく結果を持ち帰ってくることはボーナスステージのような感覚で楽しみにしている。
このブログでは大会中はアーセナルの選手の活躍をまとめた記事を出すほか、1部の試合についてはマッチレビューで扱う予定です。
エジルに見惚れてグーナーになった人。18/19シーズンから戦術ブログを開設してリーグ戦全試合のマッチレビューを投稿している戦術系グーナーです。